今回は、シマノのスピニングリール「26ナスキー」を実際に購入し、ライントラブル・巻き上げ力・ドラグ・防水構造などを実物写真付きで詳しくまとめました。
単なるカタログスペックや購入直後の開封レビューではなく、PEラインを巻いて20回以上・約80時間以上使ったうえでの使用感をもとにインプレを整理しています。
先に結論を言うと、26ナスキーは、
「軽さ・軽快さ」よりも、
「剛性・巻き上げ力・トラブルレス性能・コスパ」を重視したい人に合うリール
です。
私自身、パワーフィネスや小型プラグの巻き、ライトリグなどを使って釣り込みながら使用感をチェックしてきましたが、この価格帯としては巻き上げ時の安定感と負荷への強さがかなり優秀なリールに仕上がっています。

実売価格は1万円程度と低価格なので、ステップアップしたい初心者の方、コスパに優れたサブ機を探している方には最適です。
この記事では実機を使って、26ナスキーの重さ、巻き心地、剛性感、ドラグ、ライントラブルの有無、さらに23レガリス・25アルテグラとの違いまで、実釣ベースで率直にまとめていきます。
26ナスキーはこんな人におすすめ
逆におすすめしにくい人
26ナスキーの総評を先にまとめると

26ナスキーを簡潔にまとめると、こんなリールです。
| 前作比 | 21ナスキーから確実に進化。 巻きの軽さと剛性感が向上。 ライントラブルの激減。 |
| 重さ | 軽量フィネス機と比べるとやや重め |
| 巻き心地 | スムーズでしっとりした重厚な巻き感。 巻き始めも悪くない。 |
| 剛性感 | 剛性感はかなり高く、高負荷時の巻き上げが楽 |
| ドラグ | シマノらしい粘り感があり、締め気味でも使いやすい |
| ライントラブル | かなり少なく安心感がある |
| 向いている使い方 | 少し強めのやり取りをしたいスピニングの釣り |
| 気になる点 | 自重がやや重いのが気になることも。 |
特に印象的だったのは、ドラグを締め込んで負荷を掛けた時の安定感で、ここは同価格帯のライバル機種と比べても、26ナスキーの良さが突出しています。
逆に、軽量リールとは決して言えないので、タックル全体の軽量さを求める人にとっては、やや不向きでしょう。
また、シマノの中でも、ナスキーというリールは、コアソリッドシリーズとクイックレスポンスシリーズに分岐する直前の機種であり、
エントリー帯の上位機種
という立ち位置です。

サハラ以下の入門機から一歩上がり、防水性やトラブルレス性能まで求められるのがナスキーの立ち位置です。
つまり、
- 初心者が使うには、十分に性能の高い入門リールであり、
- 中級者が使うには、必要最低限の性能をしっかりと備えているリール
と見ることができます。
これこそが、「コスパ最強モデル」「中級者のサブ機に最適」などと言われる所以です。
インプレした機種と検証条件

| 使用機種 | 26ナスキー2500SHG |
| ロッド | 6.4ft〜7.0ft前後のL〜Mアクション |
| ライン | PE0.6号〜1.2号 |
| リーダー | フロロ7lb〜12lb |
| ルアー | フィネスカバージグ、 ヘビダンやリーダーレスダウンショット、 ハードルアー(3〜8g)、 ライトリグ全般 |
| フィールド | 野池、リザーバー |
| スタイル | オカッパリ、レンタルボート |
| 対象魚 | ブラックバス |
| 使用回数 | 20回以上、累計約80時間以上 |
今回使用したのは 26ナスキー 2500SHG。
主な使用ラインはPE0.6号〜1.2号にフロロ7lb〜12lbです。
使い方としては、ML〜Mクラスのロッドと合わせたパワーフィネス、3.5g〜5g程度のダウンショットによるライトパンチング系の釣り、小型プラグ、ライトリグ全般と、幅広く使用感を確かめました。
ドラグはやや締め込み気味で、カバー周りの魚をある程度強引に寄せるような使い方も試しています。
少し負荷を掛けながらしっかり巻いて寄せる釣りを中心に使いつつ、繊細なライトリグでの使用感もチェックしました。
今回はバス釣りを中心に検証していますが、PEラインを使ったソルトゲーム(シーバスやチニング、エギングなど)にもそのまま当てはまる耐久性とトラブルレス性能をチェックしています
26ナスキー2500SHGの基本スペック

