本記事では、レイドジャパンの「スライスフィッシュ」のインプレと使い方、推奨リグのセッティングから、2.8インチと3.5インチの違いと使い分けなどを徹底解説していきます。
スライスフィッシュは、ボディ全体に細かいリブ(切れ込み)構造を持たせ、フォール・スイミング・シェイク時に全身をくねらせて逃げ惑う小魚を演出できる小魚系ソフトベイトです。
サイズは2.8インチと3.5インチの2種類がラインナップされていますが、ただのサイズ違いではなく、素材も使い方も異なる”別物”として、使い分けが明確になっています。(詳しい違いと使い分けは後述します。)
また、「JB津風呂湖 第2戦 ケイテックCUP」では、新谷健斗選手がメインルアーとしてスライスフィッシュ2.8インチを使用して3匹5,150gで優勝しています。
TOP50のプロやスーパーロコなどの強豪がひしめく津風呂湖の試合でも、スライスフィッシュは実釣能力の高さを証明しています。
今後、このスライスフィッシュによる釣果と破壊力が次々と明るみに出て、かなりの人気ルアーとなることが予想されます。
本記事では、そんなスライスフィッシュを実際に使ってみたインプレをベースに、使い方やセッティング、推奨タックル、このルアーの出しどころなどを整理してまとめています。

本記事を最後まで読めば、スライスフィッシュを自分のフィールドでどのようなタイミングでどこに投入するのが効果的かが理解できるはずです。

スライスフィッシュの実物インプレ

スライスフィッシュは、「泳がせれば、逃げ惑う小魚」をコンセプトにした、レイドジャパン2026年のトレンド「スライスシリーズ」の第一弾となるワームです。
最大の特徴は、サイズ(2.8インチと3.5インチ)によって見た目、素材、コンセプト、アプローチ方法が大きく異なるという点です。
素材はサイズごとに違う

スライスフィッシュは、2.8インチと3.5インチで採用している素材が異なります。
2.8インチは浮力と耐久性のあるエラストマー素材で、3.5インチは通常のワーム素材です。

エラストマー素材を採用する2.8インチは、艶めかしさと浮力を活かした使い方に向いており、通常のワーム素材の3.5インチは素早いフォールなどのスピード重視で使います。
フックを刺しやすく、速い動きに対応するヘッド部分

リブ状のボディが特徴のスライスフィッシュですが、ヘッド部分はリブのないリアルなベイトフィッシュのような形状になっています。
そのため、フックを装着しやすく、姿勢も安定しやすいです。
また、速い動きの時でもヘッド部分がブレにくいので、狙い通りのアクションを出しやすいのも良いところです。
細かなリブ状のボディ

スライスフィッシュの最大の特徴となるのが、ボディにある細かなリブ形状です。
これによって、アクション時に小魚のような非常に艶めかしい動きが出ます。
似たような形状のワームとして「ベローズスティック」を思い浮かべる方もいるかと思いますが、実際に使ってみると全くの別物で、狙っているアクションがかなり違います。
ベローズスティックはボディの途中が太く膨らんでいる形状であり、水押しや存在感を活かす方向のワームです。
一方でスライスフィッシュは、テールに向かってピンテールのように細くなっていることで、より小魚感があります。

そのため、よりフィネスな使い方に強く、i字引きやホバストから、瞬発的な素早い動きなどにも対応できる仕様になっています。

また、全体的に四角くフラットな面を持っており、円形よりも水を押しやすい形状になっており、非常に細かいところまで作り込まれている印象を受けます。
重さを実測
スライスフィッシュの重さを実測してみました。

まずは、スライスフィッシュ2.8インチの重さは、実測で約2gでした。

次に、スライスフィッシュ3.5インチの重さは、実測で約3gでした。
| サイズ | 重さ |
|---|---|
| スライスフィッシュ2.8インチ | 約2g |
| スライスフィッシュ3.5インチ | 約3g |
どちらも非常に軽く、フィネス仕様のワームとなっています。
スライスフィッシュ2.8インチと3.5インチの違いと使い分け

| 項目 | スライスフィッシュ 2.8inch | スライスフィッシュ 3.5inch |
|---|---|---|
| サイズ | 2.8インチ | 3.5インチ |
| 重さ | 約2g | 約3g |
| 素材 | エラストマー | PVC/ワーム素材 |
| ボディ形状 | 小太り・やや詰まった形 | 細長い・スレンダー |
| 主目的 | スローに泳がせて食わせる | スピードフォールで食わせる |
| 中心リグ | ダウンショット、i字、 振り子リグ、ホバスト | 豆フリーリグ、ノーシンカー、 ジグヘッド、ダウンショット |
| メインフック | マス針(#6〜#8) | オフセットフック(#1) |
| 得意アクション | 微シェイク、水平姿勢、生命感 | 速いフォール、逃走感、ランダムなクネり |
スライスフィッシュ2.8インチと3.5インチの違いを一言で言うと、以下のようになります。
2.8インチはエラストマー素材なので、反発力・浮力・復元力を活かして、シェイク時にピリピリと細かく震えたり、フォール時やスイミング時に全身をくねらせたりします。
つまり、バスにじっくり見せても破綻しにくいタイプです。
一方、3.5インチはPVC素材なので、フォールにスピードを出しやすいです。
軽いフリーリグ、いわゆる豆フリーで、スーッと速く落としながらピリピリと動かし、バスに考える時間を与えずに追わせて食わせる設計です。

