ジャッカルの「キングジミーヘンジミディアム」は、2025年に登場した「キングジミーヘンジ」のダウンサイジング版で、コンセプトは「コンパクト&ストロング」。
オリジナルの強い水押し・自発アクション・高いフッキング性能を残しつつ、狭いスポットやピンスポットで喰わせに寄せたモデルです。
オリジナルのキングジミーヘンジもルアーパワーが非常に強烈で、スレ切ったバスでも食わせてしまう実釣能力の高さで人気に火がつき、今現在も入手困難が続いています。
そんな大人気のキングジミーヘンジが小ぶりになったミディアムも、実釣能力が非常に高いです。
実際に、先日行われた2026年JB TOP50第2戦では、このルアーをメインルアーのひとつとして戦った天野雄太プロが3位に入賞する活躍を見せています。
今後、このキングジミーヘンジミディアムによる釣果がSNS等で次々と明るみに出て、かなりの人気ルアーとなってくることが予想されます。(すでに品薄状態ですが…。)
本記事では、そんなキングジミーヘンジミディアムを実際に使ってみたインプレをベースに、使い方やセッティング、推奨タックル、このルアーの出しどころなどを整理して、徹底解説しています。

本記事を最後まで読めば、キングジミーヘンジミディアムを自分のフィールドでどのようなタイミングでどこに投入するのが効果的かが理解できるはずです。
***
▼ キングジミーヘンジ(オリジナル)の詳しいインプレや使い方はこちらの記事をご覧ください。

キングジミーヘンジミディアムの実物インプレ

キングジミーヘンジミディアムは、自重約6gで、カテゴリーとしては多毛系の塩入エラストマーワームです。
使い方については後ほど詳しく解説しますが、主にリーダーレスダウンショットやフットボールヘッドと組み合わせたスト、ロングリーダーダウンショットなどの使い方が効果的です。
また、パワーフィネスタックルでカバーを狙うのにもちょうどいいサイズ感です。
特徴
柔らかい塩入エラストマー

素材は、オリジナルと同じジャッカル独自の塩入エラストマー「S.I.O ELASTOMER」を使用。
ただし、形状の変化による動きの硬さを解消するために、オリジナルよりも若干柔らかく調整されています。
SIOエラストマーは、エラストマーならではの耐久性を維持したまま、非常に柔らかくて艶めかしいアクションが出せるので、水中でのバイト誘発力がかなり高い実感があります。
自重を実測

キングジミーヘンジミディアムの自重はカタログ値では6gですが、実測値で約5.86gでした。
実際に使用するときには、3.5g程度のシンカーを使うことも多いため、合計すると10g程度になることが多いです。
そのため、バーサタイルなベイトタックルやスピニングタックルでも扱うことのできるサイズ感になっています。
移動距離を抑えつつ水を押すカップ形状

フロント部にはポッパーのようなカップ形状があり、強く水を掴み、移動距離を抑えたアクションを可能としています。
ストライクゾーンの狭いピンスポットで水押しで存在を伝え、1投の中でルアーを移動させずにバスを食わせることが出来ます。
何度もポイントを叩く釣りではないので、逃がしすぎず、見せすぎずで、スレにくいのも特徴です。
太い手+細い手がフォール中も自発波動を生む

太い手と細い手はフォール時に自発アクションし、複雑な波動でバイトを誘発します。
オリジナルからアーム根元の形状と厚みが調整されており、小さくなった分アピール力が落ちないようにやや強めの設計になっている印象です。
フックセットパーツ:チョン掛けでも身切れしにくい

フロントカップには専用のフックセットパーツがあり、アクションの自由度を残したままきれいにチョン掛けできるようになっています。
ロケット形状ボディでキャストとスキッピング性能

フックセットパーツの逆側は、キャスト時に空気抵抗の少ないロケット形状になっています。
飛距離の伸びにくい多毛系ワームですが、キングジミーヘンジシリーズは比較的よく飛び、スキッピングもしやすいです。
約6g単体という軽めのワームですが、シンカー込みではベイトタックルで扱える重量になり、カバー際に入れやすいのが強みです。
キングジミーヘンジ「オリジナル」と「ミディアム」の違いと使い分け

| 比較項目 | キングジミーヘンジ | キングジミーヘンジミディアム |
|---|---|---|
| 重量 | 約10.5g | 約6g |
| 推奨フック | SQUEEZE #3/0 SQUEEZE Metal Guard #3/0 | SQUEEZE #1/0 SQUEEZE Metal Guard #1/0 |
| 得意な役割 | 大場所、強アピール、 ビッグフィッシュ狙い | 小場所、ピン、 食わせ重視 |
| リグ | 主にヘビータックルで ヘビダン、ネイル、リーダーレス系で扱う | ベイトタックルとスピニングでも扱える ヘビダン、リーダーレス系で軽快に扱う |
| 狙い方 | 存在感で見せる 広範囲に効かせる | 移動距離を抑え、 狭いスポットで口を使わせる |
キングジミーヘンジオリジナルが約11gなのに対し、ミディアムは約6gと約半分の重さになり、見た目的にも2回りほど小さい印象です。
しかし、小型化しても水押しを弱めすぎない設計となっています。
オリジナルは広くアピールする使い方でも強かったですが、狭いスポットやピンでバイトを取りに行くのに適しています。

