秋冬【減水野池・リザーバー攻略】釣れる理由とおすすめルアー・立ち回り解説

冬のバス釣り
秋冬「減水野池・減水リザーバー」バス釣り攻略法。減水時は釣れる!

本記事では、秋冬の「減水野池・減水リザーバー」のバス釣り攻略法についてまとめてみました。

秋が深まり冬の気配が近づくと、多くの野池(ため池)やリザーバーでは農業用水の使用終了や池干しのために水位が下げられます。

釣り人にとっては「足場が悪くなる」「プレッシャーが高まる」と敬遠されがちな秋冬の減水。

しかし、実は減水時はバスを釣りやすいチャンスでもあることをご存知でしょうか?

この記事では、

  • 秋冬の減水野池・リザーバーが釣れる理由
  • その状況を攻略するための具体的なルアーセレクト術
  • 釣果を分ける秋冬のアジャストテクニック

までを詳しく解説します。

秋冬の減水した野池・リザーバーを攻略したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ「秋冬の減水野池・リザーバー」は釣れるのか?

秋冬の減水した野池やリザーバーが良く釣れる理由を解説していきます。

① 魚の密度が物理的に上がる

水位が下がれば、当然ながら水の総水量が減ります。

例えば水量が半分になれば、単純計算で魚の密度は2倍になります。

広大なエリアに散っていたバスが狭い範囲に凝縮されるため、ルアーと魚が遭遇する確率は飛躍的に向上します。

② 「居場所」が絞り込まれる(地形の単純化)

満水時にはバスが隠れていた岸際のオーバーハング(覆い被さる木)やアシ際が、減水によって完全に陸地になります。

隠れ家を失ったバスは、残された水中の地形変化(ブレイクや沈み物)や、少しでも水深のある場所に集まらざるを得ません。

つまり、「どこに投げればいいか分からない」という迷いが消え、狙うべきスポットが明確になるのです。

③ 攻めやすくなる(障害物の減少)

夏場に水面を覆っていたウィード(水草)やヒシモなどが枯れ始め、さらに水位が下がることで、ルアーを引くコースが開けます。

これまで攻めきれなかったポイントにルアーを通せるようになるため、バイトを得られるチャンスが増えます。

秋冬の減水野池・リザーバーのおすすめルアーとポイント

秋冬の減水野池・リザーバーでは「状況に合わせたルアーの強弱」がキーとなります。

ここでは、秋の減水攻略に欠かせないおすすめのルアーと、その出しどころを紹介します。

ミニスコーン(小型スイムジグ)

秋冬の減水野池・リザーバーで特におすすめのルアーが、「軽めのジグ」と「シャッドテールワーム」を組み合わせたミニスコーン(小型スイムジグ)です。

  • 軽めのジグ:5g〜11g
  • シャッドテールワーム:3.5インチ〜4インチ程度

秋冬の減水野池・リザーバーでは最も実績が高く、出番の多くなる釣りがこれです。

なぜ効くのか?

ミニスコーン(小型スイムジグ)は、バイブレーションプラグのように素早く広範囲を探れますが、シングルフックでブラシガードも付いているので、根掛かりに圧倒的に強いです。

特に、この季節特有の残ったウィードやゴミ溜まりの中、あるいはボトムギリギリを舐めるように引くことができます。

巻いたときの横の動きは小魚(ベイトフィッシュ)にも見える一方で、ボトムに絡めればエビにも見えて、その状況でのベイトに合わせて使える万能性もあります。

小型スイミングジグの使い所

使い所は、水深が浅いシャローエリア全般で、まずはこれを投げて広範囲をチェック。

バスの居場所が絞れてきたら、ウエイトを調整してより精度を高めて狙っていきます。

おすすめのミニスコーン(小型スイムジグ)

おすすめのミニスコーン(小型スイムジグ)は、レイドジャパンの「フットマスター」と「フルスイング」の組み合わせです。

ジグの重さとシャッドテールワームのサイズの組み合わせ目安は下表を参考にしてください。

フットマスターの重さフルスイングのサイズ
7g〜9g3.5インチ
11g〜14g4インチ

ただし、基本の組み合わせは「フットマスター7g」と「フルスイング3.5インチ」が絶妙です。

レイドジャパン フットマスター 7g
RAIDJAPAN(レイドジャパン)
レイドジャパン フットマスター 7g
レイドジャパン フルスイング 3.5インチ
RAIDJAPAN(レイドジャパン)
レイドジャパン フルスイング 3.5インチ

【サーチ】バイブレーションプラグ

バイブレーションプラグも、秋冬の減水野池・リザーバーで良く釣れるルアーです。

特に、水温が低下し、バスが深場(ディープ)に固まり始めたタイミングで威力を発揮します。

なぜ効くのか?