スライスフィッシュの使い方とセッティング
スライスフィッシュ2.8インチの使い方

スライスフィッシュ2.8インチは、エラストマー素材特有の反発性によって、ロッドワークに対するアクションレスポンスが良く、ロッドで軽く揺すっただけでもリブ全体が細かく震え、移動距離を抑えながら誘いやすいです。
また、浮力があるので、ダウンショットでも尻下がりになりにくく、小魚がその場で漂うような水平姿勢を作りやすいです。
スライスフィッシュ2.8インチの推奨フック

スライスフィッシュ2.8インチの推奨フックは、マス針の#8〜#6です。
このフックは、この後で解説するダウンショットリグやi字などの使い方で共通して使います。
おすすめのフックは、リューギのフォグショットTC #6です。

フォグショットTCは非常に掛かりが良く、スライスフィッシュ2.8インチにもしっかりと合い、使いやすいです。

まずはダウンショットリグ
スライスフィッシュ2.8インチの基本の使い方はダウンショットリグです。
チョン掛けで使い、フォール・シェイク・リフトすべてで全身を動かして誘うことができます。
スライスフィッシュは、ワーム自体が勝手に仕事をしてくれるところが大きいので、ダウンショットで使っていても、投げて落とすだけでも全身をくねらせながらフォールして、魚がいれば食ってくることが多いです。
そして、軽くリフトすれば、パニックになった小魚のようにプルプルと身をよじって急浮上します。
一点での細かなシェイクが苦手な方でも、この『自発的なフォール&リフト』だけで、バスの捕食スイッチを強制的に入れてしまう強力なワームです。
もちろん、シェイクでも水平姿勢を保ちながら全身をくねらせるので、非常に食わせ能力の高いアクションになります。
フックは先程紹介したマス針#8〜#6を使います。
i字(マス針+ネイルシンカー)
水面付近の小さなベイトを食っているバスに対して強い使い方がi字です。
ピクピク系・i字系・ホバスト系に近いですが、スライスフィッシュの場合は細かいリブとエラストマーの反発で、単純な棒引きでも生き物感が出やすいのが強みです。
セッティングは、マス針を縫い刺しして、腹側に0.1〜0.2g程度のネイルシンカーを挿入して使います。
フックは先程紹介したマス針#8〜#6で、ネイルシンカーのおすすめは、ジャッカルの「スルーネイルマイクロ」です。

エラストマー素材のワームにネイルシンカーを刺そうとして、イライラした経験はありませんか?
特に0.1g〜0.2gの極小ネイルとなると、位置の微調整どころか、真っ直ぐ刺すことすら至難の業ですよね。
しかし、ジャッカルの「スルーネイルマイクロ」なら、専用のピンで狙ったところにストレス無く刺すことができるので、エラストマーに軽量ネイルを挿入するなら、今のところこの商品一択です。

振り子リグ(ジグヘッド)

ジグヘッドをチョン掛けして、シェイクすると振り子のように動くリグです。
ボトム着底後にシェイクして使い、ボトムをうねりながら這わせるようなアクションが出せるので、ボトムを意識しているバスに非常に効果的な使い方です。
ジグヘッドのおすすめは、リューギの「モノガードヴェスパ 」です。

振り子リグでは、ヴェスパのようなラウンド形状のジグヘッドを使うと、支点が作りやすく、ボディをうねらせるアクションを出しやすいです。
モノガードヴェスパは、根掛かりの多いボトムでもガードが付いているので使いやすいです。
ジグヘッドのサイズは#3がちょうどよく、ウエイトは1.3gが使いやすいです。

ホバスト

スライスフィッシュ2.8インチは、ホバストにも対応します。
特に水面付近・中層・小魚食いのバスに対して、スローに漂わせながら全身をくねらせるアクションで食わせることができます。
バスが速い動きについて来れない状況では、特に効いてくる使い方なので、レンジや魚の浮き具合に応じて投入すると良いでしょう。
ホバスト用のフックは、リューギの「ホバーショット #3」がおすすめです。