使い分けとしては、単純にオリジナルのサイズダウン版として、より食わせに寄せたいときに投入するのがまず一つ。
もうひとつは、パワーフィネスでのカバー攻略やリアクションダウンショットのようなフィネス系の釣り方も守備範囲となっています。
使い方とリグ・セッティング
推奨フックサイズ

キングジミーヘンジミディアムのフックサイズはマスバリの#1/0です。
メーカーの推奨は、PET素材ブラシガードが付いたスクイーズと、メタルガードの付いたスクイーズメタルガードの#1/0です。
ガードの強さについては、根掛かりの心配が少ないオープンウォーターやライトカバーで使う場合はフッキング重視のレギュラーガードを使いますが、それ以外では基本的にメタルガードです。


フックサイズはメーカーによって若干サイズや形状が異なるため、同じジャッカルのスクイーズが最適ではありますが、入手しにくい場合は、他のメーカーのものでも問題ありません。

私は比較的安価で入手しやすいリューギのレギュラーガードタリズマンまたはヘビーガードタリズマン#1/0を使用することが多いです。


キングジミーヘンジミディアムは品薄で欲しいときにすぐに入手できる保証がなく、ロストすると非常にダメージが大きいため、基本はガード自体は必須です。
リーダーレスダウンショット
キングジミーヘンジミディアムの最も基本的な使い方です。
リーダーレスまたは、1〜10cmほどのショートリーダーで、シンカーは7〜10gを基準に、浅い場所や弱めに使いたい場面では5g程度まで落として使います。
シンカーの形状は、ティアドロップ型がアクションも良く使いやすいですが、無ければスティックタイプでも大丈夫です。

主に、カバー打ちやシャローストラクチャーに絡めてシェイクする釣りで使います。
特に、リーダーレスにするとカバーへの入りがよくなるのが強みです。
使いどころは、ブッシュ奥、杭、沈み物、テトラの穴、岩盤のエグレなど。
強く跳ねさせず、着底後にラインを張りすぎない状態で細かく揺すります。
フットボールヘッド系のスト

この釣り方は、カバー撃ちよりも中層スト、ボトスト、岩盤沿い、バンクの斜面、吊るし気味の一点シェイクに向きます。
キングジミーヘンジミディアムは、水を受けて移動距離を抑えながらストることができるので、特に中層に浮いていてなかなか口を使わないような魚に効きます。
特に、キングジミーヘンジミディアムはスト時に上下だけでなく左右にも複雑に動くので、バスに見切られにくく、スレにくいのも強みです。
シンカーウエイトは3.5〜5g(1/8〜3/16oz)程度がおすすめです。

リューギのフットボールヘッドG2には3.5g(1/8oz)のラインナップがないので、3.5gを使いたい場合はザップのバウヘッドなどが選択肢になります。

とにかく安く済ませたい場合は、デコイのスイッチヘッドがおすすめです。

パワーフィネス
TOP50の試合で天野プロも使っていたキングジミーヘンジミディアムのパワーフィネス。
ビークなどのカバーフィネスジグのラバーをむしってセッティングします。
キングジミーヘンジミディアムは単体約6gなので、ビーク4.3gと合わせると約10g超。
パワーフィネスとしては重めなので、カバー内で止めて食わせるコンパクト・ストロングベイトのようなイメージで使います。

ロングリーダーダウンショット・リアクションダウンショット

ディープや中層の魚をライブシューティング、または縦ストで落とし込むなら、スピニングタックルでのロングリーダーのヘビダンが効果的な使い方です。
シンカーのウエイトは5〜10g、リーダーは20〜50cm程度で、魚がボトムべったりなら短く、浮いているなら長くします。
リアクションダウンショットでのシンカー形状はスティックタイプが使いやすいです。
操作は大きく跳ねさせるより、魚の上から落とし、着底後または魚の目線で細かく震わせるイメージです。

ネイルリグ

アフターの時期など、バスが表層を意識していてふわっとしたものに反応が良いときに効くのがネイルリグです。
ネイルリグを使用してスローシンキング程度にフォールスピードを調整することで、トゥイッチで魚を呼び、ふわっとしたフォールで食わせていくメソッドです。
ネイルリグのシンカーは1.5〜2.2g程度でフォールスピードを調整します。
また、ホディ本体にはネイルシンカー用のガイドホールが上下に設けられているため、ネイルリグへの対応もしやすくなっています。

