26スコーピオンDCMDと23アンタレスDCMDの違いを徹底比較!どのくらい差があるのか?

26スコーピオンDCMDと23アンタレスDCMDの違いを徹底比較!どのくらい差があるのか?

本記事では、「26スコーピオンDC MD」と「23アンタレスDC MD」の違いを徹底比較していきます。

「23アンタレスDC MD」は、対モンスター仕様の「MD(Monster Drive)」コンセプトと、電子制御ブレーキ「DC(Digital Control)」を融合させた、シマノ最高峰のフラッグシップモデルです。

「26スコーピオンDC MD」は、これまでアンタレスだけが背負ってきた「DC MD」の世界を、フリースタイルの中核を担うスコーピオンの価格帯まで引き寄せたリールです。

まず、両機種を比較するにあたって、「23アンタレスDC MD」は「26スコーピオンDC MD」の価格の約2倍であることを考えると、性能や質感に差があるのは当然です。

機種価格実売価格
26スコーピオンDCMD44,500円3万円台前半
23アンタレスDCMD84,100円6万円台半ば
価格差39,600円3万円程度

その中で、新発売となった「26スコーピオンDC MD」は「23アンタレスDC MD」とどのくらいの性能差があるのか?

その差は、純粋な飛距離に現れるのか、ブレーキ制御や巻き心地、操作感に現れるのか?

ここを解き明かしていくのが本記事の内容となります。

具体的には、「26スコーピオンDC MD」と「23アンタレスDC MD」の具体的なスペックの違いと性能差の確認、そして、その違いが実釣でどのように変わってくるのかを丁寧に解説していきます。

本記事を最後まで読めば、「26スコーピオンDC MD」のどのような点が「23アンタレスDC MD」に近いのか、逆に足りないところはどこなのかがわかります。

この記事を書いた人
Riku
Riku
釣りブロガー

釣り歴33年の釣りオタクでBassblogの運営者。バス釣り、ソルトルアー、トラウト等の新製品情報からインプレ・ノウハウまで「釣りが、もっと楽しくなる!」記事を発信。最新流行の釣りからオールドスクールな釣りまで幅広く楽しむ。

26スコーピオンDCMDと23アンタレスDCMDの違いを徹底比較

26スコーピオンDCMDと23アンタレスDCMDの違いを徹底比較
26スコーピオンDCMDと23アンタレスDCMDの違いを徹底比較

「26スコーピオンDC MD」と「23アンタレスDC MD」は、共に「モンスタードライブ(MD)」の名を冠し、20lb-100mのラインキャパを持った38mm×21mmの大型スプールを搭載する対大物用リールです。

ただし、DCブレーキ搭載とスプールサイズなどは共通していますが、キャスト性能に関しては、「スプールの世代」「ブレーキ性能と調整方法」に明確な違いがあります。

また、「23アンタレスDC MD」は精密な巻き心地と長期耐久性まで追求し、「26スコーピオンDC MD」は十分な実用性能と価格のバランスを重視して設計されています。