ホバーショットはエラストマー素材でもズレにくいので、スライスフィッシュでも使いやすいです。

スライスフィッシュ3.5インチの使い方

スライスフィッシュ3.5インチは、2.8インチの単なるサイズアップ版ではありません。
まず、素材がエラストマーではなく、通常のワーム素材(PVC)となっています。
そのため、細長いボディと合わせて、スピードのあるフォール中にピリピリ動く設計になっています。
スライスフィッシュ3.5インチの推奨フック

2.8インチはマス針で使うのがメインでしたが、3.5インチはオフセットをメインで使いやすいように設計されています。
スライスフィッシュ3.5インチの推奨フックは、オフセットフックの#2〜#1です。
3.5インチは2.8インチよりも細身に作られており、オフセットでもしっかりと掛かるように設計されています。

オフセットフックが使えるので根掛かりに強く、2.8インチでは攻めにくいポイントでも積極的に投げていけるところもメリットです。
おすすめのフックはリューギの「インフィニ#1」です。


豆フリーリグ(軽量フリーリグ)
スライスフィッシュ3.5インチのベースとなる使い方は、豆フリーリグ(軽量フリーリグ)です。
豆フリーリグとは、1.8〜3.5g程度の軽量フリーリグのことです。
ここ最近、リザーバーを中心に、細長いストレート系ワームを軽いフリーリグでスーッと落として食わせる使い方で釣れており、3.5インチはこの特化して作られたモデルとも言えます。
スライスフィッシュ3.5インチを豆フリーリグで使うと、本当にリアルな魚っぽくボディをくねらせてフォールします。
豆フリーリグのシンカーの重さは、まずは1.8〜3.5gを基準にし、浅場やスローに見せたい時は1.3g、深場や風がある時、テンポを上げたい時は5g程度まで上げると使いやすいです。
使い方は、キャストしてからシンカーをスーッと落とすことで、ワームをピリピリ動かして追わせ、リアクション気味に食わせる釣り方です。
特にクリアウォーターのリザーバーでは、バスがボトムまで追いかけて食ってくることが多いです。
ノーシンカーリグ
スライスフィッシュ3.5インチは、ノーシンカーでスティックベイト的に使うこともできます。
使い方は、投げてピリピリと泳がせ、止めてスーッとフォールさせ、そこからまた逃がすなどで、表層を意識した魚や、サイトフィッシングでも効果的です。
単純な小魚系ワームとしてだけでなく、細身のスティックベイト的なスピードを活かした逃がしと、ナチュラルなフォールを両立できるのがメリットです。
ジグヘッド

スライスフィッシュのジグヘッドでは、ミドスト、フォール、リフト、ただ巻きなど、幅広い使い方に対応できます。
ただ巻きで使っても、スイミング時にリアルな小魚のようにピリピリと泳がせることができます。
細かいリブが多いため、フォール時には全身をくねらせながらボトムに向かって泳ぎ、ボトムに着いたらグネグネと動かすことができます。
ガード付きのジグヘッドを使えば根掛かりも軽減できるので、非常に使い勝手の良い使い方になります。
おすすめのジグヘッドは、リューギの「モノガードヴェスパ1.3g #2」です。

ダウンショットリグ
3.5インチも、2.8インチと同様にダウンショットリグも効果的な使い方です。
3.5インチはオフセットフックを使えるため、マス針では使いにくいカバー周りでも使えるのがメリットです。
地味な使い方に見えるかもしれませんが、実釣能力の非常に高い使い方です。
推奨フックは、先程紹介したのと同じリューギのインフィニ#1です。
スライスフィッシュ保管時の注意点

スライスフィッシュ2.8インチはエラストマー素材のため、取り扱いに注意が必要です。
3.5インチはワーム素材なので、2.8インチとくっつけておくと溶けてしまうので、必ず別々に保管します。
また、その他のワームとも一緒に保管するのもNGです。
エラストマー素材は型崩れしやすいので、パッケージで保管するのが最も安全です。
熱にも弱いため、高温の車内や真夏のボートのデッキ上には絶対に放置しない方が良いです。
使う前の注意点:リブの張り付き対策にパウダーを使うと安心
スライスフィッシュ2.8インチは、エラストマー素材である上に、細かいリブ形状になっています。
このリブ形状は、リブ同士がくっつきやすいため、くっついてしまうとアクションが悪くなってしまいます。
実際に、開封後に確認してもらいたいのですが、リブ同士がくっついてしまっている箇所があるはずです。
そのままの状態で使ってしまうと、ルアー本来の動きが出せません。
そこで、リブ同士のくっつきを防ぐために開封後すぐに粉をまぶすのがおすすめです。
おすすめなのはノリーズの「バイトパウダー エビ」です。

