今回は、シマノのスピニングリール「21ネクサーブ 2500HG」を5年以上使い込んでわかった使用感を詳しくまとめました。
結論から言うと、
21ネクサーブは初心者に必要な性能を十分に持った、
最も低予算でルアーフィッシングを楽しめるリール
です。
21ネクサーブは、高級感のあるデザインで価格も5,000円程度と安く、メリットの目立ちやすいリールですが、実際に使い込んでいくうちに、欠点や不満点の出やすい機種であることがわかりました。
良いところだけをベタ褒めするだけの役に立たないレビュー記事も多いですが、私たちが本当に知りたいのは、実釣で使う際に、良いところも悪いところをも含めて、このリールは本当に買う価値があるのか?という判断基準です。
そこで本記事では、実際に使ってわかった不満点や欠点、弱点なども包み隠さずお伝えしていきます。
また、最初に21ネクサーブがどんな人に向くのかを簡単に言っておくと、これからルアーフィッシングを始めたい人が「お金をなるべくかけずにちゃんと使える道具」としてリールを選ぶ場合に最適な機種です。
21ネクサーブは、まずは最低限の性能できちんとルアーフィッシングを成立させるための道具だと思ってもらえれば良いと思います。
このあたりの理由も、実機の使用感と写真を使いながら詳しく解説していきます。
***
▼ 新作の26ネクサーブの情報はこちらの記事をご覧ください。
21ネクサーブの総評

まずは、21ネクサーブの特徴をまとめました。
| 前作比 | 18ネクサーブから確実に進化。 Gフリーボディ採用と軽量化で操作感が改善された。 ハンドルまわりが進化して使いやすくなった。 |
| 重さ | 重いのは仕方ないが、重すぎて使えないわけではない |
| 巻き心地 | 価格の割に巻き心地は確かに良い。 巻き出しも悪くない。 |
| 剛性感 | 剛性には不安は残る。 |
| ドラグ | 必要最低限使えるレベル。 不意の大物でなければ十分に楽しめる。 |
| ライントラブル | 思った以上にトラブルは少ない。 ただし、PEではトラブルがややある。 |
| 向いている使い方 | 繊細な釣りでなければだいたいなんとかなる。 |
| 気になる点 | 重さや剛性の不足、防水面の弱さは確かに気になる。 |
価格は実売ベースで税込5,000円程度と安いため、それほど期待していませんでしたが、最初に手に取ってみた印象は、安物のリールによくあるガタツキも少なく、価格の割に非常に良くできていると感じました。
実釣で使っていても、確かにそれほど大きなストレスもなく釣りができます。
ネクサーブという機種は、シマノの汎用スピニングリールのラインナップの中で、まともに使える最安エントリーモデルだと思います。

ネクサーブの下位機種としては、ワゴンリールとなるシエナとFXもありますが、こちらはルアーフィッシングで使うには正直厳しいというのが私の印象です。
何が厳しいかと言うと、一日ストレスなく釣りが楽しめるかと考えたときに、シエナとFXでは正直に言って無理だということです。
具体的には、ライントラブルの多さ、巻きの重さとガタツキの大きさ、操作性の悪さなどで非常にストレスがたまります。
しかし、ネクサーブからはここの問題が一気に解消され、ちゃんとルアーフィッシングを楽しめるレベルの道具になっています。
つまり、しっかりとルアーフィッシングを楽しむための、最もリーズナブルな手段がネクサーブだと言えます。
インプレした機種と検証条件

| 使用機種 | 21ネクサーブ2500HG |
| ロッド | 6.4〜7ft前後のL〜MLアクション |
| ライン | フロロ5lb(下巻きPE1.5号) |
| ルアー | ハードルアー(3〜6g)、 ライトリグ全般 |
| フィールド | 野池 |
| スタイル | オカッパリ |
| 対象魚 | ブラックバス |
| 使用期間 | 5年以上 |
今回、インプレ検証に使用したのは21ネクサーブ2500HGです。
フロロカーボンライン5lbを使用して、6.4ft〜やや長めの7ft前後のLアクションのロッドと合わせて使いました。
ルアーはシャッドなどの小型のハードルアーから、ネコリグやダウンショットリグなどのライトリグメインの釣りです。
この組み合わせは、まさにバス釣り初心者にも最適なセッティングです。
ネクサーブのユーザーは初心者がメインのはずなので、操作が不慣れな方でも扱いやすいかどうかを意識して使用感を検証しています。
21ネクサーブ2500HGの基本スペック

