16スティーズSV TWを徹底解剖!新機構TWS搭載の極限ベイトリール!カスタムパーツでさらにパワーアップ!

ダイワ(DAIWA)
16スティーズSV TWを徹底解剖!新機構TWS搭載の極限ベイトリール!カスタムパーツでさらにパワーアップ!

16スティーズSV TW (STEEZ SV TW)は、ダイワが誇るフラグシップブランド「スティーズ」の最新ベイトリールです。

スティーズ(STEEZ)ブランドのベイトリールは、今からちょうど10年前の2006年に誕生しました。

ダイワのフラッグシップモデルとして登場した初代のスティーズ103Hは、自重155gという超軽量化を実現して世界中を驚愕させました。

▼コチラが初代スティーズ103H

ダイワ(DAIWA) スティーズ 103H
ダイワ(DAIWA)
ダイワ(DAIWA) スティーズ 103H

それから10年経った現在でも自重155gといえば、ベイトリールの軽量モデルに分類されることを考えれば、当時のスティーズ登場による衝撃の大きさは計り知れません。

その後、初代スティーズ103Hに続いて、スティーズシリーズにはこれまで6つのモデルが登場しており、モデル数の多さからも人気の高さを知ることが出来ます。

スティーズ誕生から節目の10年となる2016年、新たなスティーズがフルモデルチェンジし、7代目のモデル16スティーズSV TWとして新登場します。

今回は、ダイワの2016年ベイトリール「16スティーズSV TW」について詳しくご紹介しようと思います。

16 スティーズSV TW (STEEZ SV TW)

ダイワ(DAIWA) 16スティーズSV TW
ダイワ(DAIWA)
16 スティーズSV TW (STEEZ SV TW)
16 スティーズSV TW (STEEZ SV TW)
DAIWA – STEEZ SV TW

2016年に新登場したダイワのフラッグシップベイトリール「16スティーズSV TW」。

▼その大きな特徴は下記の9つです。

  1. ターンアラウンド式TWSの搭載(スティーズシリーズ初)
  2. SVスプールの採用
  3. 自重は160g(本体自重は変わらず、各パーツは軽量化)
  4. 大口径G1ジュラルミンドライブギア採用
  5. エアブレーキシステム採用
  6. 再調整不要のゼロアジャスター
  7. ボディの軽量化と高剛性化
  8. グリッピングしやすいボディフォルム
  9. ソルトウォーター対応モデルに

16スティーズSV TWで特に注目すべきところは、スティーズシリーズとして初めてターンアラウンド式TWSとSVスプールを同時採用したことです。

ダイワの誇る最新機構を惜しみなく搭載しつつも、重量は不用意に軽すぎず、適度な軽さを維持してパワーアップを果たしているところも見どころです。

それでは、16スティーズSV TWの各特徴について詳しく見ていきましょう。

スティーズ初のターンアラウンド式TWSを搭載

スティーズ初のターンアラウンド式TWSを搭載
TWS (T-WING SYSTEM)

ターンアラウンド式TWS (T-ウィングシステム)は、これまでタトゥーラやNEWジリオンにも搭載されてきた技術です。

そして今回、スティーズシリーズとして初めて16スティーズSV TWにもこのTWSが搭載されることになりました。

TWSは、回転数の上がったスプールの性能をフル活用するためにダイワが開発した機構です。

レベルワインドがT型の大口径になっているため、ルアーをキャストした時のライン放出を妨げることがなく、バックラッシュを低減して飛距離の向上も実現。

ちなみに、初代のTWSは2011年に登場しており、この時のTWSはオープンフェイス式でした。(パカパカするタイプ)

16スティーズSV TWに搭載しているターンアラウンド型TWS(パカパカしない)が登場したのは2014年で、登場したばかりの新技術です。

ターンアラウンド型TWSの構造
TWS (T-WING SYSTEM)

ターンアラウンド型TWSの構造は、キャスト時はT型の大開口部がラインをスムーズに放出する一方、リトリーブ時はクラッチON/OFFでTシェイプレベルワインドが半回転して、通常のレベルワインドのような狭域モードに切り替わるというもの。

