「18フリームス」は、ダイワ(DAIWA)の汎用スピニングリール「15フリームス」を3年ぶりにフルリニューアルした新型モデルです。
低価格で汎用性に優れ、バス釣りはもちろん、シーバスやエギング、ライトゲームなどのソルトウォーターでも活躍する、汎用スピニングリール「フリームス」。
旧モデルの「15フリームス」も、実売価格1万円台の手頃な価格帯ながら、マグシールドやスーパーメタルボディ、ATDなど、ダイワの持つ優れた技術を多く搭載。
そのコスパの高さから、初心者の入門機として、また中級者のサブ機として人気の高いスピニングリールです。
そんなフリームスが、2018年にダイワが新たに掲げた小型スピニングリール新基準「LT(LIGHT TOUGH)」を採用することでゼロから生まれ変わり、新しく登場したモデルが「18フリームス」。
その姿は、シルバーボディにゴールドをあしらったモダンで明るいデザインに刷新され、「15フリームス」のブラックを基調としたデザインから、見た目も新しく生まれ変わっています。
ダイワが「軽く、そして強くという小型スピニングリールの理想形を実現。」と言うように、「18フリームス」は「LT」コンセプトの採用により軽さと強さを両立。
特にその軽さは、2500番サイズで旧モデルからなんと65gもの驚異的な軽量化に成功しています。
まさに、リールの自重は価格にほぼ比例する(安いリールは重い)というような従来の常識を覆す、常識破りのハイスペック・スピニングリールが「18フリームス」です。
今回は、ダイワの2018年新作スピニングリール「18フリームス」について詳しくご紹介します。
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18フリームス(FREAMS)
ダイワの新基準「LTコンセプト」採用
2018年にダイワが新たに掲げる小型スピニングリール新基準「LT(LIGHT TOUGH)」コンセプト。
その意味は、文字通り「LIGHT(軽さ)」と「TOUGH(強さ)」という意味で、ダイワの持つ最新技術を駆使することで、従来逆のベクトルを持っていた相反する2つの要素:
- LIGHT(軽さ)=軽くすればするほど強度は落ちる
- TOUGH(強さ)=強度を増せば増すほど重くなる
の両立を実現しています。
「18フリームス」に採用された「LT(LIGHT TOUGH)」コンセプトは、同じく2018年にモデルチェンジされているダイワの汎用スピニングリール「18イグジスト」や「18カルディア」、そして新登場のバス釣り向けスピニングリール「18タトゥーラ スピニングモデル」にも採用されています。
▼18カルディアについてはコチラ
▼18タトゥーラ スピニングモデルの詳細はコチラ
それでは、「LT(LIGHT TOUGH)」コンセプトによって「18フリームス」がどのように進化したのかを見ていきます。
「LTコンセプト」採用により、圧倒的な軽さを手に入れた「18フリームス」。
その自重は、どれほど軽いのでしょうか?
2000番台、2500番台の他のスピニングリールと比較して見てみます。
2000番台の比較
製品名 | 自重 | 価格 |
---|---|---|
18フリームス | 190g | 15,800円 |
15フリームス | 250g | 15,800円 |
15ルビアス | 185g | 31,500円 |
17セオリー | 175g | 30,500円 |
2500番台の比較
製品名 | 自重 | 価格 |
---|---|---|
18フリームス | 205g | 16,800円 |
15フリームス | 270g | 16,300円 |
15ルビアス | 200g | 32,400円 |
17セオリー | 185g | 31,000円 |
「18フリームス」は、「LT(LIGHT TOUGH)」コンセプトによってボディやスプール、ハンドルなど各部を徹底的に見直し、必要十分な強度(タフ)を確保しつつも、2500番クラスでなんと自重205g。
2000番台に至っては、自重200gを切る195gを実現しています。
実に、「15フリームス」から2000番クラスで60g、2500番クラスで65gもの驚異的な軽量化に成功しているのです。
この軽さは、2017年に登場して、その性能と軽さが話題となり大人気のヒット商品となった汎用スピニングリール「17セオリー」の自重185g(2500番クラス)に対しては20g重く、さすがに及びません。
▼17セオリーの詳細はコチラ
しかし、ダイワのミドルクラス軽量スピニングリールとして人気の高い「15ルビアス」と比較するとほぼ同程度の軽さ。
「15ルビアス」とほぼ同じ軽さということを考えると、「18フリームス」はかなり快適に扱えるレベルの軽さだと言えます。
そして、「18フリームス」の実売価格はこの軽さで1万円強程度という驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。