上述の小型スイミングジグよりも強い波動で、遠くの魚を呼ぶ力があります。

圧倒的な飛距離とスピードで、魚のリアクション(反射食い)を誘発できるので、スイムジグで食わない魚でも強制的にスイッチを入れて口を使わせる事ができます。

バスはいるのに食わないなと思ったら、試しに投げてみてください。

バイブレーションプラグの使い所

バイブレーションプラグの使い所は、言うまでもないですが、障害物が少ないオープンなエリアとなります。

特に、晩秋〜初冬で魚の反応が鈍くなった時に投入すると反応が良いです。

おすすめのバイブレーションプラグ

おすすめのバイブレーションプラグは、ジャッカルの名作「TN60」です。

飛距離が出て根掛りしにくく、ボトム感知能力も高くて、良く釣れます。

ジャッカル TNバイブレーション
メーカー:ジャッカル(JACKALL)
ジャッカル TNバイブレーション

【万能】スピナーベイト

スピナーベイトは、上記2つの中間的な役割を果たします。

ブレードのフラッシングで魚を寄せつつ、アームのおかげで根掛かり回避能力が高いです。

なぜ効くのか?

スピナーベイトは波動が強く、魚を寄せる力がありつつも、リアクション要素の高いルアーです。

そのため、小型のスイミングジグでは反応しない魚でも、強波動でスイッチが入って食ってくることも多々あります。

スピナーベイトの使い所

スピナーベイトはパワーを持ちつつ根掛かりしにくいので、バイブレーションでは引っかかってしまうけど、アピール力は落としたくない場合に有効です。

おすすめのスピナーベイト

おすすめのスピナーベイトは、ボトムアップのビーブルです。

レンジキープしやすく、スロー〜早巻きまで安定してアクションします。

使いやすくて良く釣れるスピナーベイトです。

ボトムアップ ビーブル
メーカー:ボトムアップ(BOTTOMUP)
ボトムアップ ビーブル

釣果に差が出る実践テクニック

同じルアーを使っていても、使い方によって釣果は変わってきます。

秋冬の減水野池・リザーバー特有の攻略テクニックを解説していきます。

① ウェイトを細かく使い分ける

ミニスコーン(小型スイムジグ)を使う際、ジグの重さを細かく調整することでルアーの動きの質が変わってきます。

ジグの重さアクションの性質使う状況
軽め(5g〜7g)水押しが弱く、ナチュラルなアクション。浅い場所や、魚がスレている時に有効。
重め(9g〜11g)ヘッドが暴れることでワーム全体の動きが大きくなり、水押しが強くなる。濁りが入った時や、風が強くてアピールさせたい時に有効。

上表の重さはざっくりとしたものです。

実際には、ジグの形状と合わせるシャッドテールワームの組み合わせによって、アクションの性質も異なってきます。

実際にセッティングしてみて、足元でルアーを泳がせてアクションの強さを確認してください。

おすすめルアーの詳細は上述しましたが、「フットマスター7g」と「フルスイング3.5インチ」が絶妙で、ベースと使っていくのをおすすめします。

レイドジャパン フットマスター 7g
RAIDJAPAN(レイドジャパン)
レイドジャパン フットマスター 7g
レイドジャパン フルスイング 3.5インチ
RAIDJAPAN(レイドジャパン)
レイドジャパン フルスイング 3.5インチ

