エバーグリーン ファクト「クラフト」のインプレ。シャローで効率よく釣れるタイニークランク。

エバーグリーン(EVERGREEN)
エバーグリーン ファクト「クラフト」の使い方と特徴を解説

本記事では、エバーグリーンのファクト「クラフト」のインプレと使い方、フックやタックルなどを解説していきます。

エバーグリーンの「クラフト」は、福島建プロ自身の「手元に伝わる釣れる感覚」をもとに作られた、ファクトブランド初のハードルアーとなるクランクベイトです。

小ぶりなサイズ感のタイニークランクで、ベイトフィネスタックルで扱いやすいルアーとなっています。

エバーグリーン ファクト クラフト
エバーグリーン ファクト クラフト

出番としては、秋から春にかけての低水温期で状況がタフな場面で、広範囲をサーチしたいようなときに最適なタイニークランクです。

そんなエバーグリーンのファクト「クラフト」を実際に使ってみたインプレをはじめ、使い方やタックルについて解説していきます。

エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト
エバーグリーン(EVERGREEN)
エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト

ファクト「クラフト」のインプレ

エバーグリーン ファクト「クラフト」
エバーグリーン ファクト「クラフト」

エバーグリーンのファクト「クラフト」は、全長47mmに自重6.5gと、シャッドプラグほどのタイニークランク。

マグネット式の重心移動も付いており、ベイトフィネスタックルで扱いやすいルアーです。

エバーグリーン ファクト「クラフト」

小粒なサイズ感ながら、クランクベイトならではのアピール力の強さを兼ね備えており、食わせに寄せつつも、シャローを素早くサーチしたい時に最適なタイニークランクです。

フルサイズのクランクでは食いが渋いときや、他のタイニークランクよりもテンポよくエリアを巻いて行きたいような時に投入したいクランクです。

エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト

潜行深度は1.0m〜1.4mと、レンジとしては1m程度のシャローを巻きやすいシャロークランクとなっています。

エバーグリーン ファクト「クラフト」
フラットサイドボディ

ボディを上から見ると、側面はフラットになっています。

ボディの幅に関しては、恐らく、重心移動のボールをテール部分まで動かすため、テール部分まで厚みがあります。

ただ、そのおかげでボディの容量が大きくなり、浮力も向上しているので、キビキビとしたアクションを生んでいます。

ボディの厚みから、フラットサイドクランクとまではいきませんが、フラット面がしっかりと水を押してくれて、明滅効果もあるので、低水温期によく効くアクションをしてくれます。

季節的には、魚が散ってしまう秋〜早春に最も威力を発揮してくれるでしょう。

エバーグリーン ファクト「クラフト」
基盤リップ

リップは、基盤リップを採用しているので、レスポンスが良く、ハイピッチなアクションとなります。

基盤リップなので、ボトムコンタクト時の感度は良いですが、ボトムノック時のリップの摩耗は避けられません。

エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト
背中もフラット形状


クラフトの大きな特徴は、フラット形状となっている背中部分です。

リップだけでなく、このフラットな背中部分が水を掴むため、ハイピッチロールのキレのあるアクションを生んでくれます。

超ハイピッチロールのキレのあるキビキビアクション

ボトムに生息するベイトとなる小さい生物は動きが素早いため、このような瞬発的な動きがバスの潜在意識に訴えかけてバイトを誘発させます。

エバーグリーン ファクト「クラフト」
マグネット重心移動システム

上述しましたが、テールの先端までファット形状を保ったボディデザインにより、「マグネット式重心移動システム」の力を最大限に発揮できます。

キャスト時にはウエイトがボディ最後部まで移動できるので、コンパクトなボディながらもベイトタックルでの十分な飛距離を出すことができます。

ミノーのように重心移動のウエイトボールの移動距離が長くないため、着水後はウエイトボールがすぐにマグネット固定され、しっかりと立ち上がってくれます。

エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト
エバーグリーン ファクト クラフト

また、ボトムの障害物にヒットしたときも、マグネットでウエイトが固定されているので、固定ウエイトのクランクとほぼ変わらないアクションの安定性と立ち上がりの良さがあります。

そのため、早巻きでボトムにルアーを当ててリアクションを狙ったり、逆にスローに巻いてストラクチャーを舐めるように見せて喰わせることも可能です。

気になる障害物の回避性能ですが、ボトムノックしていても根掛かりにくく、カバーに突っ込ませても意外と抜けてきてくれるので、ボトム〜カバーまで様々なシチュエーションに対応できるクランクとなっています。