| 自重 | 250g |
| ギア比 | 6.2 |
| 最大巻上長 | 91cm |
| 実用ドラグ力 | 3kg |
| 最大ドラグ力 | 4kg |
| ハンドル長 | 55mm |
| スプール径/ストローク | 46.5mm / 14.5mm |
| 糸巻量フロロ(lb-m) | 8-140, 10-125, 12-100 |
| 糸巻量PE(号-m) | 1-320, 1.2-270, 1.5-220 |
| 定価 | バリュープライス |
| 実売価格 | 税込5,000円程度 |
- Gフリーボディ(新採用)
- AR-Cスプール
21ネクサーブの2500番台には、シャロースプールの2500Sと、ハイギアの2500HGはありますが、バス釣りに最も適したシャロースプール&ハイギアの2500SHGのラインナップがありません。
さらに21ネクサーブは、シャロースプールの2500Sは自重が265gと非常に重く、一方で2500HGは250gと15gも軽いです。
| 機種 | 2500S | 2500SHG |
|---|---|---|
| 自重 | 265g | 250g |
| ギア比 | 5 | 6.2 |
| 最大巻上長 | 73 | 91cm |
15gという重さの違いはとても無視できず、実釣時に大きく影響してきます。
そこで今回は、重すぎる2500Sを却下し、軽さとギア比を優先して2500HGを購入。
ただし、スプールがシャロースプールではないため、私のようにバス釣りで使うにはラインキャパシティが大きすぎます。
そのため、巻いても重くなりにくい太めのPEラインの下巻きを巻いて、5lbのフロロラインをメインに使っています。
下糸は一度巻いてしまえばその後はそのままで問題ないので、面倒なのは最初だけです。
下巻き用の糸も、ダイソーで1号〜1.5号のPEラインを330円で購入すれば安く済みます。
また、2500HGはハイギアなのでルアーの回収スピードが早く、テンポ良くランガンするような釣りに最適です。
先に21ネクサーブの欠点を挙げるならこの3つ
1. 剛性・耐久性に不安がある
21ネクサーブを使い込んでみて最も実感したのが、剛性面と耐久性の不安です。
まず剛性面ですが、やはり重めのルアーを使っていたり、大物を掛けたときに、ボディが歪んでしまい、パワーロスが発生して使いにくさが出ます。
また、使われているパーツが全体的に安物であるため、パーツ破損しやすく、耐久性にも不安があります。
メーカー側は商品説明として「高耐久なエントリーモデル」と謳っていますが、正直に言うと耐久性を売りにするには疑問を感じるというのが私の辛口な意見です。
毎週のように使ってリールを酷使する場合は、製品寿命が短くなることを覚悟する必要があります。
2. 品質にばらつきがある
2つ目は、低価格帯のリールにありがちなところですが、品質のばらつきが大きいことです。
巻きが重かったり、ゴロツキが出る機種や、内部パーツのどこかに不良のあるものも散見されます。
実際に私もメインシャフトが破損し、実費で700円程度のパーツを取り寄せて、リールを分解して取り替える事になりました。
低価格商品は保証がないため、不具合が起きても自腹での対応となってしまいます。
パーツ交換の知識がある方なら不具合にも対応できますが、そこまでしたくない方は初期不良等に当たると結構ストレスになるかと思います。
3. 防水性能が弱い
ネクサーブは防水性能のないリールです。
そのため、雨天時の釣行や、シャワー洗浄は注意する必要があります。
私は以前、浸水が原因で内部のギアが固着して動かなくなった21ネクサーブを見たことがあります。
小雨程度なら問題ありませんが、本降りの中で長時間使用すると内部に浸水して故障の原因になります。
また、海で使用した後にシャワー洗浄するときも注意が必要です。
特に、21ネクサーブのドラグ構造は浸水しやすい構造になっているので、上から水をかける際は気をつけた方が良いです。
不用意に水をかけず、ある程度ドラグをしっかりと締め(締めすぎには注意してください。)、スプールも下がった状態で水をかけるなど、なるべく隙間から浸水しないように気を使う必要があります。
ただし、バス釣りやエリアトラウトのような淡水で使い、雨の日には釣りをしない方なら問題ないでしょう。
21ネクサーブ|実機・実釣インプレ
実物のデザインと質感