この価格は「17セオリー」や「15ルビアス」を2台買えるほどの安さ(約半額)です。
まさに、初心者の入門機として、また中級者以上のサブ機としては打って付けのスピニングリールです。
18フリームスの軽さの秘密
「LT(LIGHT TOUGH)」コンセプトによって大幅に軽量化された「18フリームス」。
新設計のコンパクトボディ
その驚異的な軽量化の大きな秘密のひとつは、新設計の軽量コンパクトボディにあります。
「18フリームス」のボディ素材には強化特殊プラスチック「DS5」を採用し、その形状も全く新しくデザインされたものとなっています。
「DS5」は、ダイワの誇る超軽量カーボン素材「ZAION(ザイオン)」には及ばないものの、必要十分な強度を確保した軽量な樹脂素材。
旧モデルの「15フリームス」はスーパーメタルボディ(金属)を採用していましたが、「18フリームス」のボディは樹脂なので、メタルボディとは違ってサビに強く、また圧倒的な軽さを手に入れているのです。
ボデイの強度に関しては「15フリームス」のスーパーメタルボディに対して、「18フリームス」の樹脂製ボディはさすがに劣ってしまうものの、「LT(LIGHT TOUGH)」コンセプトによって、心臓部のギアを強化して強度バランスを保っています。
このことについては後ほど詳しくご紹介します。
エアローターも引き続き採用
「18フリームス」には、新設計のコンパクトボディに加えて、徹底的な肉抜きによって、十分な強度を保ちつつも極限の軽量化を実現する「エアローター」を採用。
「エアローター」とは、ローターの形状を独特なアーチフォルムにしてフレーム化することで、徹底的な肉抜きによる軽量化をしつつも、必要十分な強度をしっかりと確保するものです。
リール自重の軽量化に寄与するとともに、ダイワのスピニングリール特有の巻き始めの軽さや、リーリング時の軽さ、そして巻き感度の向上も実現しています。
また、「18フリームス」のエアローターの素材には、ボディ素材と同じ強化特殊プラスチック「DS5」を採用。
これは、旧モデル「15フリームス」が採用していた「DS4」よりも更に進化した素材で、同じく「LT(LIGHT TOUGH)」コンセプトを採用したミドル〜ミドルハイクラスの「18カルディア」や、「15ルビアス」にも採用されている素材です。
新設計のコンパクトボディ、エアローター以外にも、「18フリームス」には新設計の軽量化されたハンドルや、後述する極限にまで肉薄加工された新設計の薄肉アルミ製スプールも採用されていて、これが大幅な軽量化に貢献しています。
この軽量化は、当然ながら釣果にも直結してくるものです。
リールが軽くなることによって、操作性や感度が向上し、これまで以上に繊細な操作を可能にしてくれます。
さらに疲労も軽減されるので、長時間の釣行でも集中力が切れにくくなり、それが結果的に釣果の向上につながってくるのです。
強靭さも兼ね備えた「18フリームス」
タフデジギヤ新採用で、シルキーな巻き心地が続く
「LT(LIGHT TOUGH)」コンセプトを採用している「18フリームス」は、「軽さ(LIGHT)」だけでなく、「強さ(TOUGH)」にも優れています。
「18フリームス」は、リールの回転性能に大きく影響するギア部に、強くて滑らかな回転が続く大口径ギア「タフデジギヤ」を新採用しています。
「タフデジギヤ」は、ダイワの誇る高度なデジタル解析&切削技術を駆使して作られた、歯面精度の非常に高いドライブギア。
従来のギアよりも大口径化されており、これまでは主に剛性感や巻き心地に定評のあるベイトリール(リョウガやZ BLACK LTD.など)に採用されてきた技術です。
この「タフデジギヤ」を採用したことにより、「18フリームス」は軽さだけでなく耐久性にも磨きがかかり、軽いリールにありがちなガタつきを抑え、剛性感溢れるシルキーな巻き心地を実現しているのです。
マグシールド採用で耐久性も向上
さらに「18フリームス」はダイワの誇る防塵・防水技術「マグシールド」を採用することで耐久性を向上。
この「マグシールド」とは、強い磁性を持たせた特殊なオイル「マグオイル」を使用することで強力な油膜を作り、海水や塵などの異物の侵入を防ぐ防塵・防水システムです。
これによって回転系トラブルを大幅に改善。
購入時のリールのなめらかな回転を、長期にわたって維持させることのできる技術です。
ただし、このマグシールドが採用されている箇所は、「15フリームス」と同じボディ部のみとなっており、ラインローラーにマグシールドは採用されていません。
このように、「18フリームス」は強靭な心臓部「タフデジギア」と、過酷な環境に耐え抜く技術「マグシールド」を搭載することで、抜群の強さと耐久性を実現しています。
耐水性に優れているのでサビに強く、滑らかな回転が長く続いて、過酷な環境での長期間の使用にも対応できるスピニングリールとなっています。
ウェーディングなど浸水が気になる釣りでも、安心して釣りに集中できるモデルです。
新型スプール「ロングキャストABS」採用で飛距離性能が向上!
