シマノの最新エントリーモデル「26ネクサーブ」と、ダイワの定番エントリーモデル「20クレスト」は、どちらも実売価格5,000円台でありながら、上位機種のテクノロジーを受け継ぐ非常にコストパフォーマンスの高いスピニングリールです。
旧作の21ネクサーブから劇的なフルモデルチェンジを遂げた「26ネクサーブ」と、LTコンセプトを採用して確固たる地位を築いている「20クレスト」。
この2機種を実際に使い込んできた使用感をベースに、実機を使って違いを徹底的に比較しました。
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▼ 26ネクサーブ単体の詳しい実釣インプレはこちらの記事をご覧ください。
26ネクサーブと20クレストの違いを実機比較

まずは、26ネクサーブと20クレストの違いを比較表にまとめました。
| 比較項目 | 26ネクサーブ![]() | 20クレスト![]() |
|---|---|---|
| メーカー | シマノ | ダイワ |
| 世代 | 2026年モデル | 2020年モデル |
| デザイン | ブラック × ゴールド | ネイビー × シルバー |
| ラインナップ | 1000〜C5000HG (全11機種) | LT2000〜LT6000-H (全12機種) |
| 設計思想 | 滑らかな巻き ライントラブル抑制 扱いやすさ | 軽量化 LTコンセプト ATDドラグ |
| 逆転ストッパー | 切替機構あり | なし (ストッパーレスボディ) |
| 糸がらみ対策 | アンチツイストフィン | ツイストバスターⅡ |
| スプール設計 | AR-Cスプール | LC-ABS (ロングキャストABS) |
| 巻き心地 | サイレントドライブ搭載 | スタンダード |
| ドラグシステム | スタンダード | ATD (オートマチックドラグ) |
| 重量・バランス | Gフリーボディ (持ち重り軽減) | LTコンセプト (絶対的な自重の軽さ) |
| ハンドル仕様 | キャップ固定式 (供回り式) | キャップ固定式 (供回り式) |
| ハンドルノブ | ラバー製 (耐久性有・握りやすい) | 樹脂製 (滑りやすい) |
| 自重参考 (2000番比較) | 225g (C2000S) | 215g (LT2000S) |
| ベアリング | 3BB/1ローラー | 4BB/1ローラー |
| 価格帯 | バリュープライス 実売5,000円台〜 | 税抜6,400〜8,300円 実売5,000円台〜 |
この2機種は実売価格5,000円台と、同価格帯エントリースピニングとして競合しますが、狙っている強み(方向性)がかなり違います。
結論から言うと、「26ネクサーブ」は新設計(2026年発売)でトラブルレス・巻きの静粛性重視、「20クレスト」は軽量・ドラグ性能重視の違いがあります。
26ネクサーブは上位機種の最新機能(アンチツイストフィン等)を破格で搭載しつつ、便利な逆転スイッチを復活させた万能・高機能機。
一方で、20クレストは軽さとドラグ性能に振った低価格LT機です。
PEメインの釣りや最新の快適さを求めるなら「26ネクサーブ」
26ネクサーブは、アンチツイストフィンによる糸がらみ防止、サイレントドライブの滑らかな巻き心地など、最新の技術でストレスなく様々な釣りを楽しみたい方に最適です。
また、逆転スイッチによるエサ釣りへの対応力もあります。
ルアー専用として基本性能と軽さを求めるなら「20クレスト」
20クレストは、LTコンセプトによる本体の軽さとATD(優秀なドラグ)の組み合わせで、ライトゲームなどのルアーフィッシングをこれから始める方にピッタリです。
26ネクサーブと20クレストの技術・機構比較
巻き心地・静粛性の比較|26ネクサーブ優位

実釣におけるフィーリングの部分では、それぞれに強みがあります。
26ネクサーブは新たに「サイレントドライブ」を搭載しました。
これにより、ボディ全体の基本設計や駆動関連部品の見直しにより、ガタつきや微細なノイズを排除。
前作(21ネクサーブ)と比較して、巻き心地がしっとりと滑らかに進化しており、上位モデル(26ナスキーなど)に迫るフィーリングを実現しています。
私が実際に使っている20クレストと比較しても、巻きの静かさ・しっとり感は26ネクサーブの方が明確に優れていると感じました。
20クレストの巻き心地は、正直に言うと、価格相応といった感じで、感動するほど良いわけではありません。
スペック上はオシレートギアにもベアリングを使っている20クレストの方が巻き心地が良くなりそうなものですが、実際に巻いてみると26ネクサーブの方が快適なので、ここはカタログスペックではなく、実際に使ってみないとわからないポイントです。
ライントラブル対策の比較|26ネクサーブ優位