| 自重 | 235g |
| ギア比 | 6.2 |
| 最大巻上長 | 91cm |
| 実用ドラグ力 | 2.5kg |
| 最大ドラグ力 | 4kg |
| ハンドル長 | 55mm |
| スプール径/ストローク | 46.5mm / 14.5mm |
| 糸巻量フロロ(lb-m) | 4-130, 5-100, 6-80 |
| 糸巻量PE(号-m) | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 |
| 定価 | 14,200円(税別) |
| 実売価格 | 税込1万円程度 |
2500SHGはハイギアなので回収速度が速く、テンポよく探る釣りと相性が良い万能な番手です。
反面、巻きの軽快感だけを見るとノーマルギア好みの人には少し重く感じる可能性があります。
先に26ナスキーの欠点を挙げるならこの3つ
26ナスキーの欠点を先にまとめるなら、主にこの3つです。
1. 軽いリールではない
26ナスキー2500SHGのカタログ重量は235g。
同価格帯のダイワのライバル機23レガリスLT2500S-XHは185gなので50gも差があります。
ちなみに実物での実測値では48g程度の差です。

この2つを持ち比べると、明確に分かる無視できない差です。
23レガリスは軽さと巻き出しの軽快さに優れ、PEラインの運用も必要十分です。
ただ、防水構造やワンピースベールによるシームレスなライン誘導、負荷を掛けたときの巻き上げ安定感まで含めると、26ナスキーの方が安心感があります。
この2機種の違いについては、後ほど詳しく解説しています。
2. カラーリングに好みが分かれる

ナスキーのカラーリングは、スプール:ブロンズ系×ボディ:ネイビー系で、このスプールカラーを気にする方が多いようです。
リールの性能自体には全く関係がなく、個人的には気に入っていますが、好みの問題なので、どうしても気に入らない人も出てくるかもしれません。
このデザインについては、後ほど詳しく解説しています。
3. 飛距離性能は遠投時に気になる可能性がある
26ナスキーは、ロングストロークスプールを採用していないため、25アルテグラ以上のシマノの中〜上位機種に比べて飛距離性能は落ちます。
ただ、実用面での支障はほとんどない範囲ですが、太めのラインで大遠投を繰り返す釣りをされる方はこの影響が出やすいです。
ここについても、後ほど詳しく解説するので、気になる方は参考にしてみてください。
26ナスキー|開封〜実釣インプレ
「質感」や「巻き出しの軽さ」など、開封直後のインプレ動画も作りました。
▲まずは1分動画でチェック
ベールの開閉音や、ドラグ音、光の当たり方によるボディの質感などはこちらの動画で確認してください。
「26ナスキー」を開封してみる

今作のナスキーの箱はブラック。
引き締まっており、期待が膨らみます。

早速、26ナスキーを開封していきます。
箱を開けると、リールがそのまま直で入っているのがシマノらしいですね。

上の写真が、26ナスキーの内容物を全て並べたところです。
26ナスキー本体と、取扱説明書、分解図、スプール調整用座金(ワッシャー)が付属品として入っています。
実物のデザインと質感
安っぽさはなく、洗練されている

箱を開けて実物を触ってみてまず感じたのは、デザインが予想以上に引き締まっているということです。
くすんだブルーメタリックに、落ち着いたブロンズカラーをあしらった配色。
難しい配色のはずですが、デザイナーの手腕で洗練された大人の落ち着きを感じるトーンに仕上がっています。
低価格帯のリールにありがちな安っぽさは、ほとんどありません。

スプールの直線的なカットも含め、写真で見るより現代的な造形です。
このブロンズカラーは好みが分かれていますが、確かにロッドと合わせるのは難しいカラーリングではあります。
日本人としては落ち着いたカラーリングの方が使いやすいと思いますが、海外ではこのデザインが非常に”Cool”で人気があるようなので、今回のデザインは海外向けにデザインしているところがありそうです。

ただ、シルバーが強いカラーリングのスプールなので、実際にはラインを巻いてしまえばスプールのブロンズカラーはほとんど隠れてしまいます。
とりわけ、色の強いPEラインを巻いてしまうと、そちらの色の主張が強すぎてブロンズカラーの存在感はほぼ消えてしまいます。

なのでここは、買う前は少し気になる方もいるかも知れませんが、実際に使ってみるとほとんど気にならない部分です。
個人的には、キャンプギアのようなお洒落さがあり、遊び心を感じて気に入っています。
ガタつきの印象

全体的に触ってみて、ガタつきはほぼなく、シマノらしいカチッとした作りになっている印象です。
コスパモデルながら粗さもなく、しっかりとした作りで長く愛用できそうな作りです。
ハンドル周りの感触
ハンドルは折り畳みのねじ込み式