「18フリームス」は新型スプール「LC-ABS(ロングキャストABS)」採用しています。
この「ロングキャストABS」は、スプール前ツバ部分の形状を見直すことで、軽量化、飛距離性能の向上、ライントラブルの低減を実現した新型スプールです。
その飛距離は、従来のABSと比べて約5%も向上。
さらに、バックラッシュの発生率の低減化にも成功し、快適なキャスト性能を実現しています。
また、スプール素材には、より精度の高い加工が可能なアルミ素材を採用し、極限まで薄肉加工。
「15フリームス」が採用していたアルミ製スプールから薄肉アルミ製スプールに進化することで、「18フリームス」の驚異的な軽量化に寄与しているのです。
ATD(オートマチックドラグ)を採用し、ドラグノブの操作性が向上
「18フリームス」のドラグシステムは、引き続き15フリームスが採用していたのと同じ「ATD(オートマチックドラグ)」を採用。
ATDは、滑り出しが非常にスムーズで、アワセ切れなどのラインブレイクをしにくいのが特徴です。
また、魚の引きに追従しながら粘り強くドラグが効き続けるので、ファイト中の魚の違和感が減り、無駄に暴れるのを防いでくれます。
さらに、ドラグノブの形状が進化し、大きくなって操作性が高まっています。
大物とのファイト中の、とっさのドラグ調整でも楽に対応できるようになっています。
使いやすくなったラインストッパー
細かなところではありますが、「18フリームス」の新型スプールには新型のラインストッパー「パーフェクトラインストッパー」が採用されています。
非常に使いやすいラインストッパーで、これまで以上に細いラインから太いラインまで、簡単に止めることが可能となりました。
ハンドルが嬉しい「ねじ込み式」に
「18フリームス」のハンドルは、従来の「キャップ固定式」から進化し、ガタつきが少なく軽量な「ねじ込み式ハンドル」を採用しています。
これまでは定価2万円程度のモデル以上からの採用が多かった「ねじ込み式ハンドル」。
この価格帯でねじ込み式ハンドルを採用することは珍しく、軽量かつ高感度のハンドルを低価格リールで使えるのは非常にありがたいことです。
18フリームスと15ルビアスを比較
18フリームスと15ルビアスの違いはどのようなものでしょうか?
下の表では、18フリームスと15ルビアスの主なスペックの違いを比較してみました。
18フリームスと15ルビアス比較(2000番台)
製品名 | 18フリームス LT2000S(-XH) | 15ルビアス 2004(H) |
---|---|---|
ギア比 | 5.2/6.2 | 4.8/5.6 |
巻取長(cm) | 68/81 | 64/75 |
ハンドル長(cm) | 40/50 | 45 |
自重 | 190g | 185g |
最大ドラグ力 | 5kg | 2kg |
糸巻量(lb-m) | 3-150 | 3-140 4-100 |
ベアリング | 5/1 | 8/1 |
スプール素材 | 薄肉アルミ | エアスプール |
スプール構造 | LC-ABS | ABS II |
ラインローラー | ツイストバスターII | ツイストバスターII |
エアローター素材 | DS5 | DS5 |
ボディ素材 | DS5 | ZAION |
マグシールド | ボディ | ボディ |
デジギア | タフデジギア | マシンカット |
ドラグ | ATD | ATD |
ソルト対応 | ◯ | ◯ |
価格 | 15,800円 | 31,500円 |
18フリームスと15ルビアス比較(2500番台)
製品名 | 18フリームス LT2500D(S-XH) | 15ルビアス 2506(H) |
---|---|---|
ギア比 | 5.3/6.2 | 4.8/5.6 |
巻取長(cm) | 75/87 | 72/84 |
ハンドル長(cm) | 50/55 | 50/55 |
自重 | 205g | 200g |
最大ドラグ力 | 10kg/5kg | 3kg |
糸巻量(lb-m) | 12-150 4-150 | 4-170 6-100 |
ベアリング | 5/1 | 8/1 |
スプール素材 | 薄肉アルミ | エアスプール |
スプール構造 | LC-ABS | ABS II |
ラインローラー | ツイストバスターII | ツイストバスターII |
エアローター素材 | DS5 | DS5 |
ボディ素材 | DS5 | ZAION |
マグシールド | ボディ | ボディ |
デジギア | タフデジギア | マシンカット |
ドラグ | ATD | ATD |
ソルト対応 | ◯ | ◯ |
価格 | 16,800円 | 32,400円 |
18フリームスは15ルビアスに劣らないほどの高性能
