本記事では、26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDの違いを徹底比較していきます。
26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDは、どちらも太糸・中重量級以上のルアーを扱うためのベイトリールです。
両者ともに2026年の新作リールで発売時期も重なっており、20lb-100mという同じラインキャパを持つダイワとシマノのライバル機と言えます。
ただ、一見すると用途が同じように見える両リールも、目指している方向はかなり違います。
この違いを押さえると、スペックだけでは見えにくい両者の性格が理解できてきます。
以下では、26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDの違いを、それぞれの特徴を詳しく解説しながら比較していきます。
本記事を最後まで読めば、26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDのどちらが自分に合うリールか理解できるはずです。
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26ジリオンTW150 vs 26スコーピオンDCMD 違いをざっくり解説

26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDとの違いを一言で表せば、ジリオンは「強い釣りをリール全体で受け止めるリール」であり、スコーピオンは「太糸・大型ルアーのキャストを安定させるリール」です。
26ジリオンTW150は、ただ気持ちよく投げることだけではなく、PEライン対応、剛性、耐久性、ドラグ性能、ソルト対応まで含めて、強い釣りを幅広く受け止めることのできるリールです。
一方、26スコーピオンDCMDは、太糸や大型ルアーを投げるときの不安定さをDCで抑え、キャストを安定させることと、高速番手での使用感に大きな価値のあるリールです。
つまり、両者の比較は単純に「どちらが飛ぶか」ではありません。
26ジリオンTW150 vs 26スコーピオンDCMD スペック比較表
まずは、26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDの詳しいスペック比較表を作成しました。
| 機種 | 26ジリオン TW150 ![]() | 26スコーピオン DC MD ![]() |
|---|---|---|
| メーカー | ダイワ | シマノ |
| 番手 | 150番 | 200番 |
| スプール 素材 | G1ジュラルミン | 超々ジュラルミン (MGL IV) |
| ブレーキ | MAG-Z BOOST | NEW I-DC5 |
| スプール サイズ | 36mm×24mm | 38mm×21mm |
| 自重 | 215g | 225g |
| ギア素材 | G1ジュラルミン | 超高強度真鍮 |
| ボディ素材 | FULL AL | AL |
| ドラグ | ATD | – |
| 主な ラインキャパ | 20lb-100m/ PE3号-150m | 20lb-100m/ PEは明記なし |
| ハンドル | 95mm | 45mm (約90mm相当) |
| ギア比 | 6.3/7.3/8.4 | 7.4/8.5 |
| 巻き取り長 | 70/82/94 | 88/101 |
| 最大 ドラグ力 | 6kg/ XHは5.5kg | 6kg/ XGは5.5kg |
| ベアリング | 8/1 | 7/1 |
| 発売日 | 2026年9月 | 右:2026年7月 左:2026年9月 |
| 価格(税別) | 58,400円 | 44,500円 |
| 実売価格 (税込) | 43,000〜 45,000円 | 33,000〜 35,000円 |
両者の価格差は、実売ベースで26スコーピオンDCMDの方が約1万円安くなっています。
先にわかりやすいカタログ値だけ見ておくと、スプールサイズは26ジリオンTW150が36mm×24mmで、26スコーピオンDCMDが38mm×21mmとなっており、スコーピオンの方が大口径かつナローです。
自重は26ジリオンTW150の方が10g軽いです。
ラインナップは26ジリオンTW150の方が豊富で、6.3/7.3/8.4の3種類のギア比から選択できます。
詳しい特徴の比較は後ほど徹底的に解説します。
まずは、ざっくりと両機種の特徴をつかんでおきましょう。
26ジリオンTW150の特徴
「26 ジリオン TW 150」は、従来のジリオンらしい剛性と遠投性能を、太糸・PE・ソルト対応に強化したパワー系バーサタイルリールです。
万能機というよりも、「太い糸で重めのルアーを遠くへ投げ、強い魚と勝負するためのジリオン」と考えるとわかりやすいでしょう。