エントリーモデルにおいて最も重要な「糸がらみの防止」を比較します。
26ネクサーブには、これまでシマノの上位機種に採用されていた「アンチツイストフィン」を初採用。
ラインローラー下部に設けられたフィンが、糸がたるんだ状態でもスプール下部への糸落ちを物理的に防ぎます。
ルアーアクションなどで糸フケ(たるみ)が出やすい釣りにおいて、圧倒的なトラブルレス性能を発揮します。
一方で、20クレストはツイストバスターIIを採用しており、ラインローラーで糸ヨレを抑える構造になっています。
PEラインや軽量ルアーで糸フケが出やすい釣りでは、26ネクサーブのアンチツイストフィンが非常に活躍してくれます。
私も実際に26ネクサーブを使っていて、今のところライントラブルが一度も発生していません。
ドラグ性能の比較|20クレスト優位
20クレストにはダイワが誇る「ATD(オートマチックドラグシステム)」が搭載されています。
魚の引きに合わせて滑らかに効き続け、ラインブレイクを防ぐ優秀なドラグシステムであり、不意の大型魚が掛かった際の安心感においてはこちらに分があります。
細糸でドラグを積極的に使うアジング、メバリング、エリアトラウト、エギングでは20クレストのATDが強みとなって活躍してくれます。
一方で、ドラグ値そのものや深溝ラインキャパを含めた汎用性では26ネクサーブも十分な性能があります。
剛性・ボディの比較|26ネクサーブ優位
26ネクサーブは高強度樹脂ボディを採用しています。
高負荷時のボディ歪みを抑えてギアの噛み合わせを保護し、使っていても安心感があります。
20クレストはボディ・ローター素材がダイワのリール用ファイバー強化特殊プラスチックであるDS4を採用しています。
実際に使っている感覚では、26ネクサーブの方が剛性感が強く、負荷がかかった状態でも安定して巻くことができるように感じます。
ハンドルの比較|26ネクサーブ優位

ハンドルに関しては、両方とも供回り式(キャップ固定式)ハンドルです。
スペックとしてはどちらも同じですが、26ネクサーブのハンドルは金属製で作りがしっかりとしていて、実際に使っていて安心感があります。

ハンドルノブは明確に26ネクサーブの方が品質が良いです。
20クレストは硬いプラスチック製で濡れると滑りやすく、安っぽい作りになっています。
一方で26ネクサーブは耐久性のあるラバー素材を使用しており、握りやすく滑りにくいです。
ストッパー切替機構(逆転スイッチ)の有無

26ネクサーブには、近年のシマノリールやルアー専用機では廃止傾向にあった「ストッパー切替機構(逆転レバー)」が標準装備されています。
これにより、ローターを逆回転させることが可能です。
エサ釣りで仕掛けをゆっくり落とし込む時、キャスト時のタラシ(糸の長さ)の微調整、あるいはバックリールでのやり取りなど、オールドスクールな操作やエサ釣り特有のシチュエーションで非常に重宝します。
一方で、20クレストはストッパー切替機構なしのストッパーレスボディです。
これにより、内部への水や砂の侵入経路を減らし、防水性・耐久性を向上させています。
また、初心者が誤ってスイッチを切り替えてしまい、ローターが逆転して糸が絡むというトラブルを未然に防ぐことができます。
私自身は、ストッパー切替機構を全く使わないので、ここに関してはストッパーレスボディの20クレストが好みです。
重量と持ち重り感の比較|20クレスト優位
20クレストは、ダイワの「LT(Light & Tough)コンセプト」により、徹底的な軽量化が図られています。
同番手で比較した場合、自重はクレストの方が軽く仕上がっており、ライトゲームなど繊細なロッド操作においてメリットがあります。
| 番手 | 26ネクサーブ![]() | 20クレスト![]() |
|---|---|---|
| 1000番台 | 1000 225g | – |
| 2000番台 | C2000S、C2000SHG 225g | LT2000、LT2000S 215g |
| 2500番台 | 2500、2500HG 250g 2500S 255g | LT2500、LT2500S、 LT2500S-XH 235g |
| 3000番台 | C3000、C3000HG 250g | LT3000-C、LT3000-CXH 240g |
| 4000番台 | 4000、4000HG 305g | LT4000-C、LT4000-CXH 270g |
| 5000番台 | C5000HG 305g | LT5000-C、LT5000-CXH 285g |
| 6000番台 | – | LT6000-H 355g |
26ネクサーブも前作から軽量化されていますが、20クレストにはやや及びません。