18フリームスと15ルビアスを比較してみると、18フリームスは15ルビアスにほとんど見劣りしないほどの性能を誇ることがわかります。
自重差は5g程度でほぼ同じ
特に自重に関しては、2000番・2500番クラス共に5gしか変わらず、18フリームスは15ルビアスとほぼ同程度の軽さと考えていいでしょう。
最大ドラグ力は18フリームスの方が強い
さらに、最大ドラグ力を比較してみると、18フリームスの方が15ルビアスよりも圧倒的に強力になっていることもわかります。
スプールの小径化・ラインキャパの違い
もう一つの大きな違いは、18フリームスは従来のダイワが持っていた「ドデカコンパクト」を止めて、スプールを小径化していることも相違点としてあります。
また、18フリームスLT2500Dはナイロンライン12lb-150mという大容量の糸巻量をもっており、18フリームスには深溝の大容量スプールを搭載したモデル(D=深溝スプール)もラインナップされています。
15ルビアスの方が優れている点は?
15ルビアスが優れている点といえば、ベアリング数が18フリームスよりも3つも多いことです。
そのため、18フリームスが新設計の「タフデジギア」を搭載しているとは言え、全体的な巻き心地は15ルビアスの方が良いでしょう。
また、15ルビアスはボディ素材に「ZAION(ザイオン)」を採用しており、これは、18フリームスのボディ素材「DS5」よりも軽量かつ高強度な素材です。
そのため、ボディ自体の強度も15ルビアスの方が高強度となっているでしょう。
総合的に見ても、18フリームスのコスパは驚異的
このように18フリームスと15ルビアスの性能差を比較してみると、18フリームスがいかに優れたスペックを持っているのかがわかります。
ここで価格差を見てみると、定価の差で18フリームスは15ルビアスの約半額!というかなり安い設定。
実売価格でも、18フリームスは1万円強程度で買うことができ、現在2万円半ば程度で売られている15ルビアスの半額程度というのに変わりはありません。
半額という価格差で、でほぼ変わらないスペック。そのコスパの良さを実感することが出来ます。
18フリームスと15フリームスの違いはどのようなものでしょうか?
下の表では、18フリームスと15フリームスの主なスペックの違いを比較してみました。
18フリームスと15フリームス比較(2000番台)
製品名 | 18フリームス LT2000S(-XH) | 15フリームス 2004(H) |
---|---|---|
ギア比 | 5.2/6.2 | 4.8/5.6 |
巻取長(cm) | 68/81 | 64/75 |
自重 | 190g | 250g |
最大ドラグ力 | 5kg | 2kg |
糸巻量(lb-m) | 3-150 | 3-140 4-100 |
ベアリング | 5/1 | 4/1 |
スプール素材 | 薄肉アルミ | アルミ |
スプール構造 | LC-ABS | ABS II |
ラインローラー | ツイストバスターII | ツイストバスターII |
エアローター素材 | DS5 | DS4 |
ボディ素材 | DS5 | スーパーメタル |
マグシールド | ボディ | ボディ |
デジギア | タフデジギア | デジギアII |
ドラグ | ATD | ATD |
ハンドルタイプ | ねじ込み式 アルミマシンカット | 折りたたみ式 (キャップ固定式) アルミマシンカット |
ソルト対応 | ◯ | ◯ |
価格 | 15,800円 | 15,800円 |
18フリームスと15フリームス比較(2500番台)
製品名 | 18フリームス LT2500D(S-XH) | 15フリームス 2506(H) |
---|---|---|
ギア比 | 5.3/6.2 | 4.8/5.6 |
巻取長(cm) | 75/87 | 72/84 |
自重 | 205g | 270g |
最大ドラグ力 | 10kg/5kg | 3kg |
糸巻量(lb-m) | 12-150 4-150 | 5-140 6-100 |
ベアリング | 5/1 | 4/1 |
スプール素材 | 薄肉アルミ | アルミ |
スプール構造 | LC-ABS | ABS II |
ラインローラー | ツイストバスターII | ツイストバスターII |
エアローター素材 | DS5 | DS4 |
ボディ素材 | DS5 | スーパーメタル |
マグシールド | ボディ | ボディ |
デジギア | タフデジギア | デジギアII |
ドラグ | ATD | ATD |
ハンドルタイプ | ねじ込み式 アルミマシンカット | 折りたたみ式 (キャップ固定式) アルミマシンカット |
ソルト対応 | ◯ | ◯ |
価格 | 16,800円 | 16,300円 |
18フリームスは性能が格段に向上!
