シマノ バンタム「コザック」の使い方と特徴を解説。低水温期や低活性時の中層に浮くバスに最適なクランク。

シマノ(SHIMANO)
シマノ バンタム「コザック」の使い方と特徴

シマノのバンタム(Bantam)「コザック (KoZaK)」は、バンタムシリーズ2作目となるクランクベイト。

1作目の「マクベス」がカバークランクだったのに対し、「コザック」は投げて巻くというクランクベイトの基本を形にしたバーサタイルクランクとなっています。

コザックとマクベスの違い
  • コザック:巻きに特化したクランクベイト
  • マクベス:カバー特化型クランクベイト

バーサタイルクランクとなるバンタム「コザック」は、低速巻きから早巻きまで、あらゆるリトリーブスピードに対応するクランクベイト。

タイプもSR、MR、DRと3タイプラインナップされ、シャローから中層、ボトムまで多様なレンジを、巻き感を変えずに使えるシステムクランクとなっています。

障害物に積極的に当てて使うカバー攻略に特化した「マクベス」に対して、「コザック」は主にオープンウォーターで巻いて使うクランクベイトです。

▼マクベスの詳細はコチラ

シマノ(SHIMANO) バンタム コザック
シマノ(SHIMANO)
シマノ(SHIMANO) バンタム コザック

バンタム「コザック」の使い方と特徴

バンタム「コザック」の使い方と特徴
バンタム「コザック」

「コザック」は、中層の魚を巻いて取るクランクベイト

「コザック」という名前は、スキー競技モーグルの基本的な技から由来しており、クランクベイトとしての「基本」を求めてのネーミングがされています。

また、開発者である山木一人プロが、

投げて巻いて釣るクランクにおいて、こうだったらいいなという理想を追求したのがコザックなんだ

と言っているように、「コザック」は投げて巻いて釣っていくことを目的として作り込まれたクランクベイト。

障害物やボトムに当てることで、バイトチャンスを意図的に作り出して使うようなクランクベイトではなく、中層に浮いている魚をガンガン巻いて釣っていくスタイルの、まさしくベーシックなクランクベイトです。

クランクベイトの特性上、コザックにも回避能力もありますが、やはりボトムやカバーに当てて使うよりも、中層を巻いたほうがよく釣れます。

その理由を解説していきます。

中層に浮いたバスに、違和感を与えずに食わす

シャローベントリップを採用したコザック
シャローベントリップ

「コザック」のリップは、独自のフォルムの「シャローベントリップ」という形状を採用しています。

巻いてみるとわかりますが、このシャローベントリップは水の受け方があまり強くありません。

なので、適度に水を逃しつつ、水平に近いアクション姿勢で、緩やかな角度で潜っていきます。

一方で、水噛みの良いリップの急潜行型クランクの場合、潜る時に頭を下げた姿勢となります。

これは、ボトムノックさせて、ボトムをついばむベイトフィッシュを演じる場合には良いのですが、中層に浮いているバスを狙う場合には違和感のある姿勢となってしまいます。

下を向きながら中層を泳ぎ続けるベイトフィッシュはいませんよね。

なので、水平姿勢で巻き続けられるというのは、中層に浮いたバスを狙うには最適なクランクとなります。

弱めの波動で、低活性時に効くクランク

「コザック」のアクションは、巻き抵抗を抑えたタイトなロール系アクションです。

ウォブリング系アクションのように水を派手に押さず、通常のクランクベイトに対してはアピール力は控えめに設定されています。

山木一人プロが、

シャッドじゃ弱いけど、ラウンドのクランクじゃ強いという時に、どこでも使えるクランク

と言うように、「コザック」はシャッドとクランクの中間的なイメージで使うことが出来るルアーです。

バンタムのシャッドルアーには、「パブロシャッド」があります。

このパブロシャッドは、ダートアクションなどのトリッキーなアクション以外にも、高速巻きにも対応しており、巻いて釣れるシャッドルアーです。

バンタムのルアー的には、この「パブロシャッド」ではアピール力が弱いかな?という状況で活躍するのが「コザック」と言えるでしょう。

巻きに強いクランクベイトと言っても、すでに数多く存在しているのも確かです。

その中でもコザックは、シャッドよりもやや強め程度と、水押しの弱めなクランクなので、低水温期や、強めの波動を嫌う状況で投入していくと良いです。

コザックはどんな状況で使うと効果的なのか?

上述した通り、「コザック」のアクションは、巻き抵抗を抑えたロールを軸としたタイトアクションです。

そのため、アクション時のバランスを保ちやすく、高速域でもっとも強いアクションを出せます。

なので、高速巻きでテンポよく中層を巻いていく使い方が、コザックが最も生きる使い方と言えます。

弱めのアクションで、中層に浮いたバスを、とにかく手返し良く広範囲をガンガン打っていきたい状況が、コザックの出し時と言えるでしょう。

つまり、バスが中層に浮いているけど、低活性で強めの巻きに反応しないようなときで、場所も広範囲に散らばっているような状況にマッチしています。

また、巻き抵抗が抑えられているので、長時間巻きまくっていても疲れにくいのもメリットのひとつです。

コザックのスペック

バンタム コザック
バンタム コザック

「コザック」のラインナップは、SR(シャローレンジ)、MR(ミディアムレンジ)、DR(ディープレンジ)の3タイプ。

先行深度はそれぞれ、

  • SR:約1.0m
  • MR:約1.5m
  • DR:約2.5m

となっています。

名称サイズ重量潜行深度価格(税抜)
KoZaK SR54mm8g約1.0m1,450円
KoZaK MR54mm8g約1.5m1,450円
KoZaK DR54mm8g約2.5m1,450円
  • フックサイズ:TBL930 #6×2
  • フローティングタイプ
  1. Yマットタイガー
  2. ゴーストワカサギ
  3. モロコ
  4. シャンパンブラウン
  5. イブシギン
  6. ローアユ
  7. クロキン
  8. ライムチャート
  9. パーチ
  10. ブルーチャート
  11. Gセクシーシャッド
  12. ピンクヘッドクラウン
シマノ(SHIMANO) バンタム コザック
シマノ(SHIMANO)
シマノ(SHIMANO) バンタム コザック

まとめ

バンタム「コザック」は、バンタムシリーズ2作目となるクランクベイトです。

投げて巻いて釣るという、クランクベイトの基本を手軽に楽しむことができます。

巻き抵抗が弱めなので、一日投げ続けていても疲れにくく、テンポ良く投げ続けられるのも良いところです。

タイプもSR、MR、DRと3タイプラインナップされ、シャローから中層、ボトムまで多様なレンジを巻いて来ることが出来ます。

コザックの控えめなロール系アクションは、あらゆるレンジで水平姿勢を保ち、強めの波動を嫌がるバスに効果的です。

特に、バスが中層に浮いていて、他の巻物では反応しない状況で、ぜひ投入していきたいクランクベイトです。