ラウダ(LAUDA)シリーズは、メガバス(Megabass)の名作リールであるゾンダ(ZONDA)シリーズの正統後継機となるシリーズです。
このラウダシリーズには、
- 巻き物に特化した「ラウダ58 (LAUDA58)」
- バーサタイルな「ラウダ72 (LAUDA72)」
- 限定モデルの「ラウダ72 リミテッドエディション(LAUDA72 LIMITED EDITION)」
という3モデルがラインナップされています。
ラウダシリーズの特徴は、レスポンスの良い超々ジュラルミン製の軽量SVスプールを搭載し、低弾道で伸びのあるピッチングを可能としたバーサタイル性です。
また、手のひらに収まるコンパクトなボディサイズで、自重も軽く、高剛性で感度も抜群。
リールの開発では、ダイワと業務提携をしているメガバス。
今回のラウダシリーズは、15アルファスSVがベースリールとなっているようです。
今回は、メガバスの2017年新作ベイトリール「ラウダ58、ラウダ72」について、ベースモデルの15アルファスSVとの違いも見つつ、詳しくご紹介します。
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ラウダ58 (LAUDA58) / ラウダ72 (LAUDA72)
軽量なSVスプール搭載で、軽量ルアーのピッチングが快適に
ラウダ58 / ラウダ72は、超々ジュラルミン製で軽量な33mm径SVスプールを採用。
このSVスプールは、スプール強度を従来通りに維持しつつも、スプール重量を軽量化したもの。
慣性の低いスプールがもたらす滑らかな初動により、これまで以上に低弾道で伸びのあるピッチングが可能となりました。
ショートディスタンスのピンポイントの狙い打ちにはもちろん、向かい風の中でのロングキャストも快適にこなしてくれます。
ラウダ58 / ラウダ72は、5g程度の軽量ルアーから重量級ルアーまで幅広いウェイトに対応することができます。
エアブレーキシステムでストレスフリーなキャスト性能
ラウダ58 / ラウダ72のブレーキシステムには、明記はないものの、15アルファスSVと同じくダイワの誇るブレーキ技術エアブレーキシステムを採用しているはずです。
ダイワのフラッグシップモデル「スティーズ」にも採用されているエアブレーキシステム。
その優れた性能により、ラウダ58 / ラウダ72は抜群のキャスト精度と、極めてバックラッシュが少ないストレスフリーなキャスト性能を実現しています。
スプールの回転速度によってブレーキ力が変わる
また、エアブレーキシステムはマグネットブレーキながら、遠心ブレーキに匹敵するメリハリの付いたブレーキの効きが特徴。
スプールが高速回転するフルキャスト時にはしっかりブレーキが効いてバックラッシュを防ぎ、逆にピッチング等の低回転時にはブレーキ力を弱く保ち、低弾道での撃ち込みを可能にしてくれるのです。
- 高速回転時:しっかりブレーキが効いてバックラッシュを防ぐ
- 低回転時:ブレーキ力を弱く保ち、低弾道での撃ち込みが可能
外部ダイヤルだけでブレーキ力を全て制御可能
このエアブレーキシステムのおかげで、ラウダ58 / ラウダ72はメカニカルをノンブレーキにしても、マグネットブレーキのみでブレーキ力の調整を完全に制御することが可能となりました。
このマグネットブレーキは、外部のマグダイヤルをワンタッチするだけで、瞬時にブレーキ力を調整可能。
簡単にブレーキ力を調整できるので、ルアーチェンジや風などの状況変化に、スピーディにアジャストすることができます。
高強度カーボン素材のボディでリールが軽い
ラウダ58 / ラウダ72のボディ素材には、高強度カーボンコンポジットマテリアルを採用。
恐らくこのマテリアルとは、ダイワのザイオン(ZAION)製だと思われます。
15アルファスSVは高強度アルミ製のスーパーメタルハウジングを採用していましたが、ここのマテリアルは変更されているようです。
ラウダ58 / ラウダ72はこの高強度カーボンコンポジットマテリアル(ザイオン)の採用に加え、手のひらに収まるコンパクト設計のボディで、リールの存在感を忘れてしまうほどの軽量さを実現。
その自重は、ラウダ72が自重170g、ラウダ58が自重180gとなっています。
リールの軽量化により、アングラーとロッドとの一体感を高めて、より釣りに集中させてくれます。
メガバス伝統のスケルトン仕様サイドプレートがカッコ良い
ラウダ58 / ラウダ72のサイドプレートは、メガバスリール伝統のスケルトン仕様です。
ちなみに、15アルファスSVのサイドプレートはザイオン性。
恐らくだが、ラウダ58 / ラウダ72はボディ素材に高強度カーボンコンポジットマテリアル(ザイオン)を使ったことにより、サイドプレートのスケルトン素材で若干重くなっているものの、総合して15アルファスSVよりも軽量化されたのではないでしょうか。
モデル | 15アルファスSV | ラウダ58 | ラウダ72 |
---|---|---|---|
自重 | 175g | 180g | 170g |
ボディ | 高強度アルミ | ザイオン? | ザイオン? |
サイドプレート | ザイオン | スケルトン | スケルトン |
ハンドルノブ | I型ノブ | パワーライトコルク (ラウンド) | ザイオン? |
ラウダ(LAUDA)シリーズのラインナップ
さて、ここからはラウダシリーズそれぞれのラインナップを詳しく見ていきましょう。
ラウダシリーズシリーズは、今のところラウダ58 (LAUDA58)、ラウダ72 (LAUDA72)、ラウダ72 リミテッドエディション (LAUDA72 LIMITED EDITION)の3モデルがラインナップされています。