下記が主な特徴です。
- 36mm×24mmスプール:
中〜重量級ルアーを遠投しやすい大径スプール。軽量ルアーより、しっかり振り抜く釣り向き。 - MAG-Z BOOST:
キャスト前半は安定、後半は伸びる遠投寄りブレーキ。 - 太糸対応のラインキャパ:
フロロ20lb-100m、PE3号-150m対応。ビッグベイト、ロックフィッシュ、サーフ、シーバス向き。 - 新設計テーパーTWS:
太いPEやリーダー結束部の抜けを改善した幅広TWS。ソルト使用を強く意識した設計。 - フルアルミボディ:
フレーム、サイドプレートまでアルミで剛性重視。高負荷の釣りに強い。 - ATD+ドラグクリック:
シーバスやロックフィッシュなど、走る魚とのファイトに対応しやすい。 - ギア比3種類:
6.3、7.3、8.4を展開。巻物、汎用、回収重視で選べる。
「ジリオン TW 150」は、従来のジリオンらしいタフさと36mmスプールの遠投性能を、MAG-Z BOOST・新設計TWS・フルアルミボディ・ATDで現代化した、バスとソルトをまたぐ中重量級バーサタイル機です。
名機「18ジリオン TW HD 1520」のタフネス思想をしっかりと受け継ぎつつ、後半の伸びを生む「MAG-Z BOOST」や滑らかな「ATD」ドラグ、PEライン対応力を高めた「新設計テーパーTWS」などを搭載し、現代の釣りに合わせて見事にブラッシュアップされています。
▼ 26ジリオンTW150の徹底解説は下記記事で
26スコーピオンDC MDの特徴
26スコーピオンDCMDは、簡単に言えば、24スコーピオンMD200(太糸・遠投・大型魚対応)をベースに、DCブレーキと38mm×21mmのMGLスプールⅣを搭載したようなリールです。
下記が主な特徴です。
- 38mm×21mmスプール:
太糸と中〜重量級ルアーの遠投を意識した大径ナロースプール。軽量ルアーより、ビッグベイトやロックフィッシュなどの太糸遠投向き。 - MGLスプールⅣ:
逆テーパー形状により、糸巻き形状や回転時のブレを抑える設計。太糸を巻いた状態でのキャスト安定性を重視したスプール。 - NEW I-DC5:
L/M/Hの3モード×5段階で調整できる新しいDCブレーキ。ライン種類ではなく、状況やブレーキ力に合わせて調整しやすい。 - 太糸対応のラインキャパ:
ナイロン20lb-100m対応。ビッグベイト、ロックフィッシュ、シーバス、太糸遠投ゲーム向き。 - 200番クラスのMD設計:
従来のスコーピオンDCより太糸・遠投・大型魚対応へ寄せた設計。スコーピオンMD 200をDC化したような立ち位置。 - HAGANEボディ+X-SHIP:
剛性と巻き上げ力を重視したシマノらしい堅牢設計。中〜大型魚相手のパワーゲームにも対応しやすい。 - HG/XGの2ギア比:
7.4、8.5を展開。HGは巻き主体、XGは遠投後の回収やロックフィッシュの根からの引き剥がしに向く。
径38mmの大口径スプールによる200番クラスらしい十分なラインキャパと、DCブレーキによる向かい風や空気抵抗への対応力は、ビッグベイトを駆使するバスフィッシングから、シーバス、ロックフィッシュなどのソルトゲーム、さらには海外の怪魚釣りまでをカバーします。
ラフに扱える価格帯でありながら、性能はハイエンドに肉薄するため、メイン機として酷使するのに最適です。
▼ 26スコーピオンDCMDの徹底解説は下記記事で
26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDの違いを徹底解説
ここからは、26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDの違いを特徴ごとに徹底解説していきます。
キャスト性能(フィーリング)の違い
| 項目 | 26ジリオン TW150 ![]() | 26スコーピオン DC MD ![]() |
|---|---|---|
| スプール 素材 | G1ジュラルミン | 超々ジュラルミン (MGL IV) |
| ブレーキ | MAG-Z BOOST | NEW I-DC5 |
両機種はどちらも「太糸・中重量級ルアー(14g以上〜)向け」ですが、キャスト性能の方向性が大きく異なります。
ここはどちらの機種を選ぶかを考えるうえで、最も重要なポイントとなります。
- 26ジリオンTW150:
良いキャストをさらに「伸ばす」(最高飛距離・爽快感重視) - 26スコーピオンDC MD:
悪くなりそうなキャストの「破綻を抑える」(平均飛距離・安定感重視)
26ジリオンTW150のキャスト性能:入力を伸ばすタイプ
26ジリオンTW150は、投げ手がしっかりロッドにルアーを乗せて振り抜いた力を、無駄なく飛距離に変換するリールです。
MAG-Z BOOSTによる、キャスト後半の「伸び」と「抜け感」が抜群なので、ロッドにルアーを乗せ、弾道を作り、サミングで仕上げる「自分で飛ばしている」爽快感と気持ちよさがあります。