21ネクサーブは、ブラックを基調にブルーのアクセントカラーの入ったスタイリッシュなデザイン。
18ネクサーブよりもかなり洗練されており、モダンな印象になりました。
やや男性向けのカラーリングではありますが、発売から今までかなり好評なデザインとなっています。
質感は言うほどではない
質感としては、5,000円程度のリールとしては非常に良く出来た作りにはなっていますが、やはりある程度の安っぽさは払拭しきれていないところがあります。
「この価格でこの品質はすごい」「神コスパ」という思考停止のべた褒めレビューをよく見ますが、これには疑問を感じます。
本当にちゃんと使ってレビューしているのだろうか?
辛口にはなりますが、私の実感では、そこまで手放しにすごいと言う程ではないです。
具体的には、塗装、ハンドルやハンドルキャップ、ベールのパーツなどに安っぽさがありますし、ボディ素材もやや頼りなさを感じます。
一昔前のバリューモデルよりは明らかに良くなっていますが、質感的には圧倒的コスパというほどではないかと思います。
ガタつきは少ない

一方で、リールのガタツキはこの価格帯としては少ないと言えます。
キャップ固定式のハンドル部分には明確にガタツキが出るものの、致命的なほどではなく、初心者なら実用範囲内。
数年前の同価格帯のリールから考えると製品精度はかなり向上してきていると言えます。
ハンドルは前作よりは良いが不満も残る

21ネクサーブのハンドルは、前作同様にキャップ固定式です。
ここは、この価格帯ではコスト面でこの方式からランクアップすることはないでしょうし、次作の26ネクサーブでも同じハンドル方式です。
ハンドルノブの品質はかなり良い

ハンドルノブ自体は、安っぽさがなく、使いやすくて非常に良いです。
ノブ自体で見ると、エントリーモデルの最高級機種ナスキーと同等(そのさらに上のモデルであるアルテグラも同じハンドルノブを使っています)の物のようで、ガタツキもなく握りやすい。
例えば、ダイワの同価格帯のクレストはプラスチック感満載の非常に安っぽいハンドルノブが付いているので、ここは明らかにネクサーブの良いところです。
ハンドルノブは交換可能になったが…。

前作18ネクサーブからの大きな変更点として、ハンドルノブの交換が可能になりました。
前作はノブがカシメで固定されていたため交換不可でしたが、21ネクサーブはドライバーがあればネジを外して交換ができます。
ちなみにハンドルタイプは「Aタイプ」で、ゴメクサスなんかのサードパーティのハンドルノブでカスタマイズも可能です。
しかし、ハンドルノブも安い買い物ではなく、相場で2,000円程度するので、5,000円程度のリールでハンドルをカスタマイズする方はほぼいないんじゃないかと思います。
そもそも、上述したように、21ネクサーブのハンドルノブはデフォルト状態で非常に品質が良いので交換の必要性を感じません。
ここにお金をかけるんだったら、ワンランク上のリールを買ったほうが良いです。
もし交換するとなると、本体の劣化よりも先にハンドルノブの加水分解による劣化(ベトつき)が考えられます。
しかし、私の感覚では、真っ当に使っていれば、ハンドルノブの劣化よりも先にリール本体のどこかにガタが来て、リール自体を買い替えじゃないかと思います。
ベールまわりは悪くないが、クリック音はない。

ベール部分は、作りに粗さもなく、ナスキーと比較してもそれほど変わらないくらいにしっかり作られています。
ただ、この価格帯なので仕方ありませんが、ベールを返したときのクリック音は鳴りません。
21ナスキーと作りは同じなので、音出しピンとバネのパーツを取り寄せれば300円程度で音を鳴らすことはできますので、カスタマイズしたい方は釣具店で取り寄せると良いでしょう。
| パーツ名 | パーツ番号 | 価格(税込み) |
|---|---|---|
| 内ゲリレバー音出シバネ | 10CH0 | 165円 |
| 音出シピン | 106ZC | 165円 |
釣具店で取り寄せる場合は、例えば、21ナスキー2500SHG(043177)の製品番号を伝えたうえで、上表のパーツ番号を伝えればスムーズに取り寄せてもらえます。
このパーツは番手に関わらず共通だったので、2500番台に限らず、小さな500番でも大きな5000番でも同じものが使えます。
ネットでパーツを購入すると送料で確実に割高になるので、釣具店で取り寄せた方が送料がかからず安く済みます。
こちらのクリック音追加のカスタマイズ方法の記事も今後書こうと思います。
ラインローラー周り

ラインローラー周りは、価格帯相応の品質です。
ラインローラー部分に繋ぎ目があるため、ラインの絡みはどうしても発生します。
26ナスキーにはエントリーモデルとして初めて繋ぎ目のないワンピースベールが採用されましたが、こちらの価格は実売価格でも1万円程度。