18フリームスと15フリームスを比較してみると、全く新しいスピニングリールだと言っていいほど、その性能はガラリと大きく変わっている(向上している)ことがわかります。
軽くなった18フリームス
まずはじめに、大きく目を引くのが自重の差です。
上でも解説した通り、18フリームスは15フリームスに対して2500番台で65gもの驚異的な軽量化を実現しています。
また、2000番台では60gも軽量化されています。
これは、18フリームスに採用された新設計のボディ、スプール、ハンドルに加え、旧モデル「15フリームス」のボディが高強度ではあるが重い「スーパーメタルボディ」を採用していたことも影響しています。
ギア比にも若干の違いが
18フリームスと15フリームスの違いは、ギア比にも見られます。
そのラインナップは、
リール名 | ノーマル | XH/H |
---|---|---|
18フリームス | 5.3(5.2) | XH:6.2 |
15フリームス | 4.8 | H:5.6 |
となっており、18フリームスの方がハイギア寄りのラインナップとなっています。
スプール・ラインキャパの変化
スプールを比較してみると、15フリームスはABS IIのタダのアルミスプールだったのに対し、18フリームスは小径化かつLC-ABSの薄肉アルミ製スプールを採用しており、大幅に進化していることがわかります。
また、ラインキャパに関しては上述したが、18フリームスには深溝の大容量スプールを搭載したモデル(D=深溝スプール)もラインナップされており、この糸巻量は18フリームスLT2500Dでナイロンライン12lb-150mという大容量です。
最大ドラグ力の強化
ドラグに関しては、18フリームスも15フリームスもATDで同じドラグシステムを採用しているものの、最大ドラグ力を比較してみると、18フリームスの方が15フリームスよりも圧倒的に強力になっていることがわかります。
巻き心地も格段にアップ
18フリームスは15フリームスに比べて巻き心地が格段にアップしています。
その理由は、ベアリング数が1つ増えて5つになった上に、ギアもデジギアIIから大口径のタフデジギアに進化しています。
さらにハンドルも、ガタツキの少ない高精度なねじ込み式アルミマシンカットハンドルを新採用しているのです。
18フリームスの価格は15フリームスからほぼ据え置き
これだけ性能がアップしていながら、18フリームスの価格は若干高くなっているものの、15フリームスからほぼ据え置き。
低価格帯のスピニングリールがこのスペックというのは、アングラーにとっては非常にありがたいことです。
18フリームスのスペック
「18フリームス」のラインナップは、ライトゲームからジギングまで幅広く使える全14機種となっています。
製品名 | ギア比 | 自重 | 最大 ドラグ力 | 最大 巻取長 | ナイロン 巻糸量 (lb-m) | PE 巻糸量 (号-m) | ハンドル | ベア リング | ハンドル ノブ | 価格 (税抜) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LT1000S | 5.2 | 185g | 5kg | 64cm | 2.5-100 | 0.3-200 | 40mm | 5/1 | I型 | 15,800円 |
LT2000S | 5.2 | 190g | 5kg | 68cm | 3-150 | 0.4-200 | 40mm | 5/1 | I型 | 15,800円 |
LT2000S-XH | 6.2 | 190g | 5kg | 81cm | 3-150 | 0.4-200 | 50mm | 5/1 | I型 | 15,800円 |
LT2500D | 5.3 | 205g | 10kg | 75cm | 12-150 | 1.2-300 | 50mm | 5/1 | I型 | 16,800円 |
LT2500S-XH | 6.2 | 205g | 5kg | 87cm | 4-150 | 0.6-200 | 55mm | 5/1 | I型 | 16,800円 |
LT2500S-DH | 5.3 | 220g | 10kg | 75cm | 4-150 | 0.6-200 | 90mm | 5/1 | I型 | 17,800円 |