まずはこの2機種の特徴を、それぞれ簡単に解説しておきます。

26スコーピオンDCMDの特徴

魚種やフィールドを問わない、自由さとタフさが魅力のブランド「スコーピオン」のDC MDモデルとなる「26スコーピオンDC MD」。

遠投性に優れた「21スコーピオンDC」と、力強い巻き上げの「24スコーピオンMD200」の長所を融合させたモデルとも言えます。

新設計の38mmの大口径「MGLスプールⅣ」や、「NEW I-DC5」を搭載し、現場での実用性を徹底追求

過酷な実戦で必要とされる機能を気兼ねなく使い倒せる、力強く頼もしい実戦型リールに仕上がっています。

シマノ 26スコーピオンDC MD
シマノ(SHIMANO)
シマノ 26スコーピオンDC MD

23アンタレスDCMDの特徴

「23アンタレスDC MD」は、初代のDC MD機となる「18アンタレスDC MD」をベースに、遠投性能・巻き心地・操作性を磨き上げたフラッグシップモデルです。

38mm径は継承しつつ、スプール幅を21mmへナロー化した「MGLスプールIII」を採用。

旧型で感じられた立ち上がりの重さやブレーキの段差感を抑え、キャスト後半の伸びと設定の追い込みやすさが向上しました。

NEW 4×8 DC MD TUNE」は、N・PE・F・XBの4モードに対応し、向かい風やジョイントベイトの姿勢変化も緻密に制御します。

巻きも旧型より滑らかで、負荷時やデッドスローでのノイズが少ないのが特徴

太糸・重量級ルアー・遠投を重視する釣りに適した、実戦性能と上質さを両立した最高峰モデルです。

シマノ 23アンタレスDC MD
シマノ(SHIMANO)
シマノ 23アンタレスDC MD

26スコーピオンDCMDと23アンタレスDCMDの比較表

「26スコーピオンDC MD」と「23アンタレスDC MD」のスペック比較表を作成しました。

機種26スコーピオン
DC MD
シマノ 26スコーピオンDC MD
23アンタレス
DC MD
23アンタレスDC MD
ボディカラーガンメタ系×
レッドアクセント
ダーク系ガンメタ
方向性 パワー系
遠投DC
フリースタイル
最高峰
遠投DC
フリースタイル
ブレーキNEW I-DC5
(3モード×5段階)
NEW 4×8DC
MD TUNE
(4モード×8段階)
スプールMGLスプールⅣMGLスプールⅢ
スプール素材超々ジュラルミン超々ジュラルミン
スプール寸法38×21mm38×21mm
自重 225g 235g
マイクロ
モジュールギア
X-SHIP
インフィニティ
ドライブ
サイレント
チューン
サイレント
ドライブ
ギア素材超高強度真鍮超高強度真鍮
HAGANEボディ
コアソリッド
ボディ
フレーム素材ALMg
主な
ラインキャパ
14lb-145m/
16lb-120m/
20lb-100m
14lb-145m/
16lb-120m/
20lb-100m
ハンドル長45mm45mm
ギア比 7.4/8.5 7.4/7.8
巻き取り長 88/101cm 88/93cm
最大ドラグ力 6kg/
XGは5.5kg
6kg
エキサイティング
ドラグサウンド
S A-RB
ベアリング 7/1 11/1
本体価格(税別)44,500円84,100円
実売価格3万円台前半6万円台半ば

このスペック比較から見て取れる両機種の性能差は下記の8点です。

  1. 自重の違い
    26スコーピオンが10g軽い
  2. DCブレーキの違い
    26スコーピオンは新型の「NEW I-DC5」、23アンタレスは細かな設定が可能な「NEW 4×8DC MD TUNE」
  3. MGLスプールの違い
    26スコーピオンの方が新世代のMGLスプールⅣを採用
  4. フレーム素材の違い
    26スコーピオンは堅牢で実用的なAL、23アンタレスは軽量化に有利なMg
  5. サイレントドライブ
    26スコーピオンにのみ搭載。滑らかな回転性能と静粛性につながる
  6. ベアリング数
    23アンタレスの方が4個多い11BB-1RBの構成
  7. ギア比・巻取長の違い
    26スコーピオンの方が高速で、XGの最大巻き取り長は101cm。
  8. 価格差
    両機種の価格差は実売価格で3万円程度もあります。

共通点:基本スペックと得意な使用領域は近い

先に「26スコーピオンDC MD」と「23アンタレスDC MD」の共通点を押さえておきます。

両機種とも38mm径×21mm幅の大径ナロースプールを採用し、20lbラインを100m巻けます。

「26スコーピオンDC MD」にも、AL製HAGANEボディ、マイクロモジュールギア、X-SHIP、サイレントチューンなどの基本構成が備わっており、実釣で必要な機能に不足はありません。

