ワームで丁寧に探っても反応しない。
それなのに、タイニークランクをパッと通した瞬間、いきなりバスが引ったくっていく……。
タイニークランクには、そんな「小さいのにストロングな」不思議な魅力があります。
つり人社より発売された『Basser(バサー)2026年7月号』(2026年5月26日発売)の特集テーマは、まさにそのタイニークランク。

タイニークランクは、ハードルアーの中でも、食わせ能力が高く、低水温期のデカバス狙いからハイシーズンの数釣りまで楽しめるルアーのひとつです。
状況がタフになるほど頼りになるイメージがあり、小さくてもクランクベイトなので、やっぱり釣れると楽しいルアーです。
数ある種類の中から、「ルアーのスピードと強さ」を詰めていって、バチッとハマったときの爽快感は格別。
今回は、そんなタイニークランクについての魅力を特集した『Basser(バサー)2026年7月号』の見どころをレビュー紹介していきます。

特集:タイニークランク

フィールドの状況がどれだけ渋くても、巻いていれば「何かしらの反応」を得られるという期待を持たせてくれるハードルアー「タイニークランク」。
食わせ能力が高く、デコを回避する精神安定剤にもなってくれます。
今月号のBasserは、そんなタイニークランクを様々な角度から特集しています。
ここでは、特に勉強になり、面白かった記事をピックアップして紹介していきます。
タイニークランクとシャッドの使い分け解説

シャッドとタイニークランクは、サイズ感の近いルアー同士。
一般的に、シャッドは弱めに誘うルアー、タイニークランクは小粒ながらも水を押し、カバーにも当てやすいルアーとして使い分けられます。
折金さんの記事では、この2種類のルアーの使い分けについて詳しく解説されています。
水質による使い分け、カラーの考え方、ベイトフィネスとPEスピニングの選び分けまで踏み込まれており、単なるルアー紹介ではなく「現場でどう判断するか」まで整理できる内容でした。
具体的には、ハイカットシリーズとタイニーブリッツシリーズを使っての実釣記事となりますが、このふたつがあれば、もはやどんなフィールドでも魚を触れそうな気がします。
シャッドとタイニークランクを何となく使い分けていた人ほど、読む価値のある記事だと思います。
30年変わらないタイニークランク

田辺哲男さんによる、ワーミングクランク・ショットの記事も非常に面白かったです。
ワーミングクランク・ショットは、発売から約30年という歴史のあるタイニークランク。
そのルーツは田辺さんがアメリカのトーナメントに参戦していた時代にまで遡りますが、今なお色褪せることなく釣れ続けている名作中の名作です。
ノリーズのルアーはキャストしているだけで楽しく、ワーミングクランク・ショットがバスに丸呑みにされた瞬間はまさに至福のひととき。
そんな名作がなぜ今も釣れ続けるのか……。
その背景を知ることで、ワーミングクランク・ショットをもう一度投げたくなる記事でした。
また、現在はショットシリーズの新たなラインナップもテスト中とのことで、今後の展開にも目が離せません。
その他の注目記事・付録
流行りの多毛系ワームの使い方解説が勉強になる

その他に、非常に勉強になったのが、マーモさんの多毛系ワームの使い方を解説した記事『加木屋守の”スタメン!”』です。
多毛系ルアーについて、これほど体系的かつ詳細に掘り下げたコンテンツは過去になかったのではないでしょうか。
コイケ系からサイコロ系、ジャッカルのキングジミーヘンジまで、それぞれの「釣れる仕組み」や「アクション・出しどころの違い」がスッキリと整理されています。
この記事のおかげで、フィールドで迷わずローテーションするための明確な基準ができました。
そして、話題のキングジミーヘンジと、新作のミディアム。
私も先日購入しましたが、記事の解説を読むと、今年もこれから非常に活躍してくれそうで楽しみです。
豪華付録:ケイテック30周年記念冊子「FLIPPIN’ LEGACY」

今月号には、ケイテック30周年記念冊子「FLIPPIN’ LEGACY」が付録として付いています。
ケイテック創立からの歴史や、名作「ラバージグモデルⅠ Ver2.0」の開発秘話、さらにフリッピングの真髄に迫る解説など、ファン感涙の濃厚な仕上がりです。
何度も読み返したい保存版と言える内容です。
Basser 2026年7月号 のレビュー

- タイニークランクの深い魅力と実践知がまとめて学べる一冊。
- 多毛系ワームの釣れる仕組みや使い方を体系的に学べる
- ケイテック記念冊子付きで保存版としての満足感が高い
- タイニークランクに興味が薄い人には、特集の熱量がやや濃く感じるかもしれない
Basser 2026年7月号 概要

| 雑誌名 | Basser 2026年7月号 |
| 出版社 | つり人社 |
| 発売日 | 2026年5月26日 |
| 定価 | 1,320円(税込) |
Basser 2026年7月号の目次
- 16 コジコジのタイニークランク|小島宏
- 22 開発学さんがのこしたBタイト
- 28 「お気持ち優先」のシャッドラップ☆星人|松村浩邦
- 32 シャッドとタイニークランクのオリキン基準|折金一樹
- 38 ワーミングクランク・ショットという完成形|田辺哲男
- 42 チッパワシリーズにはなぜブレードが|西根博司
- 46 タイニークランク 2つのメソッド|山下尚輝
- 52 タイニークランクインプレッション24|横井丈史
- 62 正解のないトレブルフック講義|赤松拓磨
- 66 ビッグベイトのフックはバイトの出方で選ぶ|三原直之
- 70 トレブルフックの「おままごと」と「ガチ」|黒田健史
- 74 [新連載] ハイドアップ西川慧の新技開発委員会
- 78 青木唯が手掛けた第2のハードプラグ“ARINTH”
- 82 B.A.S.S. ELITE SERIES
- 92 BPT
- 96 羽生式表層術
- 100 加木屋守の“スタメン!”
- 106 新訳 バスフィッシング教書
- 108 ファイト、ファイト、コジコジ!
- 110 房総HOTSPOT
- 114 モノの舞台裏
- 116 MLF
- 118 W.B.S.
- 122 H-1 グランプリ
- 124 JB/NBCが見据えるバスフィッシングの未来
- 126 NEXT PORTRAITS 次世代アングラーの現在地。
- 132 第2回「加東市杯」in東条湖
- 134 MLF Japan Shore Attack Pro League
- 136 The Japan Original
- 138 NPO ミズベ新聞
- 144 バサー図書室
- 144 日釣振ニュース
- 146 編集後記

まとめ:小さなルアーが秘める大きなもの

つり人社の『Basser(バサー)2026年7月号』の見どころをレビュー紹介してきました。
タイニークランクは手のひらに収まる小さなルアーです。
しかし、そこに秘められたゲーム性の高さや奥深さは決して小さくありません。
このような、釣り場で試行錯誤して楽しめる要素が、非常に多いのです。
たまには、お気に入りのタイニークランクだけをケースに詰め込んで、1日中のんびり自然の中で巻き倒す……そんな休日の過ごし方は、最高に贅沢な時間です。
今月号のBasserは、そんな贅沢で濃密なゲームを、より一層楽しく、釣果に結びつけてくれる必読の一冊です。