26ナスキーのハンドルは、折り畳めるねじ込み式のハンドルです。
折りたたみ部分も、しっかりとねじ込んでおけばガタつきもなく、快適に使えます。
ハンドルノブの感触

ハンドルノブは前作と変わらず、しっかりと作られており、ガタつきもありません。
ベアリングが1つ使われており、回転はスムーズです。

ノブ形状も握りやすく、不満はありません。
この価格帯の中では、かなりちゃんと使える部類だと思います。
ベール周りの使いやすさ

ベールにはワンピースベールが採用されています。

実釣での使用感は後述しますが、見た目にも造形的な美しさがあり、これまでのナスキーよりもワンランク上の高級感を感じさせてくれます。
ベールの返り

ベールの返りもしっかりしており、クイックで安定感のある動きです。
この価格帯では非常に良くできている印象です。
リールの重さ
26ナスキーは軽さで勝負するリールではない

26ナスキーの重量は、実測値で235.37g。
10年前の16ナスキー時代の250gから考えるとかなり軽量化されてきています。

それでも数字だけ見れば、今どきのコスパ系スピニングリールとしてはとても軽いとは言いにくい重さです。
実際にレガリスのような軽量機と持ち比べると差は明確です。
ただ、使い方次第ではこの重さは大きなデメリットではありません。
重さが気になるかは、タックルバランス次第

例えば、パワーフィネスに使うような7フィートMクラスのロッドなど、やや重量のあるロッドと合わせるなら、実釣中に重さが極端に気になって使いにくいと感じることはありませんでした。
ソルトで使う場合でも、ロッド自体が特に軽量化されているモデルでなければ、同じことが言えるはずです。
つまり、タックルバランスが合っていれば、ナスキーの重量は許容しやすいです。
合わせるロッドがエントリーモデルならタックルバランスは問題ない

26ナスキーの価格帯に合わせるロッドを考えると、同価格帯の1万円台のエントリーモデルのロッドが自然です。
26ナスキーに高価格帯のロッドを合わせる人は少ないと思います。
シマノのバスロッドなら、バスワンXT+か、高くてもゾディアスです。
バスワンXT+なら、最軽量のモデルでも100gなので、タックルバランス的には最も合う重量です。
ゾディアスの場合は、ライトリグ向けの最軽量のモデルは重量が90g程度からあるので少々扱いにくくなってきますが、それ以外の用途なら使いやすくなってきます。
ただ、エクスプライドなど、ここより上位機種になってくると、70〜80g台のロッドも少なくありません。
ここまでの軽いロッドに合わせるとなると、26ナスキーは正直に言って厳しくなってきます。
この話はソルトでも同じことで、26ナスキーに合わせるロッドが軽量化に走っていないエントリーモデルなら、タックルバランスが壊れにくいので、リールの重さは極端に気にならないはずです。
ただし、アジングやエリアトラウトのように、低価格帯のロッドでも、細身で繊細な軽量モデルがあるような釣りで使う場合は、やはり軽いリールの方が使いやすいでしょう。
ここでの話をまとめると、重さそのものが欠点というより、どんなロッド・どんな釣りに合わせるかで評価が変わるリールだということです。
パックロッドと非常に相性が良い

もうひとつ言えることは、パックロッドにはかなり相性が良いです。
パックロッドは、構造上どうしても重量が重くなるため、それがかえって重みのある26ナスキーと合わせたときに使いやすくなります。
私は実際にパックロッドをよく使うので、実感しているところですが、リールが軽すぎるとロッドの先重り感が強く出てかなり使いにくくなります。
なので、パックロッドにはやや重みのある26ナスキー程度のリールを合わせると、ロッドの先重り感が解消できてタックルバランスが非常に良くなります。
巻き心地

実際の巻き感はシマノらしいスムーズな滑らかさを感じます。
具体的には、しっとりとした質感で、少し重厚感のある巻き心地で、落ち着いた感触があります。
ここは、この価格帯では素直に素晴らしいと実感できるところです。
巻きのノイズ感
26ナスキーは、HAGANEギアや高剛性ボディによる巻き上げ時の安心感と、しっとりした巻き心地が魅力です。
一方で、25アルテグラや23ストラディックなどの上位機種に搭載されている「マイクロモジュールギアⅡ」は非搭載です。
そのため、上位機種のような極めて静かで滑らかな巻き心地と比べると、ギアの噛み合いに由来するような、ごく微細な機械的ノイズを感じる場面はあります。
ただし、不快なガリ感ではなく、実釣中に気になるレベルではありません。
価格帯を考えれば、十分に滑らかな巻き心地です。
巻き始めの感触