ターンアラウンド型TWSの構造
TWS (T-WING SYSTEM)

この切り替わりにより、初代のオープンフェイス式TWSに較べて格段トラブルが少なく、快適なリトリーブを実現しました。

旧TWSのようにボディがパカパカしないので、構造上の無駄な動きがなくなり、ボディ自体の強度も増して安心して使えるようになっています。

SVスプール採用で文字通りストレスフリー

G1ジュラルミン製の34mm径SVスプール
G1ジュラルミン製 SVスプール

16スティーズSV TWのスプールには、超軽量G1ジュラルミン製の34mm径SVスプールを採用。

G1ジュラルミンは、超々ジュラルミンの1.3倍もの強度を持つ金属。

このG1ジュラルミン製のSVスプールによって強度の向上と軽量化を同時に実現し、さらなるキャスト性能の向上をもたらしているのです。

ちなみに、SVとはStress Free Versatile (ストレスフリー・バーサタイル)の略。

そのコンセプトを並木敏成プロは下記のような言葉で表しています。

従来通りのルアーが使える事は当然として、軽量ルアーをもストレスなく投げることができ、しかもスプール強度も犠牲にしない。

それが次世代のバーサタイル。

一言で言えば、SVスプールはマグネット式ブレーキのメリットを極限まで引き出すために開発されたスプール機構と言えるでしょう。

SVスプール採用で文字通りストレスフリー
SVスプール

このSVの搭載により、軽量化と回転性能の向上の実現とともに、使用するルアーに応じてブレーキ力が適宜調節されるようになりました。

これにより、最小限の外部マグダイヤル調整だけで、なんと総重量4gの軽量ルアーからビッグベイトなどの重量級ルアーまで扱うことが可能となり、圧倒的な守備範囲の広さを実現しました。

また、軽量ルアーが扱いやすくなったことの副産物として、全体的にバックラッシュしにくくなったところも嬉しいです。

気になる16スティーズSV TWの自重

16 スティーズSV TW (STEEZ SV TW)
DAIWA – STEEZ SV TW

16スティーズSV TWの自重は160gとなりました。

これはスティーズ100HやスティーズリミテッドSV 105XHと同じ自重ですが、これまでで一番軽かった自重148gのスティーズリミテッドSV 103H-TNよりも12g重い設定です。

モデル自重(g)
スティーズ103H155
スティーズ100H160
スティーズ100SH160
スティーズSV150
スティーズLTD. SV 105XH160
スティーズLTD. SV 103H-TN148
スティーズSV TW160

実は、16スティーズSV TWは130g台への超軽量化も検討したといいます。

しかし、最高の使いやすさを求めた結果、高い剛性感と耐久性、確かな使い心地を実現するために、不用意な軽量化には至らなかったとのことです。

とはいえ、TWSや大口径ギヤなどによりパーツが増え、重量化が避けられなかったにも関わらずこの160gという軽さを実現しているのは圧巻です。

大口径G1ジュラルミン ドライブギアの搭載で更なる革新

大口径G1ジュラルミン ドライブギア
大口径G1ジュラルミン ドライブギア

16スティーズSV TWのドライブギアには、大口径G1ジュラルミンドライブギアを採用。

このドライブギアには、SVスプールにも採用されている軽量で強靭なG1ジュラルミン素材を初採用。

さらにギア径を従来のスティーズよりもさらにワンランク大口径化し、耐久性が更に向上し、滑らかな巻き心地が長持ちする心地の良いベイトリールとなっているのです。

引き続きエアブレーキシステムを搭載

ダイワの誇る高機能ブレーキシステム エアブレーキシステム
エアブレーキシステム

16スティーズSV TWのブレーキシステムには、エアブレーキシステムを採用。

これは、2013年より発売されている前3機種のスティーズSVスティーズリミテッドSVスティーズリミテッドSV TNと同じブレーキシステムを引き継いでいます。

再調整不要のゼロアジャスター

再調整不要のゼロアジャスター
ゼロアジャスター

16スティーズSV TWの採用したゼロアジャスターは、メカニカルブレーキによるスプールのガタを押さえるのみの機能しかありません。

つまり、メカニカルブレーキの再度調整は不要。

以前から、ベイトリールのメカニカルブレーキはリール性能を殺すだけで、スプールのガタつき防止以外に使う必要はないと言われてきていましたが、とうとうそれが実現した形です。