ネクサーブのような安いリールではこの部分は割り切るしかありません。
ただし、ラインローラー自体の回転はナスキーと比べてもほとんど変わらず、そこまで悪くありません。
使っていて、今のところひどい糸撚れに困ったこともありません。
回転のスムーズさを求めるならベアリングを追加することもできますが、この価格のリールにそこまでする必要はないと思います。
重さは仕方ないが、前作よりも改善されている

21ネクサーブは、現代のリールの基準からするとかなり重いリールです。
私の使っている21ネクサーブ2500HGはカタログ値250gに対して、実測値で250.43g。
軽さや軽快さに向かっているダイワの低価格帯リールとは方向性が違って、シマノは軽さよりも巻き心地や剛性、耐久性を重視して作られているのでこの重さは仕方ありません。
ただ、前作の18ネクサーブと比べると全体的に軽量化されていますし、例えば10年前の低価格リールは平気で270gとかあったので、それから比べると軽くなってきていると言えます。
個人差もありますが、私の体型と握力では2500番台のスピニングリールは250g台ならまだなんとか使えるレベルで、260gを超えてくるとかなり使いにくくなる実感があります。
ちなみに21ネクサーブでもシャロースプールの2500Sは265gとかなり重いので、250gの2500SHGの方が使いやすいのは間違いないはずです。
Gフリーボディで持ち重り感は改善されている

21ネクサーブは、前作になかった「Gフリーボディ」が採用されています。
これは、簡単に言えば、ロッドに付けたときに軽く感じるように、リールの重心位置を工夫した構造です。
これによって、ロッドにリールを付けたときのタックルバランスが良くなって、前作以上に軽く感じるとともに、キャストやルアー操作時の動作がしやすくなっています。
単純に、前作よりも操作性が増しているということです。
巻き心地

巻き心地は、素直にシマノらしい良さを感じます。
この価格帯では、他社のリールよりも頭一つ抜けているのは間違いないです。
ラインローターが重いので、巻き出しの重さはやはりありますが、動き始めてからの回転はスムーズで、ワゴンリールとは大きく違います。

ノイズはあるが、このリールに求めるところではない。
巻きのノイズはあります。
私の個体ではゴリ感はなく若干のシャリ感がありましたが、価格以上の巻き心地の良さを感じます。
ただし、この価格帯なので、ばらつきがあるので、ここ関しては価格を考えても期待しない方が良いでしょう。
実釣で使う分には全く問題ありません。
そもそも、巻き心地については、このクラスのリールを使う場合に気にすることではないでしょう。
初心者が使っていて巻き心地を気にしていたら、むしろ不自然です。
釣果に繋がる要素ではまったくないので、安心して必要十分に使える品質だと理解していただければと思います。
剛性感と巻き上げ力
リールに負荷が加わったときの剛性感と巻き上げ力は、初心者が使う範囲では十分な性能があると言えます。
例えばバス釣りで使うなら、パワーフィネスでカバーの中のバスを強引に抜き出す釣りや、小型のクランクをPEでドラッギングするなどの釣りでは、リールに負荷がかかり過ぎてしんどくなります。
具体的には、強い負荷でボディなどに歪みが発生し、巻き上げ時のパワーロスが生まれてルアー操作にブレが出たり、大物とのやり取りで魚に対して主導権を握りにくくなります。
しかし、このような釣りは中級者以上の玄人向けの釣りであり、初心者はまずやらないと思うので守備範囲外でしょう。
初心者が主に使うようなネコリグやダウンショットなどのライトリグ、スモラバ、シャッドやミノーなどの負荷の弱い小型プラグを使う分には十分な剛性です。
バス釣り以外でも、ソルトのライトゲームやエリアトラウト、ロックフィッシュなどで使う分には問題ないでしょう。
ただ、大型のターゲットを狙う釣りで、負荷の大きくかかるルアーを投げ続けるような釣りではリールの剛性不足・パワー不足を感じるはずです。
初心者がとりあえず釣りをするために使うには良いと思いますが、ガチで負荷のかかる釣りをしたい方には物足りないと感じるはずなので、そのような方はやはりナスキーやアルテグラの方が安心して使えます。
ドラグ性能