LT3000D-C | 5.3 | 215g | 10kg | 80cm | 16-150 | 1.5-300 | 50mm | 5/1 | T型 | 16,800円 |
LT3000S-CXH | 6.2 | 215g | 10kg | 93cm | 6-150 | 0.8-200 | 55mm | 5/1 | T型 | 16,800円 |
LT3000 | 5.2 | 225g | 12kg | 77cm | 8-150 | 1-200 | 55mm | 5/1 | T型 | 18,500円 |
LT4000D-C | 5.2 | 240g | 12kg | 82cm | 20-150 | 2-300 | 55mm | 5/1 | T型 ラージ | 18,500円 |
LT4000D-CXH | 6.2 | 240g | 12kg | 99cm | 20-150 | 2-300 | 60mm | 5/1 | T型 ラージ | 18,500円 |
LT5000D-C | 5.2 | 250g | 12kg | 87cm | 25-150 | 2.5-300 | 60mm | 5/1 | T型 ラージ | 19,500円 |
LT5000D-CXH | 6.2 | 250g | 12kg | 105cm | 25-150 | 2.5-300 | 60mm | 5/1 | T型 ラージ | 19,500円 |
LT6000D-H | 5.7 | 330g | 12kg | 101cm | 30-150 | 3-300 | 65mm | 5/1 | ラージ | 20,000円 |
- 調整ワッシャー
- 薄肉アルミ製スプール:軽量かつ剛性に優れた金属スプール
- アルミマシンカットハンドル:安定した巻き上げ感覚を生む高剛性マシンカットハンドル
- タフデジギヤ:上述。
- LC-ABS:上述。
- クロスラップ:クロスして巻き取ることでスプール巻糸部へのラインの食い込みや糸のズレを防ぐ機構。ライントラブルを低減し、心地よい飛びを実現。
- エアベール:糸をラインローラーまで流れるように送り出し、糸絡み激減させるベール形状。中空構造により重量を変えずに大幅な強度アップも実現。
- ツイストバスターII:ラインローラーにテーパーをかけて糸を転がし、ローラー回転で発生する糸ヨレを大幅に解消する構造。
- ローターブレーキ:ベールオープン時にローターの回転にブレーキをかけ、キャスト時に動いたハンドルでベールが返るのを防止。
- シャワー洗浄可:流水による水洗いが可能
- ソルト対応
- ハンドルノブS交換可
18フリームスの価格とお得な入手方法
18フリームスの価格は、発売された2018年に比べてかなり安くなっています。
2021年に21フリームスが発売されたこともあり、現在は型落ちということで、ネットショップなら新品も中古もかなり安く入手できるようになっています。
また、ネットショップの場合は価格競争が激しいため、安く購入しやすいです。
実店舗では、基本的に最新モデルしか店頭に並ばないので、安くなった型落ちリールの購入が難しいです。
18フリームスはすでに廃番となっているため、新品が欲しい場合は在庫限り。
型落ちモデルで安く購入したい方は、ネットショップ活用するのがおすすめです。
ネットショップでのリールの在庫は頻繁に変化するので、気になる場合はお早めに。
まとめ
ダイワの2018年新作スピニングリール「18フリームス」は、汎用スピニングリール「15フリームス」の3年ぶりのフルリニューアルモデルです。
18フリームスは、小型スピニングリール新基準「LT(LIGHT TOUGH)」を採用し上位モデルに匹敵する高スペックを搭載。
軽くて耐久性も抜群、さらに価格も安くなり、死角のない理想形スピニングリールとなっています。
その姿も、シルバーボディにゴールドをあしらったモダンで明るいデザインに刷新され、「15フリームス」のブラックを基調としたデザインから、見た目も新しく生まれ変わっています。
自重の軽さから、繊細なリグの操作を可能とし、感度も向上。
心臓部にはタフデジギアを搭載して、よりパワフルなリーリングを実現。
さらに、最新ドラグシステムを採用したドラグは最大ドラグ力も強化。
コンパクトなリールながらも、大物とのファイトでも安心です。
ライトゲームやシーバス、バス釣りからジギングまで様々なシーンで活躍することの出来る、まさにクラスを超えた高性能スピニングリールです。
▼リール特集も必見!