私が使っている2500S同士を実測で比較すると、26ネクサーブLT2500Sが約254.7g、20クレスト2500Sが約234.6gと、約20gの差があります。
それでも、リールの重心を手元(ロッド側)に近づけることで、実際の自重以上に「持ち重り」を感じにくい設計にする「Gフリーボディ」を採用しています。
これにより、長時間のキャストやシャクリでの疲労を軽減してはくれます。
ただ、実際に釣り場で両者を使ってみると、それほど大きな差を感じるほどの重量差ではないというのが実感です。
それほど、26ネクサーブが良くなっているということです。
ラインナップの比較
ラインナップを比較すると、26ネクサーブは1000番という小型番手がある一方で、最大サイズはC5000HGまでの11機種となっています。
一方で、20クレストは小さな番手はLT2000からであり、最大番手はLT6000-Hまでの12機種展開されています。
26ネクサーブ全11機種
| 番手 | 主な位置づけ |
|---|---|
| 1000 | ライトソルト、エリアトラウト向け |
| C2000S | ライトソルト、エリアトラウトの定番 |
| C2000SHG | C2000Sのハイギア版、遠投・流れ・手返し重視 |
| 2500 | 深溝オールラウンダー、ルアーからウキフカセ・ちょい投げまで |
| 2500S | バス向けスタンダード、浅溝 |
| 2500HG | 2500深溝ハイギア |
| C3000 | 淡水〜ソルト万能、巻きトルク重視 |
| C3000HG | 万能ハイギア |
| 4000 | 深溝、巻き上げ力重視 |
| 4000HG | 汎用4000ハイギア |
| C5000HG | ライトショアジギング、ライトショアキャスティング向け |
20クレスト全12機種
| 番手 | 主な位置づけ |
|---|---|
| LT2000 | ライトゲーム深溝 |
| LT2000S | ライトゲーム浅溝 |
| LT2500 | 幅広い釣りのスタンダード |
| LT2500S | バス、エギング |
| LT2500S-XH | バス、エギングの高速巻き |
| LT3000-C | シーバス、エギング、本流トラウト、堤防 |
| LT3000-CXH | 3000-Cの高速巻き |
| LT4000-C | シーバス、サーフ、SLJなど巻き重視 |
| LT4000-CXH | シーバス、ライトショアジギング、サーフ |
| LT5000-C | ライトショアジギング、ショアキャスティング |
| LT5000-CXH | 5000-Cの高速巻き |
| LT6000-H | ショアジギング、ショアキャスティング |
26ネクサーブと20クレストの主要番手を直接比較

26ネクサーブと20クレストの人気がある主要番手を直接比較してみました。
| 用途 | 26ネクサーブ![]() | 20クレスト![]() | ポイント |
|---|---|---|---|
| ライトゲーム浅溝 | C2000S 225g 最大ドラグ3kg PE0.6-150m | LT2000S 215g 最大ドラグ5kg PE0.4-200m | 軽さとATDはクレスト トラブルレスはネクサーブ |
| バス・エギング浅溝 | 2500S 255g 最大ドラグ4kg PE0.6-200m | LT2500S 235g 最大ドラグ5kg PE0.6-200m | 重量はクレスト優位 |
| 2500高速系 | 2500HG 250g 巻上91cm 深溝 | LT2500S-XH 235g 巻上87cm 浅溝 | 深溝汎用ならネクサーブ 軽快な浅溝ならクレスト |
| C3000/3000 万能 | C3000HG 250g 最大ドラグ9kg PE2-200m 巻上91cm | LT3000-CXH 240g 最大ドラグ10kg PE1-200m 巻上93cm | クレストは軽い ネクサーブはラインキャパが大きい |
| 4000 シーバス/サーフ | 4000HG 305g 最大ドラグ11kg PE2-240m 巻上93cm | LT4000-CXH 270g 最大ドラグ12kg PE1.5-200m 巻上99cm | 軽快さはクレスト 深溝余裕はネクサーブ |
| 5000 ライトショア | C5000HG 305g 最大ドラグ11kg PE2-300m 巻上98cm | LT5000-CXH 285g 最大ドラグ12kg PE2-300m 巻上105cm | クレストが軽く速い |
| 6000相当 | なし | LT6000-H 355g PE2.5-300m | 大きめ青物・ショアジギングは クレスト一択 |
魚種・釣種別の選び分けの違いを比較
魚種や釣りごとの、26ネクサーブと20クレストのそれぞれの強みを生かした選び分け方を整理しました。
アジング・メバリング・エリアトラウト
繊細な軽量ルアー、細糸、糸フケ管理を重視するなら26ネクサーブC2000S/C2000SHGが魅力です。
アンチツイストフィンとAR-Cスプールの組み合わせは、初心者が起こしやすい糸フケ起因のトラブルを抑える方向の設計です。
ただし、軽さとATDドラグを重視するなら20クレストLT2000Sも有力です。
バス・エギング