推奨タックル
ベイトタックルのベースはMH+フロロ14lb
| ロッド | ベイトタックル MH〜Hクラス |
|---|---|
| リール | ベイトリール ハイギア〜XG |
| ライン | フロロ14〜20lb |
最も扱いやすいタックルセッティングは、6’6〜6’10前後のM+〜MHベイトロッドに、ラインはフロロ14lb前後です。
このセッティングなら、ヘビダン、リーダーレス、フットボール系まで幅広く使えます。
濃いブッシュ、太い枝、テトラ、吊るしで強引に出す場面では、通常のMHよりもワンランク強いHクラスのロッドと太めのラインが必要です。
パワーフィネスならMH+PE1.5号
| ロッド | スピニングタックル MH〜Hクラス |
|---|---|
| リール | スピニング2500番HG/XG |
| ライン | PE1.5〜2号+フロロリーダー |
パワーフィネスで使う場合は、MH〜HクラスのロッドにPE1.5号程度が扱いやすいです。
スモラバは3.3〜3.5g程度をメインに、カバーが濃いところや強風時は4.3〜4.5gを使います。
リアクションダウンショット
| ロッド | スピニングタックル M〜MHクラス |
|---|---|
| リール | スピニング2500番HG/XG |
| ライン | PE0.6〜0.8号+フロロリーダー |
リアクションダウンショットで使う場合は、MクラスにPE0.8号程度が扱いやすいでしょう。
キングジミーヘンジミディアムの保管方法

キングジミーヘンジミディアムはエラストマー素材なので、他のワームと一緒に保管すると溶けてしまいます。
また、型崩れ防止のためにも、購入時に入っていたブリスターケースに戻して保管しておくのが良いでしょう。
使用後は、面倒でもしっかりと水分を拭き取っておくことをおすすめします。
その理由は、水分が残っていると素材の塩分が溶け出していき、ワームが縮んで固くなりやすいからです。
面倒に感じるとは思いますが、1個あたり税込で約630円するので、長く使えるように丁寧に保管する価値があります。
キングジミーヘンジミディアムのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | KING JIMMY HENGE Medium (キングジミーヘンジミディアム) |
| メーカー | JACKALL(ジャッカル) |
| カテゴリー | 多毛系エラストマーワーム |
| 発売 | 2026年6月発売 |
| 重量 | 約6g |
| 価格 | 1,150円(税抜) 1,265円(税込) |
| 入数 | 2個 |
| 素材 | S.I.O ELASTOMER (塩入りエラストマー系素材) |
| 推奨フック | SQUEEZE #1/0 SQUEEZE Metal Guard #1/0 |
| FECO | FECO認定商品 |
カラーラインナップ
全8色(2026年6月発売時)

- スポーンギル
- ライムチャート
- スカッパノン
- ストレートブラック
- 滋味エビ
- ベイトボール
- ラッキーチャーム
- ナチュラルパールホワイト
キングジミーヘンジミディアムの発売時点でのカラーラインナップは8色です。
ギル・エビ・ベイト・膨張色・シルエット系を一通り揃えた実戦的なラインナップとなっています。
スカッパノンは万能、ブラックはシルエット、滋味エビはボトム・エビ系、ライムチャートは視認性と濁り対応という役割分担が明確です。
私は自分の好みでナチュラル系の滋味エビとベイトボールを購入しました。
ちなみに人気のカラーは、万能に使えるスカッパノンと、マッディウォーターに強いストレートブラックです。
特に、SNSの釣果を見ていると、ストレートブラックを使って釣っている方が多い印象です。
まとめ

キングジミーヘンジミディアムを実際に使ってみたインプレから、使い方やセッティング、推奨タックル、このルアーの出しどころなどを解説してきました。
キングジミーヘンジミディアムは、オリジナルの単なるサイズダウン版と考えるには勿体無いルアーです。
このルアーの本質を紐解けば、カバーやピンスポットの中で「強い水押しを短い移動距離で出す」ためのコンパクトパワーベイトです。
出しどころと食わせ方のイメージは、「狭い場所で、動かしすぎず、水押しと自発波動で食わせる」ことです。
オリジナルのキングジミーヘンジよりも食わせ寄りであり、通常の多毛系ワームよりも水押しが強め。
そこに価値があります。
初回の出荷数が少なかったようで、現在は品切れの店舗が多く、入手困難な状態。

つまり、使っている人がまだ非常に少ない状態なので、バスも見慣れておらず、ルアーパワーが効きやすいです。
この手の多毛系ルアーは、フックやシンカーのセッティングによって動きが大きく変わるため、使い方で釣果に差が出やすいルアーです。
最適なフックやシンカーをしっかりと合わせないと、多毛系ルアーは真のルアーパワーを引き出すことができません。
そのかわり、セッティングがハマれば、スレたバスに口を使わせる強いきっかけになります。
ぜひ、キングジミーヘンジミディアムのルアーパワーを最大限に発揮できるセッティングで、その爆発力を楽しんでみてください。