とはいえ、クランキングなので根掛かり回収機は必須です。

ダイワ ルアーキャッチャー 根がかりルアー回収機
ダイワ(DAIWA)

ファクト「クラフト」には、エバーグリーンの高強度トレブルフック「トレブルマジック」を標準装備しています。

エバーグリーン ファクト「クラフト」
トレブルマジック搭載

フックサイズは「#8」です。

晩秋〜早春などのシビアな時期には、細軸のフックに交換しておいたほうが良いでしょう。

エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト
エバーグリーン(EVERGREEN)
エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト

ファクト「クラフト」の実釣・解説動画

エバーグリーンから、開発者である福島健プロによるファクト「クラフト」の実釣・解説動画が公開されています。

ファクト「クラフト」のタックル

ロッドML〜Mクラス
リールベイトフィネス
ライン10〜14lb

クラフトに最適なタックルは、基本的にはベイトフィネスタックルですが、重心移動が付いていることもあり、最近の高性能なリールなら、ベイトフィネス用のリールでなくても十分に対応可能です。

クラフトはボトムノックを織り交ぜた早巻きで使うことも多いため、ロッドは柔らかすぎないMLクラスが最適ではないかと思います。

公式ではMクラスも推奨されていましたが、個人的にはMクラスのロッドではキャストも決まりにくく、ちょっと硬いように感じました。

ラインは12lbをベースに、使う場所に合わせて調節すると良いと思います。

スペック・フックサイズ・重さ

サイズ47mm
タイプフローティング
潜行深度1.0〜1.4m
重さ6.5g
フックサイズ#8
リングサイズラインアイ:#2
フックアイ:#2
定価1,600円(税抜)

フックサイズ

クラフトのフックサイズは、「#8」のトレブルフックです。

純正のフックは、エバーグリーン「トレブルマジック #8」となります。

エバーグリーン トレブルマジック #8
エバーグリーン(EVERGREEN)
エバーグリーン トレブルマジック

重さ

クラフトの重さは6.5gの設計となっていますが、実測では6.3gちょっとでした。

エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト
クラフトの自重

カラーバリエーション

クラフトのカラーバリエーションは、全16色となっています。

ファクト「クラフト」のカラーバリエーション
  1. プリスポーンダイナマイト
  2. キンクロ
  3. アユ
  4. ブルーバックチャート
  5. マットホットタイガー
  6. ベイビーギル
  7. スケルトンチャート
  8. ファイアークロー
  9. クラウン
  10. スパークリングライム
  11. リバーシュリンプ
  12. コザリ
  13. ファントムワカサギ
  14. マイティーシャッド
  15. マットブラウンクロー
  16. ビッグバイトチャート
エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト
エバーグリーン(EVERGREEN)
エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト

ファクト「クラフト」のインプレまとめ

エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト
エバーグリーン ファクト「クラフト」

エバーグリーンのファクト「クラフト」は、秋〜春の低水温期に広範囲をサーチしたけど、食いが渋っているような状況に最適なタイニークランクベイトです。

個人的にこのクラフトの最大のメリットを感じたところは、タイニークランクながら、重心移動が付いているため、飛距離を出せるところです。

他の有名どころのタイニークランク、例えばタイニーブリッツやクラッチ、ピッコロなどは固定重心のため、やはり飛距離面で物足りなさを感じるところがあります。

この重心移動のおかげで、このサイズのクランクでもベイトフィネスではない普通のベイトタックルでも投げやすいです。

特に、オカッパリなどで使えるタックルが限られている場面ではありがたいタイニークランクです。

他のタイニークランクよりも飛距離面で広範囲をより効率よく流せますし、風が吹いたときでもしっかり飛んでくれるので、使い勝手がかなり良いです。

特に、秋は散ったバスを探すために効率がモノを言うことも多いので、活躍してくれます。

エバーグリーン(EVERGREEN) ファクト クラフト
エバーグリーン ファクト クラフト

クラフトは発売からかなり年数が経っているためか、釣り場ではあまり使っている人を見かけませんが、店頭で見かけたら買い漁るほどの根強いファンもおり、個人的には名作ルアーだと思います。

また、使っている人が少ないほど、このルアーで釣れる魚は多くなるので、それはそれでありがたいかもしれません。

まだ使ったことのない方は、ぜひ使ってみてください。