したがって、次のような用途では、どちらのリールでも十分に対応可能です。

  • ビッグベイト、ジャイアントベイト
  • ヘビーキャロライナリグ
  • 重量級バイブレーション
  • ベイトショアキャスティング
  • ロックフィッシュ
  • 太糸を使うシーバス
  • 海外大型魚
  • 遠投先での大型魚とのファイト

キャスト面で最大の違いはDCブレーキ

26スコーピオンDCMD と 23アンタレスDCMD のブレーキの違い
26スコーピオンDCMD と 23アンタレスDCMD のブレーキの違い

「26スコーピオンDC MD」と「23アンタレスDC MD」の最大の違いはDCブレーキです。

機種ブレーキ
26スコーピオンDCMDNEW I-DC5
23アンタレスDCMD4X8DC MDチューン

ここは体感差が出やすく、現場で一番差が出てくるポイントです。

26スコーピオンDCMD:NEW I-DC5

「26スコーピオンDC MD」のDCブレーキ「NEW I-DC5」は、LOW、MEDIUM、HIGHの3領域に、それぞれ5段階の調整があり、合計15段階です。

最大の利点は、すべて外部ダイヤルから変更できることです。

15段階になったことでモード間の重複が少なく、段階ごとの差が直感的に分かりやすいため、使いやすさが非常に良いです。

i-DC5は、「L(Low)・M(Medium)・H(High)」の3モード×ダイヤル5段階という方式へ変更

ライン素材に関係なく、ルアー重量、空気抵抗、風向き、投げ方に合わせて、単純にブレーキの強弱を選べます。

釣り場でのルアーチェンジや、風向きが頻繁に変わる状況では非常に便利です。

23アンタレスDCMD:NEW 4×8 DC MD TUNE

「23アンタレスDCMD」のDCブレーキ「NEW 4×8 DC MD TUNE」は、次の4モードを内部で選び、外部8段階で調整します。

  • N:ナイロン
  • P/PE:PE
  • F:フロロ
  • XB:ビッグベイト・遠投

特に重要なのがXBモードで、強めの設定ではジョイントベイトなどの飛行姿勢が崩れやすいルアーを安定させることができ、弱い設定にすれば遠投性能を引き出すことができます。

風向きが変わった際にも必要な分だけブレーキ制御が掛かり、向かい風でルアーが失速したときのライン浮きを抑える制御性能が高いです。

ライン素材別に専用制御を選べるので、使用するラインを固定してブレーキを細かく設定したい方には扱いやすい仕様です。

XBモードは空気抵抗の大きいルアーに強く、ジョイントベイトの回転や姿勢崩れを抑えやすいのが強みで、向かい風や横風への対応が非常に緻密です。

単純に飛距離だけでなく、弾道やラインの収束感も上質なブレーキです。

ただし、モード変更にはサイドカップを開ける必要があるため、利便性の面では26スコーピオンの「NEW I-DC5」に劣ります。

  • 26スコーピオンDCMD:設定を簡単に済ませたい人・現場で素早く合わせたい人
  • 23アンタレスDCMD:モードを使い分けて細かく設定したい人

スプールの違い

26スコーピオンDCMD と 23アンタレスDCMD のスプールの違い
26スコーピオンDCMD と 23アンタレスDCMD のスプールの違い

スプールのサイズに関しては、両機種ともに38mm径×21mm幅、20lb・100mの大径ナロースプールで、太糸・重量級ルアー・遠投という基本的な得意領域は共通しています。

機種26スコーピオンDCMD23アンタレスDCMD
スプールMGLスプールⅣMGLスプールⅢ
スプール素材超々ジュラルミン超々ジュラルミン
スプールサイズ38mm径×21mm幅38mm径×21mm幅
スプール重量約17.9g約17.7g

単純にスペックだけ見ると、新世代の「MGLスプールⅣ」を採用した「26スコーピオンDC MD」の方が良さそうに見えますが、話はそう単純ではありません。

26スコーピオンDC MD:MGLスプールIV

26スコーピオンDC MDのマグナムライトスプールⅣ (MGL Spool IV)