汎用性と糸トラブル対策なら26ネクサーブ2500S/2500HG。
バス向けなら2500S、深溝でエサ釣りや多用途も考えるなら2500/2500HGが使いやすいです。
軽さ、ATD、浅溝PE0.6号-200mの分かりやすさなら20クレストLT2500S/LT2500S-XHです。
シーバス・チニング・堤防万能
26ネクサーブC3000HGと20クレストLT3000-CXHは、実釣での用途がかなり近い番手です。
26ネクサーブC3000HGは250g、最大ドラグ9kg、巻上91cm、PE2号-200mまで入る余裕があります。
20クレストLT3000-CXHは240g、最大ドラグ10kg、巻上93cm、PE1号-200mです。
PE1号中心で軽快に振るなら20クレスト、太めPEやナイロン・フロロも含めて余裕を持たせるなら26ネクサーブです。
サーフ・ライトショアジギング
20クレストLT4000-CXH/LT5000-CXHは軽く、巻上長も長く、スペック上はかなり強いです。
LT5000-CXHは285g、PE2号-300m、巻上105cmです。
26ネクサーブは4000HG/C5000HGが該当します。
C5000HGは305g、PE2号-300m、巻上98cmでライトショアジギング向けです。
ショアジギング・中大型青物
この領域では20クレストLT6000-Hが有利です。
26ネクサーブは今回対象の26モデルではC5000HGまでなので、PE2.5号-300mを必要とする中・大型青物寄りのショアジギングでは20クレストのほうが番手上の選択肢があります。
26ネクサーブか20クレストか?どっちを選ぶべきか?
【26ネクサーブ】がおすすめな人

ライトゲーム、バス、エギング、シーバス、ちょい投げ、堤防万能まで広く使いたく、特にライントラブルを減らしたい人。
新しい設計、サイレントドライブ、アンチツイストフィン、Gフリーボディ、ストッパー切替機構に価値を感じるならこちらです。

【20クレスト】がおすすめな人

軽さ、ATDドラグ、4BB/1ローラー、LT6000-Hまでの大型番手、実売価格の安さを重視する人。
特に4000〜6000番でサーフ、ライトショアジギング、ショアジギング寄りまで考えるなら、20クレストの番手展開は強いです。

まとめ|26ネクサーブ vs 20クレスト比較
今回、26ネクサーブと20クレストを実機で比較してみて感じたのは、同じエントリークラスでも「何を重視して作られているか」がはっきり違うということです。
26ネクサーブは、巻き心地の静かさ、糸がらみの少なさ、逆転スイッチの便利さなど、実釣中のストレスを減らす方向にかなり進化しています。
特にアンチツイストフィンの効果は大きく、PEラインを使う釣りではかなり安心感があります。
対して20クレストは、軽さとATDドラグが魅力です。
ロッドを細かく操作するライトゲームや、細糸で魚の引きをいなす釣りでは、クレストの軽快さとドラグ性能がしっかり活きてきます。
個人的には、初心者の方や1台で幅広く使いたい方には26ネクサーブをおすすめします。
反対に、少しでも軽いリールが欲しい方、細糸でのドラグ性能を重視したい方には20クレストが合っています。
| 重視するポイント | おすすめ |
|---|---|
| PEラインをメインで使う | 26ネクサーブ |
| ライントラブルの少なさ | 26ネクサーブ |
| 巻きの静粛性・剛性 | 26ネクサーブ |
| 軽さ | 20クレスト |
| ドラグの滑らかさ | 20クレスト |
| 6000番まで欲しい | 20クレスト |
| エサ釣り兼用・逆転スイッチ重視 | 26ネクサーブ |
どちらも価格を考えると非常に優秀なリールですが、迷ったときは「万能・トラブルレスの26ネクサーブ」「軽さとドラグの20クレスト」と覚えておくと選びやすいです。
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▼ 26ネクサーブ単体の詳しい実釣インプレはこちらの記事をご覧ください。