巻き始めの軽さは、実際に回してみると予想以上に軽く、26ナスキーの価格帯を考えるとかなり優秀です。
26ナスキーのローターは高強度樹脂製ですが、形状はワンピースベールの採用に伴って新設計されており、上位機種である23ストラディックのローター(25アルテグラも同じものを使っている)よりも軽く作られています。
無負荷でハンドルを回したときの初動だけで見れば、25アルテグラや23ストラディックと比べても、価格差ほど大きな違いは感じにくいと思います。
ただし、上位機種にはマイクロモジュールギアⅡやインフィニティクロス、より高剛性なボディ構造などが採用されているため、巻きの静粛性、ギアの滑らかさ、負荷を掛けたときの安定感ではやはり差があります。
また、ローター素材にCI4+を使っているクイックレスポンスシリーズをメインで使っている方には確かに重く感じるかもしれません。
具体的には、クイックレスポンス系統のような軽快でドライな回転感ではないので、ルアーを軽く弾くように細かく扱いたい人にとっては、少し巻き出しが重く感じるかもしれません。
剛性感と巻きのパワー
水の抵抗を受けたときの感触と、魚を掛けたときの安心感

26ナスキー最大の武器は、間違いなくここです。
そして、巻き上げの安定感は旧ナスキーよりも一段良くなっている感触があります。
新たに搭載されたインフィニティドライブの恩恵でしょう。

パワーフィネスでストラクチャーやカバーからバスを引き離すような場面で、ドラグを締め気味で強引にやり取りしても、ボディやローターの歪みもほとんど気にならず、ロスなくラインを巻ける感覚が強くあります。
同価格帯の軽量機と比べると、巻いた時の頼もしさがかなり違います。
このあたりは、明らかに剛性を重視したナスキーの強みが出ています。
ソルトで高負荷がかかる場面では力不足を感じる場面も…

26ナスキーはボディ素材が高強度樹脂製ではありますが、バスで使う分には十分な剛性と巻きの強さです。
一方で、ソルトでさらに重量とパワーのある魚を相手にする場合や、高重量のルアーを巻き続けるような場合は少し不満を感じるかもしれません。
ここで完全に不安を払拭したいなら、やはり金属素材を使った上位機種を選択する必要があります。
コアソリッドシリーズで言えば、ボディにアルミ素材を採用しているストラディック以上の機種なら安心でしょう。
とはいえ、23ストラディックの価格は実売価格で2万円弱と、26ナスキーのほぼ倍の値段。
それを考えると、26ナスキーがいかによくできたリールかがわかります。
ドラグ性能

ドラグノブはつかみやすく、回転もスムーズです。
ドラグ自体は、旧ナスキーと同じでやや粘り気のある効き方をします。
滑り出しは少し重ためなので、細いラインを使う釣りにはやや不安を感じるところがあるかもしれませんが、通常の使用ではしっかり仕事をしてくれます。

特に、26ナスキーが実力を発揮する、やや太めのラインでカバーから魚を強引に引き剥がすようなパワーを必要とされるような局面では、不必要にドラグが滑りすぎないので相性の良さを感じます。
ドラグ音も派手ではないものの、安っぽさはなく、個人的にはかなり気に入っています。
PEで使ったときの印象
ライントラブルはかなり少ない

ここはかなり優秀でした。
風に煽られやすいPEラインを組んで、風速6m以上の荒れた条件でも使いましたが、これまでにライントラブルはまったくなく、ストレスフリーと言っていいレベルで使えています。
糸ヨレもこの価格帯にしては発生しにくく、風のある状況でも糸ふけや回収時の扱いやすさは悪くありません。
実際の釣り場で、風が吹いたとき、テンションが少し抜けたとき、ルアーを素早く回収するときなど、ライントラブルが出やすい場面でも安定したラインの収まりをしてくれます。
今回の26ナスキーはワンピースベールになり、アンチツイストフィンも付いているので、このあたりの安心感が非常に高いです。
これは今作の目玉でもありますが、確実にその恩恵を感じます。
不安材料が減り、釣りに集中できるのは大きいです。
キャスト時の抜け感

