今回は、「リアクションバイト」のテクニックとコツ、リアクションの釣りについてまとめてみました。
バス釣りでバスに口を使わせる方法には、主に3つの方法があります。
- 食性に訴える喰わせの釣り
- 威嚇バイト
- リアクションバイト、リアクションの釣り
①の食性に訴える喰わせの釣りは、バスが腹を空かせている時に、エサを捕食しようとしてバイトしてくる釣りです。
③の威嚇バイトは、バスを苛立たせることによってバイトさせる釣りです。
これは主に、バスのテリトリー内に、不快な波動や音を出すルアーをしつこく通していくような釣りです。
それでは、今回のテーマとなる③のリアクションバイトやリアクションの釣りはどのようなものでしょうか?
この記事では、数ある様々なリアクションバイトとリアクションの釣りについてまとめてみました。
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「リアクションバイト・リアクションの釣り」とは?
リアクションバイトやリアクションの釣りとは、簡単にいえば、バスの空腹状況に関わらず、バスの周辺で突発的・偶発的に動くものに対して反射的にバイトしてしまう状況を作り出すことです。
また、このバイトのことをリアクションバイトといいます。
「バスの空腹状況にかかわらず」というところが重要で、フィーディングに入っていない食い気のないバスや、ルアーを見破っているスレたバス、また冬の低活性なバスに対してバイトを誘うことが出来ます。
さらに、食い気はあるがあと一歩で食わないバスに対しても有効で、ルアーを追ってきたバスを最後にバイトさせるトドメのワンアクションとなります。
リアクションバイトやリアクションの釣りを覚えれば、釣果はぐんと上がります。
「リアクションバイト」のテクニックと種類
「リアクションバイト」のテクニックと種類には、大きく分けて6つあります。
- 急にバスの視界に入れるリアクションバイト
- フォーリングによるリアクションバイト
- ルアーにイレギュラーなアクションを付けるリアクションバイト
- ルアーを障害物に当てるリアクションバイト
- ハングオフによるリアクションバイト、リアクション
- ナチュラルなリアクションバイト(ナチュラルリアクション)
それでは、それぞれの「リアクションバイト」のテクニックと種類について詳しく見ていきましょう。
急にバスの視界に入れるリアクションバイト
障害物に身を潜めているようなバスに、物陰から急にルアーが飛び出てくるような動きをさせると、バスのリアクションバイトを誘うことが出来ます。
バスが見慣れていて口を使わないルアーでも、急な動きが発生した時は思わずバイトしてくることが多いです。
これは、何度も同じ障害物にキャストしているうちに、バスのポジションとルアーのコースがうまくマッチした時にリアクションバイトが出ているのでしょう。
また、障害物に隠れていないバスでも、バスの後方から急にバスの真横を追い越すような動きをするルアーに対しても、バスはリアクションバイトしやすいです。
これは、視界というよりは側線でルアーの急な波動を感じ取っているはずです。
表層を意識しているバスに対しては、バスの付近にルアーを着水させると思わずリアクションバイトすることもよくあります。
このようなバスは、着水の瞬間にルアーに反応を見せますが、着水の衝撃が収まるとすぐにルアーを見切ってしまうことが多いです。
なので、バスが見えている場合は、ピンポイントでバスの反応するスポットにキャストする技術がとても重要になります。
さらに、ウィードやアシなどのカバーに有効な着水のリアクションバイトもあります。
これに使うのは、ラバージグです。
ラバージグの着水音はスカートがあるために独特で、パシャというエビや小魚がびっくりして跳ねた時のような音を出すことが出来ます。
この音がバスの付近で急に鳴った時に、バスが思わずリアクションバイトしてきてしまうようです。
フォーリングによるリアクションバイト
サスペンドしているバスに対しては、目の前に急にフォーリングしてくるルアーに対して思わずリアクションバイトしてしまうことが多いです。