26スコーピオンDC MDの特徴:破綻を抑えるタイプ
26スコーピオンDCMDは、大径スプールの遠投性能を持ちつつ、電子制御(DC)によってトラブルを未然に防いでくれるリールです。
NEW I-DC5がルアーの失速を検知し、バックラッシュなどの致命的なミスを防ぐ「保険」のような強さがあります。
そのため、向かい風や夜釣り、ボート上など、キャスト姿勢が崩れやすい・目視しにくい場面にめっぽう強く、ビッグベイトや大型プラグなど、空気抵抗が大きく失速しやすいルアーが得意です。
操作する楽しみか、失敗しない安心感か。
簡単に言ってしまえば、26ジリオンTW150には気持ちの良い操作感という楽しさがあり、26スコーピオンDCMDにはミスを助けてもらえる安心感があります。
26ジリオンTW150は、ある程度自分の技術も使って、最高の一投を気持ちよく飛ばしたい方が快適に使えるリールです。
26スコーピオンDCMDは、悪条件下や疲労時でも、トラブルなく安定して投げ続けられ、ストレスが少ないリールです。
| 比較ポイント | 26ジリオンTW150 | 26スコーピオンDC MD |
|---|---|---|
| 最大の強み | 最高飛距離とキャストの爽快感 | トラブルレスと平均飛距離の高さ |
| ブレーキの性格 | 投げ手の技術に応えてくれる | 投げ手のミスをカバーしてくれる |
スプール設計の違い
次に、両者のスプール設計の違いについて見ていきます。
両者の糸巻き量はほぼ同等(20lb-100m級)ですが、その設計思想は明確に異なっています。
- ジリオンTW150(36mm径 / 24mm幅):
150番サイズの扱いやすさを残しつつ、太糸遠投を成立させた「バランス型」のスプール設計。 - スコーピオンDC MD(38mm径 / 21mm幅):
太糸・大型ルアーに強い大径スプールの癖を、幅狭化とDCで抑え込んだ「大径安定型」のスプール設計。
スプール径の違い(36mm vs 38mm)
まずは、スプール径の違いについてですが、径の大きさは、スプールの立ち上がりとルアーの伸びに直結します。
26ジリオンTW150の36mmは、38mmよりも立ち上がりが軽く、キャスト時の入力が素直に飛距離に繋がりやすいです。
そのため、中量級〜重量級(20〜40g)を気持ちよく伸ばせます。
一方で26スコーピオンDCMDの38mmは、36mmよりも慣性が大きいため、回し始めに力が必要です。
そのため、軽めのルアーに対するレスポンスは落ちますが、重量級・大型ルアー(40g以上)を投げた際の後半の伸びと巻き取り力に圧倒的な強みを持ちます。
つまり、同じラインキャパを持っていても、26ジリオンTW150の方が26スコーピオンDCMDよりも軽めのルアーも扱いやすく、反対に26スコーピオンDCMDは重めのルアーのほうが得意だということです。
スプール幅とライン放出の違い(24mm vs 21mm)
スプール幅は、ライン放出のアプローチに違いを生みます。
26ジリオンTW150は、「24mm幅 + TWS」という設計です。
横幅を広く使って糸巻量を確保する一方で、幅広スプールの弱点である「ライン放出時の横の角度(抵抗)」を、開口部の広いTWS(Tウイングシステム)によって逃がし、スムーズな抜けを実現しています。
これは、TWSを持たないダイワ以外のベイトリールには真似できないところです。
一方で、26スコーピオンDCMDは「21mm幅 + DC」という設計で、38mmの大径化で糸巻量を稼ぐ代わりに、幅を狭く(ナロー化)しています。
幅を狭くすることで、「ライン放出時の横の角度」を浅くして抵抗を物理的に減らし、DCブレーキと組み合わせることで大径スプールの癖を徹底的に制御する仕組みになっています。
ライン運用面の違い
両機種は、ライン運用面にも違いがあります。
26ジリオンTW150はPEラインの使用も前提に設計されているのに対し、26スコーピオンDCMDはジリオンほどPE+リーダー運用を前面に出してはいない設計となっています。
つまり、PEでの使用を考えているなら、26ジリオンTW150です。
特に大きいのは、26ジリオンTW150に採用されている「新設計TWS」です。
従来のTWSよりも開口部がワイドにテーパー化されており、これによって、リーダー結束部の抜けを考慮した設計となっています。
ダイワとシマノの公式情報を見ても、26ジリオンTW150には巻糸量にPE表記がありますが、26スコーピオンDCMDにはナイロン表記しかありません。
ここを見ても、26スコーピオンDCMDは主にモノフィラメントラインの使用を前提として設計されたリールだと考えられます。
剛性面の違い
剛性・耐久性をリール全体の包括的な設計で見ると、26ジリオンTW150の方が一歩優勢と言えます。
ただし、26スコーピオンDC MDもHAGANEボディやX-SHIPを備えており、MD機として十分な剛性を持つリールです。