「26スコーピオンDC MD」のMGLスプールIVは、逆テーパー形状によって糸巻き形状と回転時のブレを整え、大容量スプールでありながら安定した回転と滑らかなライン放出を狙った設計です。

スプール重量は約17.9gで、20g以上のルアーを強く振り込むと、価格帯以上の立ち上がりと遠投性能を発揮します。

一方、大径DCスプールとしての慣性は残るため、軽量ルアー、ピッチング、ショートキャストでは多少の重さやモッサリ感があります。

23アンタレスDC MD:MGLスプールIII

「23アンタレスDC MD」のMGLスプールIIIは、名称上は一世代前ですが、肉薄化と軽量化を徹底したフラッグシップ用スプールです。

旧「18アンタレスDC MD」より約1g軽量化され、初動レスポンス、低慣性、キャスト後半の伸び、低く鋭い弾道に優れています。

特に約18g以上のルアーで、回転の滑らかさやラインの抜け感が明確に現れます。

MGLスプールIVの方が新しい世代のスプールですが、性能は世代名だけで決まりません。

スプール重量、肉厚、DC制御、ベアリング支持などを含めると、総合的なレスポンスは「23アンタレスDC MD」が優位です。

キャスト性能の違い

結論から言うと、両機種の純粋な飛距離差は、意外に小さいです。

つまり、「26スコーピオンDC MD」は価格差を考えると非常に高いキャスト性能を持っています。

ただし、同じルアーが同じ距離を飛んだとしても、使用感は異なります。

「23アンタレスDC MD」は、スプールの立ち上がりに滑らかさがあり、キャスト後半の伸びが自然です。

ラインが浮いてからDCが収束させる動きが緻密で、風やルアー姿勢の変化に対する制御も上質なので、鋭く、低く、直線的な弾道が作りやすいです。

一方の「26スコーピオンDC MD」は、大径DCとしては十分に鋭く立ち上がり、強く振り込んだときの再現性も高いですが、キャストの質感や回転の密度ではアンタレスに及ばないところがあります

「26スコーピオンDC MD」は必要な飛距離を安定して出すことに強く、「23アンタレスDC MD」は「距離、弾道、抜け感、制御の質を高いレベルで揃える」リールと言えます。

ここは、感覚の問題になってくるところも多いですが、単純にルアーを飛ばそうと思ったら両リールには飛距離面で劇的な違いはありません。

しかし、ルアーを飛ばした時の心地よさ、気持ちよさは明らかにアンタレスの方が良いということです。

どちらが軽いルアーを飛ばしやすいか?

そもそも軽量ルアーは、この2機種にとっては得意分野ではなく、本領を発揮できない苦手な領域です。

しかし、実際の釣り場では重量のあるルアーばかりではなく、軽めのルアーを投げたくなる状況は多々あるため、対応力の強さは大きなメリットになります。

これに関しては、結論は「23アンタレスDC MD」の方が軽めのルアーを扱いやすいです。

両機種とも10g前後が実用下限の一つの目安です。

8g前後でもキャストできる場合はありますが、ロッドやラインを含めた専用セッティングでなければ快適性は低下します。

ここで差が出るのが、「23アンタレスDC MD」のDCブレーキの性能の良さです。

両機種とも38mm大径スプールのため、低速からの立ち上がりには一定の重さがあるものの、ブレーキの質により、「23アンタレスDC MD」の方が軽いルアーでもやや扱いやすさがあります。

駆動系・剛性感・質感の違い

「26スコーピオンDC MD」も、大型魚や重量級ルアーを想定したリールとして十分にしっかりした駆動系を備えています。

しかし、巻きの軽さ、負荷時の滑らかさ、各部の精度や操作感まで含めた総合的な完成度では、「23アンタレスDC MD」が明確に上です。

機種26スコーピオンDCMD23アンタレスDCMD
マイクロ
モジュールギア
X-SHIP
インフィニティ
ドライブ
サイレント
チューン
サイレント
ドライブ
ギア素材超高強度真鍮超高強度真鍮
HAGANEボディ
コアソリッド
ボディ
フレーム素材ALMg
S A-RB
ベアリング 7/1 11/1