ドラグ性能は、最低限あるが良くはないというのが正直な感想です。
ドラグノブ自体はしっかり出来ていて回しやすいのですが、肝心のドラグ性能自体は作りもシンプルなだけに、それほど良いわけではありません。
掛けた魚が小物〜中型くらいなら問題ありませんが、大物がかかった場合に急なツッコミをされたりするとかなりキツイです。
ドラグ自体が細かな調整ができないのと、聞き出しがジワっとした感じで急激な負荷にはついていけないです。
初心者の方が使うには、ドラグ操作に慣れていないと思うので、フッキング時はやや強めに設定しておいて掛かったらすぐに弱めておけばラインブレイクの可能性は低く出来ますが、障害物周りでのファイトになると巻かれる可能性が出てくるため厳しくなります。
そのため、自信がない方は、ラインを気持ち太めで巻いておくと、ドラグ設定がある程度適当でも安心して使えると思います。
ドラグは防水性がなく、水が入りやすいので要注意

上の写真を見てもわかるように、21ネクサーブのドラグには防水パッキンのような構造がなく、水が侵入しやすい構造になっています。
また、ラインローター部分にも防水機能がないため、ドラグ部分やスプールの隙間から水が入ってしまうと、そのままボディ内部に浸水する可能性があります。
そのため、シャワー洗浄や雨天時の釣行には十分に気をつける必要があります。
私の場合、淡水のバス釣りで天気の良い日にだけ使うサブリールなので、使用環境的にも塩噛みのリスクもなく、リール自体もほとんど汚れません。
そのため、丸ごと水洗いする必要はなく、濡れた布巾や綿棒などで汚れを拭き取るだけで十分です。
ただ、海水で使う場合はある程度水洗いのメンテナンスをした方が良いでしょう。
いずれにしても、ネクサーブはあくまで初心者向けのリールであり、タフな環境での使用には向いていないということです。
キャストの抜け感・飛距離

21ネクサーブのスプールには、性能的にはナスキーと同じAR-Cスプールを採用しています。
アルテグラ以上の機種になるとスプールがロングストロークスプールという、飛距離が4%向上する形状のものになりますが、ナスキー以下の機種は従来のAR-Cスプールとなります。
つまり、キャストの抜け感と飛距離はエントリーモデルの最上位機種であるナスキーと同等であり、不満はありません。
しっかりと飛び、飛距離も出ます。

ちなみに、21ネクサーブのスプールの重さは約39.5gと、意外に軽いです。
26ナスキーのスプールは42g程度あるので、ナスキーよりも軽いということになります。
このスプールの軽さは、ある程度巻きの軽さにもつながっているとは思います。
旧モデルやライバル機種との比較
18ネクサーブとの違い

21ネクサーブは、18の入門機らしさを残しつつ、Gフリーボディ、軽量化、ドラグ強化、巻上長改善、デザイン刷新で実用性を上げたモデルです。
| 項目 | 18ネクサーブ | 21ネクサーブ |
|---|---|---|
| Gフリーボディ | – | ● |
| AR-Cスプール | ● | ● |
| ベアリング | 3BB/1RB | 3BB/1RB |
| ハンドルノブ | 交換不可(カシメ) | 交換可能 |
| 逆転レバー | あり | なし |
| 自重 | 中〜大型番手が重め | 2500〜C5000で軽量化 |
| 最大ドラグ | C3000以上は8.5kg | C3000は9kg、 4000/C5000は11kg |
| 巻上長 | やや短め | 多くの番手で微増 |
| デザイン | シルバー× ブラックブルー | ブラック× ブルー |
最大の違いはGフリーボディの有無。操作性が向上したこと。
21ネクサーブはGフリーボディが採用されており、重心を手元側に寄せることで持ち重り感や操作時の疲労感を抑える設計です。
また、リールの重さ自体も全体的に軽量化されています。
実際に使っていても、これまでのこの価格帯のリールとしては扱いやすいと実感できるポイントです。
| 番手 | 自重: 18 → 21 | 最大ドラグ力: 18 → 21 | 最大巻上長: 18 → 21 |
|---|---|---|---|
| 1000 | 215g → 220g | 3kg → 3kg | 61cm → 66cm |
| C2000S | 225g → 225g | 3kg → 3kg | 66cm → 66cm |
| 2500 | 255g → 250g | 4kg → 4kg | 71cm → 73cm |
| 2500S | 270g → 265g | 4kg → 4kg | 71cm → 73cm |
| 2500HG | 255g → 250g | 4kg → 4kg | 88cm → 91cm |
| C3000 | 260g → 255g | 8.5kg → 9kg | 71cm → 73cm |
| C3000HG | 260g → 255g | 8.5kg → 9kg | 88cm → 91cm |
| 4000 | 325g → 305g | 8.5kg → 11kg | 82cm → 83cm |
| 4000HG | 325g → 305g | 8.5kg → 11kg | 91cm → 93cm |
| C5000HG | 320g → 305g | 8.5kg → 11kg | 93cm → 98cm |
最大ドラグ力の強化とハイスピード化で性能の底上げもされている
その他には、C3000番以上の機種で最大ドラグ力が向上。
また、最大巻上長も全体的に長くなり、ハイギア化されています。
このあたりは、リールとしての強さと、現代のルアーフィッシングでの使いやすさの底上げがされたアップデートとなります。
マイナーだが、ハンドルノブが交換可能になった
この価格帯のリールでハンドルノブを交換する方はほとんどいないと思いますが、21ネクサーブはハンドルノブの交換が可能になりました。
18ネクサーブはハンドルノブがカシメで固定されていたため、交換不可でした。
そのため、長期間愛用していてハンドルノブが傷んだ場合に交換を諦めるしかありませんでした。
21ネクサーブはハンドルノブが傷んだり、気に入らなければ好きなものに交換できるカスタマイズ性があります。
迷ったらどちらか?買い替える必要はあるのか?
18ネクサーブと21ネクサーブを比較して、迷ったらどちらかを選ぶのがおすすめかをまとめると以下の通りです。
20クレストとの違い