キャスト時の抜け感も良く、リング部分が逆テーパーとなっているAR-Cスプールの良さを感じます。
26ナスキーは、アルテグラより上の機種に採用されている大径化&ロング化されたロングストロークスプールではないため、約4%飛距離は劣るとされています。
| 機種 | スプール | スプール規格 | 飛距離 |
|---|---|---|---|
| 26ナスキー (2500番) | 従来スプール | 径46.5mm / ストローク14.5mm | 従来通り |
| 25アルテグラ以上 (2500番) | ロングストローク スプール | 径47mm / ストローク17mm | 約4%向上 |
具体的には、約25mの飛距離に対して、1m違ってくる計算です。
とはいえ、実際に使っていてもこの差は実感するのが難しいレベルというのが事実です。
とりわけ遠投する場面が少なく、飛距離よりもむしろアキュラシーの方が釣果に直結するバスフィッシングでは気にする必要はほぼありません。
ただし、太いラインを使って大遠投するような釣りでは、ラインの目減りも大きくなるため、スプールが痩せた状態での放出角度が大きくなり、ラインの摩擦抵抗が増えてキャスト後半の伸びが悪くなってきます。
このような釣りで使う場合は、上位機種に比べるとやや不満を感じるかもしれません。
防水性能は「ナスキー」からの特権
防水性においては、撥水処理による防水機構「コアプロテクト」を採用しており、回転の軽さを損なわず、水や異物の侵入に対しても強いです。

さらに、ドラグにも防水性能に優れた「ウォータープルーフドラグ」が採用されているため、雨天時の釣りや、釣行後のシャワー洗浄も安心して行うことができます。

私自身も、ナスキーを選んだ大きなポイントがこの防水性能でした。
この本格的な防水機構である「コアプロテクト」と「ウォータープルーフドラグ」は、ナスキーからが標準装備となり、これより下位の機種には搭載されていません。
例えば、ナスキーの下位機種のセドナ以下のリールには、上記の防水性能を持ったドラグも、ローターナットのパッキンも、Oリングもひとつもありません。
そのため、内部に水分が侵入しやすく、少しでも水没してしまうと内部のギアなどが錆びついて、致命的なダメージになることもあります。
もちろんナスキーでも水没は避けるべきですが、防水構造が少ないリールほど、内部に水が入ったときのダメージは大きくなりやすいです。
私も実際に、浸水して内部のギアが錆でガチガチに固まってしまったネクサーブを見たことがあります。
また、防水性能が高いと、例えば釣行時にリールの隙間に入った砂や海水を、さっとシャワーで洗い流せるので、メンテナンスが楽になり、リールの持ちも良くなります。
ナスキーが多くの人に選ばれる理由の大きなひとつが、この防水性能の高さであることは間違いありません。
旧モデルやライバル機種との比較
まずは、ざっくりと迷っているタイプ別のおすすめの機種の一覧表を作りました。
| 迷い方 | おすすめ |
|---|---|
| 予算1万円前後で抑えたい | 26ナスキー |
| PEでパワーフィネス、チニング、ライトロックに使いたい | 26ナスキー |
| 軽さ・巻きの上質感・総合性能を重視 | 25アルテグラ |
| 予算に4,000円程度なら足せる | 25アルテグラも強く検討 |
| とにかく軽いリールが欲しい | 23レガリス |
| 軽量ルアーをメインで使う | 23レガリス |
21ナスキーとの違い

完成度が高く、高評価だった前作21ナスキー。
アップデートされた26ナスキーと比較するなら、最も大きな違いはライントラブルの少なさです。
PEを多用する現代のスタイルに、26ナスキーのアップデートは完璧に噛み合っているので、PEラインをメインに使う方なら、間違いなく26ナスキーの良さの恩恵を十分に得られます。
▼ 26ナスキーと21ナスキーの詳しい比較検証はこちらの記事をご覧ください。
23レガリスとの違い

26ナスキーの同価格帯のライバル機として比較すると、23レガリスは、軽さと扱いやすさに優れた、非常に完成度の高いコスパ機です。
特に細いラインを使ったライトタックルでの繊細な釣りでは、素直に23レガリスが向いていると言えます。
ただ、26ナスキーはそこに対して、防水性能、ライントラブルレス、剛性感・巻き上げ力・負荷耐性でしっかり差別化されています。