十分な実用度の26スコーピオンDC MD

「26スコーピオンDC MD」は、マイクロモジュールギア、X-SHIP、サイレントドライブを搭載し、実用性の高い駆動系を採用しています。

アルミニウムフレームによる剛性感も十分で、太糸や重量級ルアー、大型魚とのファイトに不安はありません。

滑らかな回転性能と静粛性につながるサイレントドライブの恩恵もあり、巻き心地も滑らかで、クラッチや各操作部にも適度な節度感があります。

一方、ベアリング数は7+1で、上位機ほど回転部やギア周辺の支持が緻密ではありません。

特にXGは巻き上げ長が101cmと非常に速いため、高抵抗ルアーでは巻き重りが出やすくなります。

「26スコーピオンDC MD」は、必要な強度と巻き性能を合理的にまとめた実戦機であり、通常の使用では十分な性能を持っています。

フラッグシップらしい完成度の23アンタレスDC MD

一方の「23アンタレスDC MD」は、11+1ベアリングと高精度な支持構造により、巻きの軽さ、滑らかさ、ガタの少なさに優れています。

マグネシウムフレームを含むボディ全体の設計精度が高く、強い負荷がかかってもギアの噛み合いや巻き感が崩れにくい点が特徴です。

高抵抗ルアーやデッドスローでは、「26スコーピオンDC MD」より巻きが軽く、内部ノイズも少ないため、ルアーの振動や潮流、障害物への接触を感じ取りやすくなります。

クラッチ、ハンドル、ドラグなどの操作感や外装の仕上げも、フラッグシップらしい精密さがあります。

「23アンタレスDC MD」は、負荷時の巻きや操作精度、質感まで高水準に仕上げたフラッグシップであり、高抵抗ルアーを長時間巻く釣りや、デッドスロー、巻き感度を重視する場合の優位性が高いです。

自重の違い:10g差がどう効く?

機種自重
26スコーピオンDCMD225g
23アンタレスDCMD235g

両リールの自重の違いは10gあり、「26スコーピオンDC MD」の方が軽いです。

「26スコーピオンDC MD」の225gは、38mm径スプールと20lb・100mの容量を持つ大型DCリールとしては比較的軽量です。

ロッド操作を繰り返す釣りや長時間のキャストでは、わずかながら疲労を抑えやすい点がメリットです。

一方の「23アンタレスDC MD」は235gで、手にすると「26スコーピオンDC MD」より若干重厚感があります。

ただし、大型ルアー用の強いロッドと組み合わせることが多いため、実釣で極端に重いと感じる重量ではありません。

むしろ、その重厚感やボディの密度感を好む人も多いでしょう。

確かに、軽快さや長時間の使用を考えれば軽い「26スコーピオンDC MD」の方が優位です。

しかし、差は10gだけなので、ブレーキや巻き性能ほど決定的な違いではありません。

重量級ロッドやビッグベイトを使用する状況では体感差は小さく、実際の疲労にはリール単体の自重よりも、ロッドとの重量バランスや先重りの方が大きく影響します。

また、体感での重さ(持ち重り)はロッドバランスや用途で変わるため、このクラスのリールでの10g程度は、必ずしも「軽い=優れている」ということではありません。

XGのギア比・最大巻上長・最大ドラグ力の違い

両機種は、HGの構成は同じですが、XGではギア比・最大巻上長・最大ドラグ力に違いがあります。

機種モデルギア比最大巻上長最大ドラグ力
26スコーピオンDCMDHG7.488cm6kg
26スコーピオンDCMDXG8.5101cm5.5kg
23アンタレスDCMDHG7.488cm6kg
23アンタレスDCMDXG7.893cm6kg