21ネクサーブと同価格帯のダイワのライバル機「20クレスト」。
このふたつは、購入時の比較対象として最も検討されるはずです。
| 機種 | 21ネクサーブ | 20クレスト |
|---|---|---|
| 自重 | 重い(2500番で250g程度) | やや軽い(2500番で235g程度) |
| 巻き心地 | スムーズで剛性感もある | 軽快な巻き心地 タフデジギア採用でスムーズ |
| スプール | AR-Cスプールで キャスト性能に優れる | LC-ABSスプール採用で こちらもキャスト性能に優れる ここはほぼ同性能 |
| 防水性能 | 不安あり | 不安はあるが21ネクサーブよりは良い |
| ドラグ性能 | やや不安あり | ATD搭載で必要十分 |
| ハンドルノブ | 品質が良い | かなり安っぽい |
| 価格 | 4,500円〜6,500円程度 | 5,000円〜6,000円程度 |
私は両方の機種を持っていて実際に使っていますが、ぶっちゃけて言うと、バス釣りで使うなら初心者におすすめするのはクレストです。
バス釣り以外にも、ソルトのライトゲームやエリアトラウトでもクレストをおすすめします。
ネクサーブとクレストの最も大きな違いは重さと巻きの軽快さで、ここに関してはクレストの圧勝です。
そのため、軽いルアーを操作する釣りや、ロッドワークが必要な釣りではクレストの使いやすさが光ります。
巻き心地に関しても、クレストにはタフデジギアが搭載されており、ネクサーブとそれほど変わらないくらいスムーズです。
もう一つ大きなところは、クレストはドラグにATDが採用されているので、ネクサーブよりもドラグ性能が良く、ここも初心者が安心して使えるポイントです。
ネクサーブが大きく優れているのは、全体的な剛性感と、ハンドルノブの品質の良さくらいです。
そのため、ターゲットとなる魚が大型魚で、使うルアーも重くて負荷のかかるものである場合は、軽さはそれほどメリットにはならないため、剛性面で少しでも安心感のあるネクサーブが良いでしょう。
20クレストについても後日インプレ記事を書こうと思います。

23セドナとの違い

もうひとつ、21ネクサーブとの比較対象になるのはシマノのワンランク上のエントリーモデルの「23セドナ」です。
私は私はセドナも持っていて使っているので、実際の使用感をベースに比較します。
| 機種 | 21ネクサーブ | 23セドナ |
|---|---|---|
| 自重 | 重い(2500番で250g程度) | やや軽い(2500番で235g程度) |
| 巻き心地 | スムーズで剛性感もある | 軽快な巻き心地 タフデジギア採用でスムーズ |
| スプール | AR-Cスプールで キャスト性能に優れる | LC-ABSスプール採用で こちらもキャスト性能に優れる ここはほぼ同性能 |
| 防水性能 | 不安あり | 不安はあるが21ネクサーブよりは良い |
| ドラグ性能 | 不安あり | ATD搭載で必要十分 |
| ハンドルノブ | 品質が良い | かなり安っぽい |
| 価格 | 4,500円〜6,500円程度 | 5,000円〜6,000円程度 |
まず大きな比較項目として、価格の違いですが、21ネクサーブは実売価格で4,500円〜6,500円程度であるのに対し、23セドナは5,500円〜7,000円程度と1,000円程度高くなっています。
私の結論としては、この価格差を大きいと感じる方はネクサーブをおすすめし、1,000円程度なら気にならないという方は迷わず23セドナを選んで良いです。
この2機種の1つ目の違いは重さです。
23セドナの方が全体的に軽量化されており、2500番台なら10g軽いです。
特に、C2000番台や2500番台、C3000番台を使う方は、この重さの違いが操作性に影響しやすいので、セドナのほうが使いやすくなります。
2つ目の大きな違いは、巻き心地と剛性です。
23セドナには、HAGANEギアとサイレントドライブが採用されており、21ネクサーブよりも巻きのスムーズさがあり、強度の高いジュラルミン製のギアでパワーロスが押さえられるため剛性感も高いです。
また、マイナーなところでは、23セドナは21ネクサーブよりも高品質な超高強度真鍮のピニオンギアが採用されています。
この当たりの恩恵は、大型魚をターゲットとしたり、重くて負荷のかかるルアーをメインで使う場合に大きく出てきます。
なので、ライトゲームやエリアトラウト、バス釣りなどの負荷のかからない釣りでも、大物狙いの高負荷の釣りでも、どちらをやるにしても23セドナのほうがメリットは大きくなります。
なので、このふたつのリールの価格差である1,000円程度を出せるのならセドナを選ぶことをおすすめします。
23セドナについても後日インプレ記事を書こうと思います。