また、使用後も水分を優しく拭き取り、リブの間にもしっかりとバイトパウダーをまぶしておいてください。
リブ同士がくっついてしまうと、せっかくのリブ形状が機能しなくなり、本来のルアーパワーが出せなくなります。
個人的には、開封後にリブ同士を軽くほぐし、バイトパウダーをまぶしておくと、本来のアクションが最大限に発揮できると感じました。

スライスフィッシュの推奨タックル
タックルは特殊な専用タックルは必要なく、一般的なフィネスタックルで幅広く扱うことができます。
| 項目 | 推奨 |
|---|---|
| ロッド | UL〜Lクラス |
| リール | スピニング2500番台 |
| ライン | ・PE:0.4〜0.6号+フロロリーダー5〜7lb ・フロロ通し:3〜5lb |
3.5インチの豆フリーリグは、軽量シンカーを細糸でスーッと落とすことが重要なので、太すぎるラインはフォールスピードや自然な動きを損ねます。
PE0.4号+5〜7lbリーダー、またはフロロ4lb通しという設定は、軽量リグの操作性と食わせのバランスを取ったものです。
スライスフィッシュのスペック

| 項目 | スライスフィッシュ 2.8inch | スライスフィッシュ 3.5inch |
|---|---|---|
| サイズ | 2.8インチ | 3.5インチ |
| 重さ | 約2g | 約3g |
| 素材 | エラストマー | PVC(ワーム素材) |
| 入数 | 5本 | 7本 |
| 色数 | 10色 | 10色 |
| FECO | FECO認定商品 | FECO認定商品 |
| 発売日 | 2026年6月発売 (FISH SKINのみ7月) | 2026年6月発売 |
| 定価 | 税抜1,000円/ FISH SKINは税抜1,500円 | 税抜900円/ FISH SKINは税抜1,400円 |
2.8インチのカラーラインナップ
全10色(2026年6月発売時)

- 036.SCUPPERNONG(スカッパノン)
- 067.GURIPANSUKERU(グリパンスケル)
- 072.STEALTH FISH(ステルスフィッシュ)
- 076.PILE SHRIMP(パイルシュリンプ)
- 101.KIWAMI AYU(キワミアユ)
- 122.KIWAMI PURPLE WAKASAGI(キワミパープルワカサギ)
- 133.CINNAMON SHRIMP(シナモンシュリンプ)
- 139.SMOKER(スモーカー)
- 140.GURIPAN SMOKE(グリパンスモーク)
- 141.SHIRAUO(シラウオ)

3.5インチのカラーラインナップ
全10色(2026年6月発売時)

- 036.SCUPPERNONG(スカッパノン)
- 067.GURIPANSUKERU(グリパンスケル)
- 072.STEALTH FISH(ステルスフィッシュ)
- 076.PILE SHRIMP(パイルシュリンプ)
- 101.KIWAMI AYU(キワミアユ)
- 122.KIWAMI PURPLE WAKASAGI(キワミパープルワカサギ)
- 133.CINNAMON SHRIMP(シナモンシュリンプ)
- 139.SMOKER(スモーカー)
- 140.GURIPAN SMOKE(グリパンスモーク)
- 141.SHIRAUO(シラウオ)

まとめ

レイドジャパンの「スライスフィッシュ」のインプレと使い方、推奨リグのセッティングから、2.8インチと3.5インチの違いと使い分けなどを解説してきました。
スライスフィッシュは、レイドジャパンが2026年に推している「スライスシリーズ」の起点となる小魚系フィネスワームです。
ちなみに、スライスシリーズには、今後「スライスギル」と「パワースライス3.9インチ/4.8インチ」もラインナップが予定されているようで、こちらも楽しみなルアーです。
話を戻すと、スライスフィッシュは、強波動で魚を呼ぶタイプではなく、フィネスに興味がある人、クリアウォーターやリザーバーで小魚食いのバスを狙う人、軽量リグで食わせの幅を広げたい人向けのワームです。
2.8インチは、エラストマー素材を活かしたスローな食わせモデルで、マス針で繊細に使う・止めて食わせるのに向いています。
3.5インチは、PVC素材と細長いシルエットを活かしたスピードフォールモデルで、オフセットでテンポよく使う・落として追わせるのに向いています。
まず選ぶなら、ダウンショットやi字で手堅く誘いたい人は2.8インチ。
軽量フリーリグやノーシンカーでスピードを使って食わせたい人は3.5インチ。
このように考えると、2サイズの使い分けがかなり分かりやすいと思います。
とはいえ、いずれのサイズも、難しいハイプレッシャーフィールドでも勝ち抜けられるほどのポテンシャルを秘めており、実釣能力の非常に高いワームです。
ただし、どんなに良いワームも、しっかりとしたセッティングを行い、正しい使い方をしないと釣果は上がりません。
ぜひ、ここでご紹介した使い方とセッティングを参考にして、その強力なルアーパワーを楽しんでください。