これによりブレーキの調整はマグダイヤルのみで可能となり、扱いやすさが更に向上しています。

16スティーズSV TWのボディはコンパクト+軽量+高剛性

高精度マシンカット エアメタルハウジングで16スティーズSV TWのボディはコンパクト+軽量+高剛性
高精度マシンカット エアメタルハウジング

16スティーズSV TWのボディフレームには、高精度マシンカット エアメタルハウジングを採用。

マグネシウム合金によるボディにより、軽量化・高剛性化と回転性能や巻上性能の向上を実現しています。

なお、16スティーズSV TWのボディはセットプレートのみ強度の強いアルミ製となっています。

グリッピングしやすいボディフォルム

16スティーズSV TWはグリッピングしやすいボディフォルム
グリッピングしやすいボディフォルム

16スティーズSV TWのボディシェイプは、リアを絞り込んだ形状になっており、手の小さなアングラーでもしっかりとグリッピングが可能になっています。

初代スティーズ以上に握りやすいボディで、手の小さな方や女性の手でもしっかりとフィットします。

16スティーズSV TWはソルト対応に

16スティーズSV TWはソルト対応となりました。

これまでのスティーズシリーズは淡水用でしたが、ソルト対応となったことで、ロックフィッシュやシーバスゲームも楽しめるようになりました。

解説動画

ダイワのエンジニアによる、16スティーズSV TWの解説動画が公開されています。

16スティーズSV TWの特徴を旧モデルと比較しながら動画で解説しているので、とてもわかりやすいです。

16スティーズSV TW (STEEZ SV TW)のスペック

16スティーズSV TWのラインナップ
DAIWA – STEEZ SV TW

16スティーズSV TWのラインナップは、ギア比違いとハンドルの左右で合わせて6タイプ。

当初は、ギア比6.3のノーマルギアとギア比7.1のHGのみのラインナップでしたが、後からギア比8.1のXGが追加となっています。

なお、XGタイプはハンドル長が90mm、ラインキャパも12lb-40〜80mとなっています。

製品名ギア比自重
(g)
最大
ドラグ力
(kg)
巻取長
(cm)
ナイロン
巻糸量
(lb-m)
ハンドル
(mm)
ベア
リング
価格
(円)
1016SV-H6.316056714-45〜90
16-40~80
8012/158,800円
1016SV-HL6.316056714-45〜90
16-40~80
8012/158,800円
1016SV-SH7.116057514-45〜90
16-40~80
8012/158,800円
1016SV-SHL7.116057514-45〜90
16-40~80
8012/158,800円
1012SV-XH8.116058612-40~80
14-35~70
9012/158,800円
1012SV-XHL8.116058612-40~80
14-35~70
9012/158,800円

付属品

  • クロロプレン製リールケース付属
  • シリアルナンバー入り

技術特性

  • TWS
  • SVコンセプト
  • G1ジュラルミン スプール
  • G1ジュラルミン ドライブギヤ
  • 高精度マシンカット エアメタルハウジング
  • ゼロアジャスター
  • ハイグリップIシェイプ ライトノブ
  • ソルト対応
  • ハンドルノブS交換可

16スティーズSV TWの発売日と価格

16スティーズSV TWの発売日は、モデルによって異なります。

  • 1016SV-H:2016年5月発売
  • 1016SV-SH:2016年5月発売
  • 1016SV-HL:2016年6月発売
  • 1016SV-SHL:2016年6月発売
  • 1012SV-XH:2017年2月発売
  • 1012SV-XHL:2017年2月発売
ダイワ(DAIWA) 16スティーズSV TW
ダイワ(DAIWA)
16 スティーズSV TW (STEEZ SV TW)

16スティーズSV TWは、楽天市場やアマゾンなどの通販ショップで購入可能です。

執筆時に私が確認したところでは、価格のアマゾンでは税込50,065円〜販売されていました。

16スティーズSV TWの価格は税抜58,800円ですが、実売価格は5万円程度となっています。

価格の安いショップは先に完売してしまうことが多いので、気になる方はお早めに。

16スティーズSV TWのカスタムパーツでパワーアップ!