▼それぞれの簡単な位置付けは下記のとおりです。
- ラウダ58 (LAUDA58):巻き物に特化
- ラウダ72 (LAUDA72):バーサタイルモデル
- ラウダ72 リミテッドエディション (LAUDA72 LIMITED EDITION):ラウダ72の限定モデル
ラウダ72 (LAUDA72)
ラウダ72 (LAUDA72)は、ギア比7.2、巻取長73cmのハイギアモデル。
ワーミングから小型ルアーのプラッギング、重量級ルアーまで、状況を問わず対応できるバーサタイルモデルです。
ハンドルノブには、超軽量の高密度カーボンコンポジットマテリアル(ザイオン)による高感度ノブを採用。
直接ハンドル軸に触れられるため、わずかな水中の変化や、繊細なアタリを感じ取れる高感度性を実現します。
ラウダ72リミテッドエディション (LAUDA72 LIMITED EDITION)
ラウダ72 リミテッドエディション (LAUDA72 LIMITED EDITION)は、完成度の高いラウダ72をベースとした限定生産のリミテッドエディション。
ラウダ72と同じ高密度カーボンコンポジットマテリアル(ザイオン)による高感度ノブを採用しつつも、超軽量80mmカーボンハンドルを装備。
ハンドル側を更に軽くすることで、リール重心がスプール側に近づき、ロッドとの一体感を増しています。
さらに、ボディのカラーリングには、フェラーリにも使われている3層コートによる特殊ペイント「富士レーシングホワイト」を採用。
スポーツカー譲りの光沢が、レーシングデザインをさらに際立たせています。
ラウダ58 (LAUDA58)
ラウダ58 (LAUDA58)は、ギア比5.8、巻取長60cmのローギアモデルです。
ラウダ72とは対照的に、トルクフルなローギアを生かしてアクションの安定性やレンジキープの正確性が向上し、リズミカルな釣りを展開できます。
ハンドルノブには、パワーライトコルク・ラウンドノブを採用。
ディープクランクなどの引き抵抗の強いルアーでも、シルキーで軽やかなリーリングが可能。
ラウダ58 (LAUDA58) / ラウダ72 (LAUDA72)のスペック
製品名 | ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力 (kg) | 最大 巻取長 (cm) | 糸巻量 (lb-m) | ハンドル (mm) | ベア リング | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LAUDA58 | 5.8 | 180 | 4.0 | 60 | 12-40〜80 14-35〜70 | 80 | 6/1 | 38,500円 |
LAUDA72 | 7.2 | 170 | 4.0 | 73 | 12-40〜80 14-35〜70 | 80 | 6/1 | 38,500円 |
LAUDA72 LIMITED EDITION | 7.2 | 170 | 4.0 | 73 | 12-40〜80 14-35〜70 | 80 | 6/1 | 42,500円 |
技術特性
15アルファスSVの技術特性から考えられるラウダ58 / ラウダ72の技術特性は下記の通りです。
- 超々ジュラルミン製SVスプール
- エアブレーキシステム
- UTD (アルティメットトーナメントドラグ):ドラグ効き始め初期の食い付きを解消。ムラのない滑らかさを実現したドラグシステム。
- スピードシャフト:スプールフリー時にスプールとシャフトを分離する構造。より高い回転性能が得られる。
- ドラグ調整クリック
- シャワー洗浄可
ラウダ58 (LAUDA58) / ラウダ72 (LAUDA72)の発売日と価格
▼ラウダ58 / ラウダ72それぞれの発売日は以下の通り。
- ラウダ58:2017年3月発売
- ラウダ72 リミテッドエディション:2017年3月発売
- ラウダ72:2016年12月発売
すでに発売開始!
ラウダ58 / ラウダ72は、すでに販売が開始されています。
私が確認したところでは、最安ショップはアマゾンで税込37,796円〜販売されていました。
ラウダ58 / ラウダ72の価格は税抜38,500円ですが、実売価格は3万円後半程度となっています。
価格の安いショップは先に完売してしまうので、気になる方はお早めに。
ラウダ58 (LAUDA58) / ラウダ72 (LAUDA72)まとめ
メガバス(Megabass)の2017年新作ベイトリール「ラウダ(LAUDA)」シリーズは、メガバスの名作リール「ゾンダ(ZONDA)」シリーズの正統後継機となるシリーズです。
軽量かつコンパクトなボディで取り回しが良く、レスポンスの良いSVスプールと最新ブレーキで快適なキャスト性能を実現。
特に、軽量ルアーのキャスト性能がよく、低弾道で伸びのあるピッチングを可能としたバーサタイルなベイトリールとなっています。
ラインナップも、それぞれ個性のあるラウダ58 (LAUDA58)、ラウダ72 (LAUDA72)、ラウダ72 リミテッドエディション (LAUDA72 LIMITED EDITION)という3モデルをラインナップ。
そして、何よりも魅力的なのは、メガバスならではのカッコ良いデザイン。
特に、フェラーリにも使われる塗装技術をリールに応用してくるあたりがメガバスらしくて良いです。
ぜひ、このラウダシリーズでメガバスルアーを投げて、カッコイイ釣りを存分に楽しみたいものです。
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