| 項目 | 26ジリオン TW150 ![]() | 26スコーピオン DC MD ![]() |
|---|---|---|
| 設計思想 | ハイパードライブデザイン | – |
| ボディ設計 | ハイパーアームド ハウジング | HAGANEボディ |
| ボディ素材 | フルアルミ合金 | アルミ合金 |
| ギア設計 | ハイパードライブデジギア | マイクロモジュールギア |
| ギア素材 | G1ジュラルミン | 超高強度真鍮 |
| ピニオン支持 | ハイパーダブルサポート | X-SHIP |
26ジリオンTW150は剛性をリール全体の構造で作っているリールです。
ハイパーアームドハウジング(筐体)、ハイパードライブデジギア(ドライブギア+ピニオンギア)、ハイパーダブルサポート(ピニオンギア支持方式)が連動し、高負荷時でもギアの噛み合いを崩しにくい設計です。
また、ハイパードライブデザインの設計思想上、初期性能が長く続くことが期待でき、耐久性の面でも安心感があります。
一方、26スコーピオンDCMDも剛性が弱いリールではなく、むしろ太糸MD機として十分な剛性と強いギアを持つリールです。
アルミ系HAGANEボディ、X-SHIP、マイクロモジュールギアにより、高負荷に対応できる駆動強度があります。
ただし、この2機種だけで比較すると、剛性設計の完成度・包括性では26ジリオンTW150が優勢です。
特に、海水で酷使するような使用を考えているのなら、26ジリオンTW150の方が安心感があるでしょう。
ドラグ性能・ファイト面の違い
魚とのファイト時のリール性能を見ると、26ジリオンTW150が明確に優れていると言えます。
| 項目 | 26ジリオン TW150 ![]() | 26スコーピオン DC MD ![]() |
|---|---|---|
| ドラグ設計 | ATD | – |
| ドラグ音 | ドラグ引き出しクリック | なし |
| 最大ドラグ力 | 6kg/ XHは5.5kg | 6kg/ XGは5.5kg |
| その他 | パーフェクト ダブルストッパー | 特になし |
最大ドラグ力だけを見ると両機種はほとんど同じですが、26ジリオンTW150には、魚を掛けた後に直接関係する機能が多数搭載されています。
一方、26スコーピオンDCMDは最大ドラグ値こそ近いものの、ファイト中の支援機能として語れる要素は少ないです。
26ジリオンTW150のファイト時の強みは、以下の3つです。
26ジリオンTW150は、魚を掛けた後に、出す・止める・把握する・逆転を防ぐという部分をリール側が支援します。
特にドラグ引き出しクリックは大きいです。
魚が走っているのか、ドラグが出ているのかを音で判断できるため、ファイト中の情報量が増えます。
つまり、26ジリオンTW150はファイト中の状態管理がしやすいリールです。
一方で、26スコーピオンDCMDには特筆する事項がなく、ファイト時のクリック音も「エキサイティングドラグサウンド」非採用なのでありません。
必要十分だと見て良いでしょう。
なので、大物と対峙するなら、26ジリオンTW150の方が明確にファイト面で優位性があります。
ラインナップ・ギア比の違い
両機種のラインナップとギア比の違いについて見ていきます。
| 項目 | 26ジリオン TW150 ![]() | 26スコーピオン DC MD ![]() |
|---|---|---|
| スプールサイズ | 36mm×24mm | 38mm×21mm |
| ギア比展開 | 6.3/7.3/8.4 | 7.4/8.5 |
| 巻き取り長 | 70cm/82cm/94cm | 88cm/101cm |
26ジリオンTW150は「速度を選べる」リール
26ジリオンTW150は低速(70cm)から高速(94cm)まで3段階用意されています。
クランクベイトなど巻き抵抗の強いルアーの一定巻きから、高速回収まで、釣り方に合わせて幅広く番手を選べるのが強みです。
特にノーマルギアの6.3の70cmがあるため、クランク、スピナーベイト、チャター、スイムベイト、ビッグベイトの一定巻きなど、巻き抵抗のあるルアーを丁寧に巻きたい釣りに対応しやすいです。
26スコーピオンDC MDは「高速巻き取りを活かす」リール
26スコーピオンDC MDは低速側の選択肢はなく、最も遅いHGでも88cmという高速寄りの設定です。
遠投後の素早い糸フケ回収や、ロックフィッシュを根から瞬時に引き剥がすなど、スピーディーな展開に特化しています。
26スコーピオンDCMDは、シマノ公式情報でもXGの101cmをかなり推しています。
おそらく、26スコーピオンDCMDはもともと高速寄りのリールとして設計されており、38mmの大口径スプールのメリットを活かして、内部ギアに無理な負担をかけることなく高い巻き取り長を実現してきたと考えられます。
36mmスプールで巻き取り長100cmを超えるためには、ギア比は約8.9前後が必要になってくるので、構造上の負担が大きくなることが予想されます。
