シマノ(SHIMANO)の17バスワンXT (BASS ONE XT)は、シマノのエントリーベイトリールとして人気の11バスワンXTのフルリニューアルモデルです。
実に6年ぶりのリニューアルとなる17バスワンXTは、16カシータスMGLをベースモデルとしてカッコ良いブラックのデザインに一新。
見た目だけでなく、機能面も現代のバス釣りに合わせて最適化され、エントリークラスを超えたスペックでベイトリールの入門には最適なモデルとなっています。
今回は、シマノの2017年新作ベイトリール「17バスワンXT」について詳しくご紹介します。
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17 バスワンXT (BASS ONE XT)
コンパクトかつ、軽量化。デザインもカッコイイ!
価格の安いエントリーモデルながら、オールラウンドに使えるバーサタイル性と、扱いやすさで評価の高いベイトリールバスワンXTです。
17バスワンXTは、旧モデルの11バスワンXTよりもボディサイズをコンパクト化し、現代のバスフィッシングに最適なサイズ感になっています。
自重は210gとなり、旧モデルのから10gの軽量化に成功しています。
- 11バスワンXT:220g(200番クラスのサイズ)
- 17バスワンXT:210g(150番クラスのサイズ)
▼ちなみに、コチラが旧モデルの11バスワンXT。
自重が軽くなり、17バスワンXTはより疲れにくく、快適な釣りを楽しめるようになったのです。
また、17バスワンXTは、16カシータスMGLをベースリールとして再設計されることで、デザインもかなりかっこよく生まれ変わっています。
エントリーモデルとは到底思えないデザインも、17バスワンXTの魅力です。
ハイギア化で、現代の釣りが快適に楽しめる。
17バスワンXTは、旧モデルからギア比がハイギア化されています。
- 11バスワンXT:ギア比6.2
- 17バスワンXT:ギア比7.2
ハイギア化されることで、小型ルアーのプラッギングやワーミングがしやすい仕様になっています。
より快適に現代の釣りが出来る仕様となっているのです。
スプールの小型化で飛距離アップ!?
17バスワンXTは、ボディサイズのコンパクト化に伴い、スプールも小型化されています。
その寸法は、旧モデルと同じ34mm径ながらスプール幅が25mmから22mmと、かなり小型化されています。
- 11バスワンXT:34mm径×25mm幅、ラインキャパは20lb-100m
- 17バスワンXT:34mm径×22mm幅、ラインキャパは16lb-100m
また、スプールが小型化されたことでラインキャパシティもコンパクトになり、現代のバス釣りに最適な容量になりました。
17バスワンXTは、スプールの小型化とラインキャパの減少により、スプール自体の重量が軽くなるので、飛距離性能もアップしているはずです。
スーパーフリースプールで快適なキャスト性能
また、17バスワンXTのスプールには、2つのベアリングによって支えられるスーパーフリースプールを採用。
クラッチを切った際のスプールフリー性能を、滑らかなベアリングによって極限まで軽くし、飛距離性能をより良くしてくれます。
本格仕様の遠心力ブレーキSVSを標準装備
17バスワンXTの最大の目玉と言えば、低価格モデルながらシマノの誇る遠心力ブレーキSVSを搭載していることです。
このSVSにより、キャスト時の敏速な立ち上がりと、フルキャスト時の伸びやかな弾道を実現。
17バスワンXTは、不快なバックラッシュも低減し、ストレスフリーで快適な釣りを楽しませてくれます。
防錆ベアリングS A-RB仕様。耐久性にも優れる
17バスワンXTが搭載するベアリングには、シマノの誇る防錆ベアリングS A-RBを採用。
さらに、旧モデルよりもベアリング数を1つ増やし、合計4つのボールベアリングを搭載しています。
- 11バスワンXT:ベアリング数3
- 17バスワンXT:ベアリング数4
防錆ベアリングS A-RBは、細かな塵の侵入を防ぐ構造で初期のなめらかな回転が長期間持続するのが特徴です。
使用後の手入れはシャワー洗浄程度で良く、面倒で大掛かりなメンテナンスをしなくてもリールを長持ちさせてくれます。
海水OKで、海釣りも楽しめる
17バスワンXTは、この防錆ベアリングの搭載と外装の防腐処理により、海水での使用も可能です。
ソルトウォーター(海釣り)も楽しむことの出来るモデルとなっています。
17バスワンXTは、ソルトルアーを楽しむにも最適なベイトリールです。
17バスワンXTと16カシータスMGLの違いは?