また、大きな違いとして、23レガリスはマグシールド非採用機種であり、防水性能がやや弱いです。
もうひとつはベールの構造です。
23レガリスはダイワの新技術「エアドライブベール」が採用されており、糸絡みは非常に少ないです。
しかし、完全な一体成型である26ナスキーの「ワンピースベール」と比べると、構造上どうしても段差(継ぎ目)が存在します。
細いPEラインを強風下で扱うようなシビアな場面では、やはりシームレスなナスキーのベール構造の方がライントラブルの不安がなく、一日の釣りをストレスフリーにしてくれます。
比較するポイントはシンプルです。
| 機種 | 26ナスキー | 23レガリス |
|---|---|---|
| 自重 | やや重い | かなり軽い |
| 巻き出し | しっとり安定 | 軽快 |
| 防水面の安心感 | 高い | ナスキー優位 |
| PEライン運用 | 強い | 必要十分 |
| 強み | 剛性・防水・トラブルレス | 軽さ・レスポンス |
そもそも両者は目指している方向性が違います。
レガリスは軽さとレスポンス、ナスキーは剛性・防水・トラブルレス。
どちらが上というより、釣りの方向性で選ぶリールです。
しかし、個人的には性能に対してのコスパを見たら26ナスキーというのが正直な感想です。
とはいえ、自分の釣りが軽快さと軽さを重視するならレガリスを選んだほうが快適に使えて、手に馴染むでしょう。
▼ 26ナスキーと23レガリスの詳しい比較検証はこちらの記事をご覧ください。
25アルテグラとの違い
26ナスキーで最も比較対象とされているのが25アルテグラ。
定価ベースでは5,800円差、実売ではタイミングによって3,000〜4,000円前後の差になることもあります。
そして、この2機種は価格差以上の圧倒的な性能差があると言われています。
ただ、実際に使い込んでみると、言われているほど大げさな性能差はないのではないかと疑問になります。
実物を触った印象としては、巻き出しの軽快さは価格差ほど悪くありません。
ローター形状も新しく、少なくとも無負荷で回したときの初動は、25アルテグラや23ストラディックと比べても大きく見劣りしないと感じました。
剛性面では金属製ボディのストラディックに比べると劣るのは確かですが、同価格帯でみると確実に一つ抜けているレベルです。
私のようにバス釣りメインで使うなら、大きな恩恵は重量差(2500番台で25g差)くらいに感じます。
ソルトで言えば、C3000番クラスのライトロックやチニング程度なら、正直ナスキーでもかなり満足度は高いでしょう。
逆に、4000番やC5000番で中型魚を狙ったり、30g〜40gクラスのルアーを継続して使うような、リールの負荷が高い釣りでは、アルテグラの方がメリットが大きく出やすくなります。
ざっくり分けるとこうです。
予算とのバランス次第ですが、個人的には25アルテグラとの性能差は価格相応だと感じます。
それほどの高負荷がかからない釣りでは、26ナスキーで十分ですし、コスパを取って全然問題ないと思います。
26ナスキーが向く人・向かない人
ここで、26ナスキーに向いている人・向いていない人を整理しておきます。
向いている人
26ナスキーが特に合うのは、こんな人です。
具体的には、26ナスキーはパワーフィネスやパワーミドスト、ハードルアーの巻きを中心とした釣りには相性の良いリールです。
一方で、軽さや軽快さが求められるライトリグを中心とした釣りはやや苦手です。
| 得意 | パワーフィネス、 パワーミドスト、 ハードルアーの巻き |
| 苦手 | 軽さが求められるライトリグ |
ソルトで使う場合は、シーバスや根魚全般、チヌ、エギング、SLSJなどで使うには相性が良く、アジングやエリアトラウトのように、タックル全体の軽さや巻き出しの軽快さを最優先する釣りには、やや向き不向きがあります。
| 得意 | シーバスや根魚全般、 チヌ、エギング、SLSJなど |
| 苦手 | アジング、エリアトラウト (軽さ・巻き出しの軽快さ重視の釣り) |
向いていない人
逆に、次のような人には別機種の方が合う可能性があります。
26ナスキーは、2500番・C3000番あたりでパワーが必要な釣りで、最も真価が出やすいリールだと感じています。
26ナスキーを選んだ理由
最後に、私が26ナスキーを買った理由も書いておきます。
なぜ2500SHGにしたのか?C2000S/C3000ではなく2500SHGを選んだ理由
2500SHGを購入した理由は、バス釣りでもっとも使いやすい番手であることと、他魚種にも使い回せる汎用性の高さです。
今回はメインの用途がパワーフィネスと小型プラグの巻きということもあり、特にこの番手の26ナスキーは相性が良かったです。

もし、ライトリグをスローに使う釣りメインで使うなら、C2000S番台も候補に入っていました。
また、C3000はバス釣りではどうしてもラインキャパを持て余してしまうため選択肢には入りませんでした。
比較候補は何だったか
比較候補としては、25アルテグラ、23レガリスは確かにありました。
ただ、パワーフィネスを中心として、カバーやウィードから強引にバスを引き離すような、リールのタフさと巻きの強さを重視すると、コスパの面でも26ナスキーがドンピシャでした。
総合評価