ギア比表記と実際のスピード感の違い
数字上のギア比(H/HGやXH/XG)が似ていても、実際の巻き取り長(スピード感)には大きな差があります。
スコーピオンDC MDのHGは、ジリオンTW150Hよりも明確に速く、むしろジリオンのXH側に近いくらいのスピード感を持っている点に注意が必要です。
どちらのラインナップを選ぶべきか?
ラインナップやギア比については、どちらのリールが優れているということはなく、釣り人側の用途や目的によって選択肢が異なります。
巻き物重視・用途に合わせて丁寧に速度を使い分けたいなら、低速の選択肢がある26ジリオンTW150。
太糸遠投後の素早い回収・テンポの速い撃ち直しを重視するなら、大口径スプールによる高速巻き取りに優れる26スコーピオンDC MDが選択肢になります。
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用途別の選び方
26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDは、どちらも太糸・中重量級ルアーに向くリールですが、「バスならジリオン」「ロックならスコーピオン」といった単純な分け方はできません。
ここまで解説してきたように、両者の根本的なキャラクターは以下のように明確に分かれます。
同じ用途であっても、釣り人が「リールに何を求めるか」で選ぶべき正解は変わります。
各ジャンルごとの具体的な判断基準は以下の通りです。
| 用途 | ジリオンTW150 | スコーピオンDC MD |
|---|---|---|
| バスのビッグベイト | 巻き・操作まで含めて使いやすい | 空気抵抗の大きいルアーを投げやすい |
| バスのヘビーバーサタイル | 広く使いやすい | 大型ルアー遠投寄り |
| ロックフィッシュ | PE・太リーダー・剛性が強い | 風・夜・遠投の安定感が強い |
| ボートシーバス | PEシステム全体で強い | ビッグベイト連投が安定しやすい |
| サーフ | PEキャパとソルト対応で優勢 | DC遠投に価値があるなら候補 |
| サワラ・ライト青物 | PE・剛性で優勢 | 回収速度とDC遠投に強み |
バスのビッグベイト
巻きの操作感ならジリオン、キャストの安定性ならスコーピオン
ビッグベイトの使い方によって適性が分かれます。
一定巻きや短い距離での撃ち返しなど、リーリングを含めた操作性を求めるなら、ギア比が選べてルアーをしっかり振り抜ける26ジリオンTW150が有利です。
一方、空気抵抗が大きいルアーを、ボートや逆風などの悪条件下でもバックラッシュせず投げ続けたいなら、DC搭載の26スコーピオンDCMDが圧倒的な安心感をもたらします。
バスのヘビーバーサタイル
幅広いルアーを扱うならジリオン、大型ルアーの遠投重視ならスコーピオン
ヘビーバーサタイルは巻く・撃つ・ボトムを取るなど多様な釣り方が混在するため、ギア比展開が豊富で巻き抵抗にも合わせやすい26ジリオンTW150が有利となります。
26スコーピオンDCMDは、2oz前後の大型ルアーやヘビキャロの遠投など、より「重いものを遠くへトラブルなく飛ばす」ことに特化したい場面で輝きます。
ロックフィッシュ
ラインシステムとファイト重視ならジリオン、悪条件下の遠投ならスコーピオン
PE2〜3号+太リーダーの使用、ドラグ引き出しクリック、高い剛性など、ロックフィッシュで求められる要素を総合的に満たしているのは26ジリオンTW150です。
しかし、強風の磯や夜間など、キャストが乱れやすいシビアな環境下で重いリグを遠投し続ける用途においては、26スコーピオンDCMDのDC機能が強力な武器になります。
ボートシーバス・ビッグベイトシーバス
PEシーバスの総合力ならジリオン、ビッグベイトの連投ならスコーピオン
PEライン前提のシーバスゲームでは、PEキャパと抜けの良いTWS、ドラグ音を備える26ジリオンTW150が万能に活躍します。
一方で、足場が揺れるボート上から、空気抵抗の大きいビッグベイトをストラクチャーへ正確に投げ続けるようなシチュエーションなどでは、キャストミスを即座にカバーしてくれる26スコーピオンDCMDも大きな強みを発揮します。
サーフ・サワラ・ライト青物
基本的には26ジリオンTW150が現実的かつ安心
PEラインの遠投が必須となるこれらの釣りでは、PEでの使用を考慮して設計されており、ドラグ音やソルト耐久性を備えた26ジリオンTW150を選ぶのが現実的かつ安心です。
26スコーピオンDCMDでPEを使えないことはありませんが、「重めのルアーをDCで安定して遠投したい」「XGの回収速度(101cm)がどうしても欲しい」という明確な目的がある場合に限り、候補に上がります。
26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDどちらを選ぶべきか?