ここからは、17バスワンXTと、そのベースモデルとなった16カシータスMGLとの違いを見てみましょう。
▼こちらが16カシータスMGL。
17バスワンXT vs 16カシータスMGL スペック比較
17バスワンXTと16カシータスMGLのスペック比較表を作成してみました。
製品名 | 17バスワンXT | 16カシータスMGL |
---|---|---|
ギア比 | 7.2 | 6.3/7.2 |
自重 | 210g | 190g |
スプール寸法 (径mm/幅mm) | 34/22 | 34/22 |
糸巻量 (lb-m) | 16-100 | 14-100 |
最大ドラグ力 | 5.0kg | 4.5kg |
スプールタイプ | アルミ | NEWマグナムライト (超々ジュラルミン) |
S3Dスプール | ☓ | ◯ |
ブレーキ | SVS | NEW SVS ∞ |
ドラグ | クロスワッシャ | カーボン クロスワッシャ |
防錆ベアリング (S A-RB) | 4 | 2 |
総ベアリング数 | 4/1 | 4/1 |
価格 | 9,500円 | 21,000円 |
実売価格 | 7,500円程度 | 15,000円程度 |
小型ルアーは16カシータスMGLのほうが扱いやすい
17バスワンXTと16カシータスMGLの違いを見ると、やはり大きな違いは16カシータスMGLが軽量の超々ジュラルミン製NEWマグナムライトスプールを採用している点でしょう。
また、両者のスプール寸法は同じながら、ラインキャパシティは16カシータスMGLの方が少ないので、スプール自体が浅溝であることがわかります。
ブレーキも17バスワンXTのSVSに対し、16カシータスMGLは最新の遠心力ブレーキNEW SVS ∞を搭載。
自重も17バスワンXTは16カシータスMGLよりも20g重い210g。
16カシータスMGLの方が優れる点
- NEWマグナムライトスプール搭載
- スプール自体が浅溝
- S3Dスプール採用
- NEW SVS ∞搭載
- 自重が20g軽い
- ノーマルギアのラインナップがある
これらを総合的に見ても、特に軽量ルアーを使うことに関しては16カシータスMGLの方がかなり快適に使えるリールとなっています。
やはり、軽量ルアーを投げるためには高度かつ精密な技術が必要になってくるため、価格も高くなるということでしょうか。
ボディ強度とドライブギアは同程度。
ボディのフレーム素材は、両者ともに高強度樹脂を採用。
リールの心臓部であるドライブギアも、同じく高強度真鍮製。
これを見ると、同じ素材で作られている16カシータスMGLと17バスワンXTの剛性・強度は、データ上は同じ程度です。
17バスワンXTの方が16カシータスMGLよりも耐久性に優れる!?
しかしながら、16カシータスMGLの半額で買える17バスワンXTにも、優れた点を見つけることができます。
それは、16カシータスMGLは防錆ベアリングを2つしか搭載していないのに対し、17バスワンXTの防錆ベアリングは4つ搭載しており、2つも多くなっているところです。
- 17バスワンXT:防錆ベアリング4
- 16カシータスMGL:防錆ベアリング2
また、最大ドラグ力も、16カシータスMGLの4.5kgに対して17バスワンXTは5.0kgと僅かながら強くなっています。
外装を防腐処理され、全てのベアリングが防錆仕様となっている17バスワンXTは、耐久性の面では16カシータスMGLよりも優れているはずです。
リールをガンガン使い倒したい人には17バスワンXTが最適
このように見ると、軽量ルアーの飛距離性能という点で16カシータスMGLには劣るものの、17バスワンXTは耐久性に優れたリールである事がわかります。
それでも、ベイトリールでクランキングしたり、スピナーベイトやバイブレーションを巻くには十分な性能。
逆に、重量のあるルアーなら17バスワンXTの方が安定感があるかもしれません。
とにかくフィールドにたくさん出て、ガンガンルアーを投げまくりたいというアングラーには17バスワンXTは最適なベイトリールでしょう。
17バスワンXT (BASS ONE XT)のスペック
製品名 | ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力 (kg) | 最大 巻取長 (cm) | ナイロン 糸巻量 (lb-m) | ハンドル (mm) | ベア リング | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RIGHT | 7.2 | 210 | 5.0 | 77 | 12-130 14-110 16-100 | 42 | 4/1 | 9,500円 |
LEFT | 7.2 | 210 | 5.0 | 77 | 12-130 14-110 16-100 | 42 | 4/1 | 9,500円 |
技術特性
- SVS
- S A-RB
- スーパーフリースプール
- 海水OK
17バスワンXTの発売日と価格
17バスワンXTの発売日は、モデルによって異なります。
- 17バスワンXT RIGHTモデル:2017年3月発売
- 17バスワンXT LEFTモデル:2017年5月発売
すでに発売開始!
17バスワンXTはすでに販売が開始されています。
17バスワンXTの価格は9,500円となっていますが、実売価格は7,500円前後となっています。
私が確認したところでは、最安ショップは税抜6,650円〜販売されていました。
17バスワンXTは、これまでご紹介してきた性能を搭載していながらも、実売価格はなんと6千円台から購入が可能です。
非常にコストパフォーマンスに優れた、素晴らしいエントリーベイトリールということは間違いないでしょう。
価格の安いショップは先に完売してしまうので、気になる方はお早めに。
まとめ
シマノ(SHIMANO)の2017年新作ベイトリール「17バスワンXT (BASS ONE XT)」は、ボディをカッコ良いブラックのデザインに一新。
機能面も現代のバス釣りに合わせて最適化され、エントリークラスを超えたスペックでベイトリールの入門には最適なモデルです。
税抜6千円台から購入できる最強のコスパに、ベイトリールとしての十分な性能と優れた耐久性を持ち合わせています。
これからベイトリールを初めてみようという、ベイトリール初心者にオススメのモデル。
また、釣り好きの子供にプレゼントするのにも最適なベイトリールです。
デザインも現代風でカッコよくなったので、子供がもらったらかなり喜ぶのではないでしょうか。
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