「26スコーピオンDC MD」のXGは、23アンタレスのXGよりもハンドル1回転で8cm多く巻き取れます。

遠投後の糸ふけ回収、ルアーの高速回収、掛けた魚を根や障害物から素早く引き離す用途で有利です。

一方、高いギア比によって抵抗の強いルアーでは巻きが重くなりやすく、最大ドラグ力もアンタレスより0.5kg低くなっています。

「23アンタレスDC MD」のXGは、26スコーピオンほど極端な高速仕様ではありませんが、十分な回収速度を持ちながら、最大ドラグ力6kgを維持しています。

ギア比が低いことに加え、駆動系の完成度も高いため、抵抗の強いルアーを巻く際の軽さや滑らかさでは「23アンタレスDC MD」が有利です。

HGでは速度やドラグ力に違いはありませんが、XGにおいては、「26スコーピオンDC MD」が速度を、「23アンタレスDC MD」が巻き上げの総合バランスを重視しているという違いです。

価格の違いをどう見るか?

機種価格実売価格
26スコーピオンDCMD44,500円3万円台前半
23アンタレスDCMD84,100円6万円台半ば
価格差39,600円3万円程度

実売価格では、「26スコーピオンDC MD」の方が約3万も安く、ほぼ半額です。

「26スコーピオンDC MD」は、「23アンタレスDC MD」に近いスプール容量・使用領域を、比較的手頃な価格で実現しています。

一方で、「23アンタレスDC MD」は、ブレーキ制御、巻きの軽さ、駆動系の滑らかさ、質感などを追求したフラッグシップ価格です。

「26スコーピオンDC MD」は基本的なキャスト領域を低価格で実現し、「23アンタレスDC MD」はその価格差を主に巻き性能、制御の緻密さ、操作感、高級感へ振り分けたモデルと整理できます。

巻きの質や制御の完成度では、アンタレスが上なのは確かです。

それでも、飛距離や対応領域に決定的な差がないなら、約3万円の価格差は大きいでしょう。

巻き心地や操作感、所有感に価格差を見いだせるかが選択の分かれ目になりますが、多くの釣りでは「26スコーピオンDC MD」でも必要十分な性能を得られるため、思い切り使い倒せる「26スコーピオンDC MD」は釣り人として非常に満足度の高い機種です。

シマノ 26スコーピオンDC MD
シマノ(SHIMANO)
シマノ 26スコーピオンDC MD

まとめ

「26スコーピオンDC MD」と「23アンタレスDC MD」比較
「26スコーピオンDC MD」と「23アンタレスDC MD」比較

「26スコーピオンDC MD」と「23アンタレスDC MD」の違いを徹底比較してきました。

「26スコーピオンDC MD」と「23アンタレスDC MD」は、どちらも38mm径×21mm幅の大径ナロースプールと20lb・100mのラインキャパを備えた、太糸・重量級ルアー・遠投に強いDCリールです。

比較して分かるのは、純粋な飛距離については、約2倍の価格差から想像するほど大きな違いはないということです。

「26スコーピオンDC MD」は、必要十分な遠投性能に加えて、外部ダイヤルだけで素早く調整できるNEW I-DC5、225gの軽さ、XGの最大巻上長101cmという実戦的な強みを備えています。

実売3万円台前半という価格を考えれば、非常にコストパフォーマンスの高いリールです。

一方の「23アンタレスDC MD」は、NEW 4×8 DC MD TUNEによる緻密なブレーキ制御、滑らかなスプール回転、負荷時にも崩れにくい巻き心地、各操作部の精密さで明確に上回ります。

つまり、両機種の差は単純な飛距離よりも、弾道の作りやすさ、ブレーキの収束感、巻きの滑らかさ、操作感といった「使用感の質」に現れます。

価格を抑えながらDC MDの実用性能を気兼ねなく使い倒したいなら「26スコーピオンDC MD」。

キャストから巻き、操作感、所有感まで最高水準を求めるなら「23アンタレスDC MD」がおすすめです。

「26スコーピオンDC MD」はアンタレスをそのまま安くしたリールではなく、DC MDに必要な性能を、より実戦的で手の届きやすい形にまとめた、非常に完成度の高い一台と言えるでしょう。