② 岸際ではなく「沖のシャロー」を意識する

減水により、本来の岸際は陸になっています。

「現在の岸際」だけを狙うのではなく、「元々ウィードが生えていた場所」や「少し沖にある浅瀬(馬の背)」を狙いましょう。

水深が浅くても、エビや小魚が溜まっている場所には必ずバスが残っています。

③ ピックアップ寸前まで気を抜かない

減水した野池やリザーバーはブレイク(深場への落ち込み)が岸のすぐ近くにあるケースが多いです。

そのため、バスがルアーを追いかけてきて、足元のギリギリで食ってくることが多発します。

「もう回収だな」と気を抜いて早巻きせず、ルアーが水面から出る瞬間まで丁寧に巻き切ることが、貴重な1匹をキャッチするコツです。

④ カバーには「すり抜け重視」のセッティングを

露出した倒木や、枯れた水草のパッチなど、目に見える障害物(カバー)がある場合は、ガード付きのスイムジグや、すり抜け性能の高いヘッド形状のジグを選びましょう。

根掛かりを恐れずに障害物にコンタクトさせ、乗り越えた瞬間の「ヒラ打ち」アクションでバイトを誘発させます。

減水時の注意点

減水した野池やリザーバーは、地面がぬかるんでいることが多く、滑りやすいです。

また、リザーバーなどでは、普段ならオーバーハングがあって歩けないようなところも、減水により歩けるようになりますが、このようなところは急斜面であることが多いです。

このようなところで滑って落水した場合、地上まで上がるのは非常に困難となり、命に関わる危険があります。

滑りにくい長靴と、ライフジャケットはしっかりと着用することをおすすめします。

長靴を用意しよう

減水した野池やリザーバーは、満水時には入れないようなバンクが歩けるようになっていても、地面が粘土質であったり泥だったりと、足元がドロドロで不安定です。

このような場所は、普通の靴で歩くと靴もドロドロになってしまいます。

こんな場所は、長靴を履いていれば安心して入って行けます。

「長靴」がひとつあるだけで、キャスト出来るポイントが数倍にも増えるのも減水時の特徴です。

特に長靴でオススメなのが、「日本野鳥の会 バードウォッチング長靴」です。

バードウォッチング長靴
日本野鳥の会

柔らかくて脚によくフィットしてくれて、泥に深くハマり込んでも足を取られることなく歩くことが出来ます。

折りたたみ式なので持ち運びに便利で、車に乗せても場所を取りません。

安物の長靴だと、ぬかるみに入った時にすぐにズレて歩きづらく、脚が痛くなって釣りに集中できないので要注意です。

ライフジャケットを持って行こう

特にリザーバーでは、減水時におかっぱりで入れる場所が増えたとしても、急斜面であることが多いです。

普段は水に浸かっていた場所は、基本的に足場が悪くてとても危険です。

特に、急斜面の場所は水深が深い場所が多いので、ライフジャケットは必須です。

秋冬の冷たい水にライフジャケット無しで滑って落ちたら命に関わります。

いくら良いポイントであっても、無理はしないようにご注意を。

シマノ ラフトエアジャケット ウエストベルトタイプ 国土交通省認定品 自動膨脹式 VF-052K
シマノ(SHIMANO)

まとめ:秋冬は「ミニスコーン」を持って減水野池・リザーバーへ行こう

秋冬の減水野池・リザーバーは、魚の居場所が分かりやすく、かつ密度が高いという、アングラーにとって非常に有利な条件が揃っています。

複雑に考えすぎず、まずは「ミニスコーン(小型スイムジグ)」を結んで、釣れそうに思ったところをテンポよく巻いてみてください。

レイドジャパン フットマスター 7g
RAIDJAPAN(レイドジャパン)
レイドジャパン フットマスター 7g
レイドジャパン フルスイング 3.5インチ
RAIDJAPAN(レイドジャパン)
レイドジャパン フルスイング 3.5インチ

根掛かりを恐れずに攻めることで、秋冬らしい太ったバスに出会えるはずです。

この週末は、減水した野池・リザーバーで秋冬のデカバスを狙ってみてはいかがきでしょうか。


寒さが強さを増す冬の釣りでは、防寒対策が非常に大切となります。

寒さを忘れるほど快適に釣りに集中できれば、おのずと釣果も上がってきます。

釣りの防寒対策については、下の記事で詳しくまとめたので、参考にしてみてください。

その他にも、防寒アイテムについてもまとめているので、ぜひ参考にして頂けたら幸いです。