迷った場合は、ご自身のプレイスタイルに合わせて以下の基準で選べば失敗が少ないです。
26ジリオンTW150を選ぶべき人
「用途の広さ」と「PEラインの実戦力」、「剛性・耐久性」を求めるなら26ジリオンTW150です。
ジリオンTW150は、気持ちの良いキャストフィーリングに加え、太糸・PE・太リーダー・ソルトまで含めて、強い釣りを広く受け持つリールです。
バスのヘビーバーサタイル、ビッグベイト、ロックフィッシュ、シーバス、サーフ、サワラまで視野に入れるなら、ジリオンTW150の方が扱いやすいです。
特に向いているのは、次のような人です。
26スコーピオンDCMDを選ぶべき人
26スコーピオンDCMDは、太糸で大型ルアーを投げるときの不安を減らしたい人向けです。
26スコーピオンDCMDは、PEやソルトでも使えますが、本質的な強みはそこではありません。
このリールの本質は、太糸・大型ルアーのキャストをDCで安定させることと、高速寄りであるところです。
特に向いているのは、次のような人です。
迷ったらどこで判断すべきか?
リールを選ぶ際は、対象魚種によって判断したくなりがちですが、「どの魚を釣るか」ということよりも、「釣りのどの部分をリールに助けてほしいか」で選択することが大切です。
26ジリオンTW150を選ぶべき人
ラインの抜け、剛性、ドラグ、巻き感など、「太糸やPEを使った釣りをトータルで高いレベルに引き上げたい」アングラー。
26スコーピオンDCMDを選ぶべき人
風、夜間、ボート、大型ルアーなど、「キャストが不安定になる要因を排除し、安心して投げ続けたい」アングラー。
まとめ
26ジリオンTW150と26スコーピオンDCMDの違いを徹底比較してきました。
両機種は、「20lb-100m」というラインキャパシティこそ同じですが、よく見るとかなり性格の異なるリールだということがわかります。
商品情報の公開は26スコーピオンDCMDの方が先行しており、ライバル機として発表が後出しとなったのが26ジリオンTW150。
左巻きモデルに関しては発売時期も全く同じ2026年9月となっており、見方によっては、両メーカーが真っ向勝負している形となっています。
とはいえ、両機種は実売ベースで1万円程度の価格差があり、完全なライバル機として見るには価格差がありすぎるところはあります。
それでも、スペック上は26ジリオンTW150がかなり魅力的に見えます。
この記事で徹底比較してきてもわかるように、価格差はあれど、26ジリオンTW150は26スコーピオンDCMDに対して優位な点がかなり多いです。
メーカーの好みもありますし、シマノ派の方や、純粋にDCブレーキの使用感が好みの方なら、選択肢は26スコーピオンDCMD一択だとは思います。
しかし、メーカーにこだわりがないのなら、そして、1万円という価格差を気にしないのなら、個人的なおすすめは26ジリオンTW150です。
今回の26ジリオンTW150は、戦略的によく作り込まれているリールだと思います。
▼ 26ジリオンTW150の徹底解説は下記記事で
▼ 26スコーピオンDCMDの徹底解説は下記記事で