- 上位機種譲りの滑らかな回転性能
- 防水性能と高い耐久性能
- 圧倒的なコストパフォーマンスの良さ
- 自重がやや重い
- カラーリングに好みが分かれる
26ナスキーのおすすめ番手はどれ?用途別に選ぶなら
| 用途 | おすすめ番手 | 理由 |
|---|---|---|
| アジング・エリアトラウト | 500 / 1000 / C2000S ただし軽量機も検討 | 26ナスキーは軽さ最優先ではない |
| ライトリグ・渓流・小型プラグ | C2000SHG | 軽めで取り回しがよい |
| バス釣りの汎用・パワーフィネス | 2500SHG | PEと相性がよく、剛性があり回収も速い |
| チニング・ライトロック・エギング | C3000HG | 糸巻量とパワーのバランスがよい |
| シーバス・SLSJ | 4000XG | 巻上長とラインキャパを確保できる |
26ナスキーのよくある質問
- 26ナスキーは初心者にもおすすめですか?
- おすすめです。特に1万円前後で長く使えるリールが欲しい人、PEラインでトラブルを減らしたい人には向いています。
- 26ナスキーは重いですか?
- 2500SHGで235gなので、軽量リールではありません。軽さ重視なら23レガリスや25アルテグラも候補になります。
- 26ナスキーと21ナスキーの違いは?
- 主な違いは、ワンピースベール、アンチツイストフィン、インフィニティドライブの追加です。
- 26ナスキーと25アルテグラはどちらを買うべき?
- 価格を抑えて剛性・防水・PE運用の安心感を重視するなら26ナスキー。軽さ・巻きの質・飛距離性能まで重視するなら25アルテグラです。
- 26ナスキーはアジング・エリアトラウトに使えますか?
- 使えますが、軽さや繊細な巻き出しを最優先するなら、より軽量なリールの方が向いています。
- 26ナスキーはシーバスやチニングに使えますか?
- C3000〜4000番なら十分使えます。特にチニングやライトロックなど、PEである程度負荷を掛ける釣りとは相性が良いです。
- 26ナスキーの欠点は何ですか?
- 軽量機ではないこと、繊細な釣りでは巻き出しの軽快さに欠けること、上位機種ほど飛距離・巻きの静粛性は高くないことです。
まとめ