このようなバスに対しては、フォーリング以外では反応しないことが多いため、キャストしてフォーリングが終わったらすぐに巻き上げてしまうか、竿をシャクリ上げてリフトアンドフォールさせるのが良いです。
通常はノーシンカーワームやラバージグを使うことが多いですが、冬の場合はメタルジグやメタルバイブ等を素早くフラッシングさせると効果的です。
また、ボトムについているバスに対しても有効な場合があります。
このようなバスには、フォーリングして食わなかったら、ボトムについてからポンッと1〜2回跳ねさせると食うことがあります。
これは、急なフォーリングとボトムからの急な跳ね上げのセットがバスのリアクションバイトを誘っているようです。
主にこの方法で有効なルアーとしては、リアクションダウンショットと言って、ヘビダンを使うことも多いです。
ルアーにイレギュラーなアクションを付けるリアクションバイト
ノーシンカーワームやミノーなどのルアーを、ロッド操作でわざとバランスを崩すようにダートさせることによりリアクションバイトを誘います。
ルアーをイレギュラーにダートさせるコツは、ロッドをシャクった後にラインスラッグ(糸のたるみ)を必ず出してあげることです。
このラインのたるみがあることで、ルアーは自由にダート出来ます。
また、これはシークレットテクニックですが、ノーシンカーワームの場合は、わざとフックのアイをワームから大きく出してセットあげると、きれいにダートしてくれるようになります。
ルアーを障害物に当てるリアクションバイト
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クランクベイトやバイブレーション、スピナーベイトなどを障害物に故意に当ててバランスを崩させて(平打ちをさせて)リアクションバイトを誘う方法です。
特にクランクベイトやバイブレーションは、ボトムの障害物にコツコツ当てながら巻いてくることで、広範囲を探りながらリアクションの釣りができるので効率がよく、秋から冬にかけてはとても有効です。
ハングオフによるリアクションバイト、リアクション
ダウンショットリグのシンカーを障害物やウィードにわざと引っ掛けてシェイクし、それを急に外す(ハングオフ)と、外した瞬間にバスがリアクションバイトすることが多いです。
この方法は、簡単にできてとても釣りやすいリアクションの釣りです。
コツは、障害物やウィードに軽く引っかかった状態でとどめつつ、シェイクしてあげることです。
引っかかった時に強く引っ張ってしまうと、シェイクする前にシンカーがポロッと外れるか、きれいにハングオフ出来ないくらいシンカーががっちりハマってしまいます。
こうなるとバスに見切られてしまいます。
ナチュラルなリアクションバイト(ナチュラルリアクション)
ルアー自体が自然に偶発的な動きを作り出す機能を持っている場合、ナチュラルリアクションといいます。
例えば、ワッキーリグの「wacky」は、日本語に訳すと「〈人・考え・行動など〉風変わりな、とっぴな」という意味になるように、リグ自体の動きの中で偶発的な動きを演出できます。
この動きをわざと出してやることで、バスのリアクションバイトを狙います。
「リアクションバイト・リアクションの釣り」を上達させるヒント
リアクションバイトやリアクションの釣りを上達させるには、上で述べたようなリアクションの釣りの種類を知り、ルアーの変則的な動かし方をマスターさせることが必要となります。
そのためには、自分の持っているルアーの動き方の性質やクセをよく掴んでおくことがコツとなります。
水中でのルアーの動きを確認し、イレギュラーな動きがどのような時に発生するかよく観察してみるとヒントを得やすいです。
まとめ
以上が、「リアクションバイト」のテクニックとコツ&リアクションの釣りについてのまとめです。
一口にリアクションバイトやリアクションの釣りと言っても、実は様々なバリエーションがあります。
「魚がいるはわかっているのに口を使わない」というようなとき、リアクションバイトやリアクションの釣りはとても有効です。
そして、様々なリアクションの釣りを覚えて引き出しが増えれば増えるほど、以前は釣れなかった魚が釣れるようになったり、他の人には釣れないバスが自分だけに釣れる状態が楽しめたりします。
ぜひ、リアクションバイトのテクニックを覚えてバス釣りを楽しんでください。