そのまま使用しても素晴らしい性能を誇る16スティーズSV TW。

16スティーズSV TWのカスタマイズパーツを使えば、軽量化や飛距離と巻心地の向上など、リール性能をさらにパワーアップさせることが可能です。

かっ飛びチューニングキットAIRベアリング

ダイワかっ飛びチューニングキットAIR 1030AIR&1030AIR
ヘッジホッグスタジオ(HEDGEHOG STUDIO)
ダイワかっ飛びチューニングキットAIR 1030AIR&1030AIR

ヘッジホッグスタジオのAIRベアリングは、日本製小径セラミックボールと高強度一体成形ハウジングの採用により、超高回転ベイトフィネスに対応するベアリング。

1g程度の超軽量ルアーに対応できるほどの回転レスポンスを持ちながら、通常のベアリングと同じ感覚で、1oz(28g)クラスのルアーまでガンガン投げることができるという優れもの。

対応できるルアーの範囲が大きく広がり、様々なルアーを万能にこなしてくれるバーサタイルなリールにしてくれるベアリングです。

BFCライトフィネス ハンドルノブ

ZPI BFCライトフィネス ハンドルノブ プレミアムモデル(2個入り)
ZPI
ZPI BFCライトフィネス ハンドルノブ プレミアムモデル(2個入り)

リールの固定位置(リールシート)から最も遠い位置にあるハンドルノブは、リール本体の軽量化以上に感度の向上、操作性の向上に繋がるため、アクセサリーに留まらない重要な高機能部品です。

リール本体を5g軽量化する事と、ノブやハンドルを3g軽量化する事を比較すると、体感重量はノブやハンドルを軽量化した方が軽く感じ、持ち重りも大幅に改善できます。

このベイトフィネスの為に開発されたBFCライトフィネスノブは、従来比40%以上の軽量化に成功。

握りやすいフォルムと最適な表面加工を採用し、形状デザインにもこだわっています。

さらに、プレミアムモデルはスタンダードモデルにグリップ性能の高いソフトコート加工を追加。

雨天時やワームオイル等の付着した手でも高いグリップ性能を発揮してくれます。

プロトーナメンターが納得する全天候型トーナメントスペックの軽量ノブです。

ダイワ用 オフセットハンドル

ZPI ダイワ用 オフセットハンドル
ZPI
ZPI ダイワ用 オフセットハンドル *ZPHADA

カーボン素材を採用した、高感度・高強度のオフセットハンドル。

オフセット形状により、重心をリールシート寄りにしてよりバランスの安定性を向上する事が可能。

オートクレーブ製カーボンをペントルーフ断面にマシンカット。

抜き穴を多角形にする等、応力の分散することで軽量化と高強度を両立しています。

あえてトップコートを廃してマットでレーシーな外観とし、機能とデザインを両立させたカッコ良いハンドルです。

まとめ

ダイワ(DAIWA)の2016年ベイトリール「16スティーズSV TW (STEEZ SV TW)」は、ダイワの最新テクノロジーであるTWSとSVの融合により、これまで以上にトラブルレスでストレスフリーなモデルとなっています。

ライン放出力に優れたTWSと、最適なブレーキ力を持つSVというベイトリールの核が大きな相乗効果を生むことにより、革新的な進化を遂げた16スティーズSV TW。

随所に採用されている新素材超軽量のG1ジュラルミンにより、これまでよりも軽量化・高剛性化・巻き心地の向上・巻き上げパワーの向上と、まさに隙のないレベルアップを実現しています。

まさに16スティーズSV TWは、最高品質のニューモデルです。

▼TWS+SVの新作ベイトリール「17タトゥーラSV TW」も要チェックです。

▼リール特集も必見!