21ネクサーブが向く人・向かない人

ここで、21ネクサーブが向いている人・向いていない人を整理しておきます。
向いている人
21ネクサーブが合うのはこんな人です。
向いていない人
逆に、次のような人は別機種を検討したほうが良いでしょう。
21ネクサーブを選んだ理由
なぜ2500HGにしたのか?2500S/C3000ではなく2500HGを選んだ理由

私が今回21ネクサーブ2500HGを購入したのは、バス釣りで使うハイギアの安いサブリールとして使うためです。
特に、ガチの釣りではなく、野池などの短時間のライトな釣行や、出張などの遠征先でちょっと釣りをするときなどに、ラフに持ち運んでも気にならない機種が欲しかったのです。
荷物の多い出張・遠征時に、高級リールのように気を使わないのは、私にとって最も大きなメリットの一つです。
バス釣りで使うなら本来はシャロースプール&ハイギアの2500SHGが最も使いやすくて理想ですが、ラインナップがないため仕方ありません。
上述したことと繰り返しになってしまいますが、ノーマルギアでシャロースプールの2500Sを選ばなかったのはギア比がハイギアを使いたかったのと、2500Sの自重が2500HGよりも15gも重かったのが理由です。
| 機種 | 自重 |
|---|---|
| 2500S | 265g |
| 2500HG | 250g |
恐らく、シャロースプールのスプール自体が15g程度重いのだと思われますが、バス釣りでは15gはかなり使用感が違ってくるので、やはり軽いほうが良いです。
浅溝でないスプールでも、下糸にPEラインを巻くことで重さの増加を防げますし、下糸は一度巻いてしまえばほとんど交換しないので、それほど大きな問題はありません。
ちなみに、私は最新モデルの26ネクサーブも購入予定で、すでに予約をしましたが、こちらは2500Sの自重が255gと10gも軽量化されていたため2500Sにしました。
また、C3000を選ばなかったのは、特にパワー不足感のあるネクサーブにパワーの必要な釣り前提の機種であるC3000番はそもそもあまり良い選択肢ではないと思ったからです。
逆に、もっとライトなルアーをメインに使うならC2000Sを使うのが失敗の少ない選択でしょう。
総合評価

- 価格以上の滑らかな回転性能
- ガタツキも少なく低価格リールとは思えない 精度の高さを感じる
- 耐久性や剛性に不安がある
- 防水性能がなく、自重も重い。
まとめ