26ナスキーは、前作21ナスキーからの進化もきちんと感じられ、巻きの軽さや全体の質感向上をしっかり評価できます。
実際に使ってみた結論としては、軽さを求めるリールではないが、剛性感と巻き上げ力はこの価格帯では頭一つ抜けている印象です。
バス釣りならパワーフィネスやプラグの巻き展開、ソルトなら、ライトロックフィッシュ、チニング、SLSJなど、少し負荷を掛けながら使う釣りとは非常に相性が良いです。
一方で、アジングやトラウトのような軽量タックル重視の釣りをメインにする場合は、軽さに特化した機種を選んだほうが無理がありません。
また、4000番以上で中型魚を本格的に狙う用途では、上位機種の方が安心感はありますが、ここは予算との兼ね合いになるでしょう。
要するに26ナスキーは、予算1万円程度で
を重視する人には、最適解となるリールだと思います。
補足情報
ラインナップとスペック表
26ナスキーのラインナップは、合計12機種。
下記は、26ナスキーのラインナップとスペック表です。
| 品番 | ギア比 | 実用 ドラグ力 (Kg) | 最大 ドラグ力 (Kg) | 自重 (g) | スプール 径(mm)/ ストローク(mm) | 最大巻 上長 (cm) | ハンドル 長さ (mm) | ベアリング BB/ローラー | 本体 価格 (円) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 500 | 5.6 | 1.5 | 3 | 170 | 39.5/8 | 69 | 40 | 4/1 | 12,500 |
| 1000 | 5 | 2 | 3 | 205 | 42/12 | 66 | 45 | 5/1 | 13,500 |
| C2000S | 5 | 2 | 3 | 210 | 42/12 | 66 | 45 | 5/1 | 13,500 |
| C2000SHG | 6 | 2 | 3 | 210 | 42/12 | 79 | 45 | 5/1 | 13,500 |
| 2500 | 5 | 3.5 | 9 | 235 | 46.5/14.5 | 73 | 55 | 5/1 | 14,200 |
| 2500HG | 6.2 | 3.5 | 9 | 235 | 46.5/14.5 | 91 | 55 | 5/1 | 14,200 |
| 2500SHG | 6.2 | 2.5 | 4 | 235 | 46.5/14.5 | 91 | 55 | 5/1 | 14,200 |
| C3000 | 5 | 3.5 | 9 | 235 | 46.5/14.5 | 73 | 55 | 5/1 | 14,200 |
| C3000HG | 6.2 | 3.5 | 9 | 235 | 46.5/14.5 | 91 | 55 | 5/1 | 14,200 |
| 4000 | 4.7 | 6 | 11 | 280 | 51/17 | 75 | 57 | 5/1 | 15,300 |
| 4000XG | 6.2 | 6 | 11 | 280 | 51/17 | 99 | 57 | 5/1 | 15,300 |
| C5000XG | 6.2 | 6 | 11 | 300 | 54/17 | 105 | 57 | 5/1 | 16,000 |
下表は、26ナスキーの糸巻量の一覧表です。
| 品番 | 糸巻量ナイロン (号-m) | 糸巻量ナイロン (lb-m) | 糸巻量ナイロン (mm-m) | 糸巻量フロロ (号-m) | 糸巻量フロロ (lb-m) | 糸巻量PE (号-m) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 500 | 1-150, 1.5-90, 2-70 | – | 0.20-110 | 1-130, 1.5-85, 2-60 | – | 0.6-185, 0.8-140, 1-110 |
| 1000 | 1.5-130, 2-100, 2.5-85 | – | 0.18-170, 0.20-140, 0.25-90 | 1.5-120, 2-85, 2.5-70 | – | 0.8-240, 1-190 |
| C2000S | – | 3-125, 4-100, 5-75 | 0.14-145, 0.16-105, 0.18-80 | – | 3-110, 4-85, 5-65 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 |
| C2000SHG | – | 3-125, 4-100, 5-75 | 0.14-145, 0.16-105, 0.18-80 | – | 3-110, 4-85, 5-65 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 |
| 2500 | 2-170, 2.5-150, 3-120 | – | 0.25-160 | 2-140, 2.5-125, 3-100 | – | 1-320, 1.2-270, 1.5-220 |
| 2500HG | 2-170, 2.5-150, 3-120 | – | 0.25-160 | 2-140, 2.5-125, 3-100 | – | 1-320, 1.2-270, 1.5-220 |
| 2500SHG | – | 5-110, 6-95, 8-70 | 0.16-150, 0.18-120, 0.20-95 | – | 4-130, 5-100, 6-80 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 |
| C3000 | 2.5-180, 3-150, 4-100 | – | 0.25-210, 0.30-130, 0.35-100 | 2.5-160, 3-130, 4-100 | – | 1-400, 1.5-270, 2-200 |
| C3000HG | 2.5-180, 3-150, 4-100 | – | 0.25-210, 0.30-130, 0.35-100 | 2.5-160, 3-130, 4-100 | – | 1-400, 1.5-270, 2-200 |
| 4000 | 3.5-170, 4-150, 5-125 | – | 0.30-180, 0.35-130 | 3-190, 4-145, 5-115 | – | 1-490, 1.5-320, 2-240 |
| 4000XG | 3.5-170, 4-150, 5-125 | – | 0.30-180, 0.35-130 | 3-190, 4-145, 5-115 | – | 1-490, 1.5-320, 2-240 |
| C5000XG | 4-190, 5-150, 6-125 | – | 0.35-175, 0.40-120 | 4-170, 5-135, 6-115 | – | 1.5-400, 2-300, 3-200 |
- 夢屋ハンドルノブタイプ:A
- 夢屋ハンドルタイプ:H-10(500、1000、C2000S、C2000SHG)、H-11(2500、2500HG、2500SHG、C3000、C3000HG、4000、4000XG、C5000XG)
- 夢屋ハンドルスクリューキャップタイプ:HC-1(500、1000、C2000S、C2000SHG)、HC-2(2500、2500HG、2500SHG、C3000、C3000HG、4000、4000XG、C5000XG)
- 夢屋リールスタンドタイプ:C
技術特性
26ナスキーの主な搭載要素(テクノロジー)は以下の通り。
- HAGANE
- HAGANEギア(金属の塊をプレスして作る、滑らかで力強い巻き心地が長続きする丈夫なギア)
- X シップ(高負荷時でも力強い巻き上げを可能にするギアの最適配置システム)
- インフィニティドライブ(魚が掛かって強い負荷が掛かっても、より軽くパワフルに巻ける機構)
- サイレントドライブ(部品間の微細なガタつきを極限まで排除し、静かで滑らかな巻き心地を実現)
- アンチツイストフィン(ラインのたるみを抑え、スプール下への糸落ちや糸ヨレのトラブルを防ぐ構造)
- コアプロテクト(特殊な撥水処理により、回転の軽さを保ちつつ内部への水や異物の侵入を抑える防水機構)
- G フリーボディ(リールの内部構造の重心を手元(ロッド側)に近づけ、持ち重り感を軽減する設計)
- AR-C スプール(ラインの放出抵抗を減らし、ライントラブルを防ぎつつ遠投性能を伸ばすスプール形状)
- ワンピースベール(段差のない一体成型で、ラインが引っ掛かることなくスムーズにローラーへ導かれる構造)