シマノの「21ネクサーブ」について、実際に使ったインプレをもとに、良い点も弱点も正直にお伝えしてきました。
21ネクサーブは、低価格リールとして見るなら良くできています。
巻き心地は悪くなく(むしろ良い)、キャストも普通に決まり、初心者がルアーフィッシングを楽しむには十分な性能があります。
実売5,000円前後という価格を考えれば、かなり頑張っていて、ルアーフィッシングのエントリー機として十分に及第点を出せるリールです。
ただし、使い込むほどに弱点も見えてきます。
自重の重さや防水性能の弱さ、品質にもばらつきがあります。
特に、雨天釣行や海での使用、負荷の大きい釣りを想定しているなら、安心して長く使えるリールとは言いにくいです。
そのため、21ネクサーブは「安いのに何でもできるリール」ではありません。
あくまで、ライトな使い方で、コストを抑えながら釣りを始めるためのリールです。
安心できる剛性感や耐久性、防水性能と快適な操作感まで求めるなら、最初からナスキー以上を選んだ方が後悔は少ないでしょう。
それでも、予算を抑えて最初の1台を選びたい人や、家族・友人に貸すリール、サブリールとして割り切って使うなら、21ネクサーブは十分にアリです。
弱点を理解して使えば、価格以上に楽しめるリールだと思います。
ただ、もし購入を迷っているなら、以下の基準で判断をしてみてください。
どんな道具にも一長一短はありますが、自分の用途をハッキリさせれば自ずとベストな一台は見えてきます。
21ネクサーブは、無理な使い方さえしなければ、あなたの釣りをしっかりサポートしてくれる頼もしい相棒になってくれるはずです。
補足情報
ラインナップとスペック表
21ネクサーブのラインナップは、合計10機種。価格はすべてバリュープライスです。
下記は、21ネクサーブのラインナップとスペック表です。
| 品番 | ギア比 | 実用 ドラグ力 (Kg) | 最大 ドラグ力 (Kg) | 自重 (g) | スプール 径(mm)/ ストローク(mm) | 最大巻 上長 (cm) | ハンドル 長さ (mm) | ベアリング BB/ローラー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1000 | 5 | 2 | 3 | 220 | 42/12 | 66 | 45 | 3/1 |
| C2000S | 5 | 2 | 3 | 225 | 42/12 | 66 | 45 | 3/1 |
| 2500 | 5 | 2.5 | 4 | 250 | 46.5/14.5 | 73 | 55 | 3/1 |
| 2500S | 5 | 2.5 | 4 | 265 | 46.5/14.5 | 73 | 55 | 3/1 |
| 2500HG | 6.2 | 2.5 | 4 | 250 | 46.5/14.5 | 91 | 55 | 3/1 |
| C3000 | 5 | 3.5 | 9 | 255 | 46.5/14.5 | 73 | 55 | 3/1 |
| C3000HG | 6.2 | 3.5 | 9 | 255 | 46.5/14.5 | 91 | 55 | 3/1 |
| 4000 | 5.2 | 6 | 11 | 305 | 51/17 | 83 | 55 | 3/1 |
| 4000HG | 5.8 | 6 | 11 | 305 | 51/17 | 93 | 55 | 3/1 |
| C5000HG | 5.8 | 6 | 11 | 305 | 54/17 | 98 | 55 | 3/1 |
下表は、21ネクサーブの糸巻量の一覧表です。
| 品番 | 糸巻量ナイロン (号-m) | 糸巻量ナイロン (lb-m) | 糸巻量ナイロン (mm-m) | 糸巻量フロロ (号-m) | 糸巻量フロロ (lb-m) | 糸巻量PE (号-m) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1000 | 1.5-130, 2-100, 2.5-85 | – | 0.18-170, 0.20-140, 0.25-90 | 1.5-120, 2-85, 2.5-70 | – | 0.8-240, 1-190 |
| C2000S | – | 3-125, 4-100, 5-75 | 0.14-145, 0.16-105, 0.18-80 | – | 3-110, 4-85, 5-65 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 |
| 2500S | – | 5-110, 6-95, 8-70 | 0.16-150, 0.18-120, 0.20-95 | – | 4-130, 5-100, 6-80 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 |
| 2500HG | 2-170, 2.5-150, 3-120 | – | 0.25-160 | 2-140, 2.5-125, 3-100 | – | 1-320, 1.2-270, 1.5-220 |
| C3000 | 2.5-180, 3-150, 4-100 | – | 0.25-210, 0.30-130, 0.35-100 | 2.5-160, 3-130, 4-100 | – | 1-400, 1.5-270, 2-200 |
| C3000HG | 2.5-180, 3-150, 4-100 | – | 0.25-210, 0.30-130, 0.35-100 | 2.5-160, 3-130, 4-100 | – | 1-400, 1.5-270, 2-200 |
| 4000 | 3.5-170, 4-150, 5-125 | – | 0.30-180, 0.35-130 | 3-190, 4-145, 5-115 | – | 1-490, 1.5-320, 2-240 |
| 4000HG | 3.5-170, 4-150, 5-125 | – | 0.30-180, 0.35-130 | 3-190, 4-145, 5-115 | – | 1-490, 1.5-320, 2-240 |
| C5000HG | 4-190, 5-150, 6-125 | – | 0.35-175, 0.40-120 | 4-170, 5-135, 6-115 | – | 1.5-400, 2-300, 3-200 |
技術特性
- Gフリーボディ(新採用)
- AR-Cスプール





