シマノ(SHIMANO)の17コンプレックスCI4+ (COMPLEX CI4+)は、バス釣り専用スピニングリールコンプレックスの4年ぶりのフルリニューアルモデルです。
17コンプレックスCI4+は、シマノの人気モデル16ストラディックCI4+をベースにモデルチェンジしており、リファインされた超軽量素材CI4+のボディにより13コンプレックスCI4+から大幅に軽量化されています。
さらに、HAGANEギアやNEWマグナムライトローター、CI4+製のハンドルを採用し、優れた剛性と快適な巻き始めの軽さを実現しています。
今回は、シマノが誇る最先端技術を惜しみなく注ぎ込んだバス釣り専用モデル――シマノ2017年新作スピニングリール「17コンプレックスCI4+」について詳しくご紹介します。
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17 コンプレックスCI4+ (COMPLEX CI4+)
新設計のコンパクトボディで、さらに使い勝手が向上!
17コンプレックスCI4+は、13コンプレックスCI4+に引き続き、ボディ材質にシマノの誇る新カーボン素材CI4+を採用。
超軽量カーボン素材CI4+は、従来の軽量カーボン素材CI4の軽さを保ちつつ、剛性と耐久性を大幅に向上させたシマノ独自の新世代素材です。
このCI4+を使った17コンプレックスCI4+のボディは、新たに設計されることで、大幅にシェイプアップされてコンパクトになっています。
17コンプレックスCI4+の新たなコンパクトボディは、更に使い勝手が向上しました。
更に進化したNEWマグナムライトローターで、高剛性&高レスポンス!
17コンプレックスCI4+は、13コンプレックスCI4+に採用されていたマグナムライトローラーをさらに進化させた、CI4+製のNEWマグナムライトローターを採用。
NEWマグナムライトローターは、フラッグシップモデルである16ヴァンキッシュにも搭載されている最高品質のローター。
従来のマグナムライトローターよりも剛性を30%強化させつつ、ラインローラー側の肉抜きにより回転慣性を約14%低減。
これにより、回転の軽さと感度・操作性の向上に成功したシマノの最新技術です。
更に進化したNEWマグナムライトローターの搭載で、17コンプレックスCI4+はフラッフギップモデル並みの高剛性と高レスポンスを実現しています。
新採用の造形美あふれる、CI4+ハンドル。
17コンプレックスCI4+のハンドルには、旧モデルでは搭載されていなかったCI4+ハンドルを新採用。
ハンドル自体の軽量化を実現するとともに、強度も向上しています。
造形美あふれるCI4+製ハンドルは、機能はもちろん、見た目にも美しいです。
軽量化され、操作性も抜群にアップ!
CI4+製のコンパクトボディとラインローター、さらにハンドルを採用することにより、17コンプレックスCI4+ 2500S F4の自重は185gを実現。
13コンプレックスCI4+ 2500S F4の自重190gから、5gの軽量化を実現しています。
さらに、ウォームシャフトをドライブギア上部に配置し、手元に重心を近づける機構Gフリーボディも新たに採用。
体感レベルの自重がさらに軽くなるとともに、ロッドとの一体感を増して操作性も向上しています。
軽量化とGフリーボディの相乗効果で、操作性が抜群にアップしています。
ボディのカラーリングデザインも刷新し、高級感が漂う。
17コンプレックスCI4+はボディのカラーリングデザインも一新。
13コンプレックスCI4+のアクセントとなっていたゴールドカラーのスプールを脱ぎ捨て、メインのシルバーカラーにネイビーをアクセントとしたカラーリングに。
▼ちなみに、コチラが旧モデル13コンプレックスCI4+。
また17コンプレックスCI4+は、継ぎ目のない一体成型で製造されたワンピースベールも引き続き採用。
よりトラブルが少なく、見た目にも美しいデザインとなっています。
造形美溢れるCI4+製ハンドルとの組み合わで、上位機種の高級感を漂わせています。
軽さだけじゃない。安心の強度で、巻き心地も快適!
17コンプレックスCI4+は軽量化だけでなく、強度面にも、巻き心地にも優れています。
旧モデルに引き続き、
- X-SHIP:負荷に強い軽快なリーリングを保持
- HAGANEギア:超々ジュラルミン製のドライブギアでなめらかな巻き心地を実現
を採用。
NEWマグナムライトローターとの相乗効果によって、17コンプレックスCI4+は13コンプレックスCI4+を遥かに上回る軽快な巻き心地と高レスポンスを実現しています。
軽量化しつつも、強度面はしっかりと固めているので安心です。
強力なドラグシステムで、安心のファイトを実現!
コンプレックスシリーズの目玉とも言える、安定したドラグ性能。
17コンプレックスCI4+のドラグシステムにも、旧モデル13コンプレックスCI4+に引き続いて
- リジッドサポートドラグ
- ラピッドファイアドラグ
の2つがしっかりと採用されています。
リジッドサポートドラグ
リジッドサポートドラグはステラ、ヴァンキッシュなどの高級機種に採用されているドラグ技術です。
スプールを貫いているメインシャフトとの接点となる両端の2点を、ベアリングで支えてガタツキを抑制し、安定した滑らかなドラグ性能を実現しています。
ラピッドファイアドラグ
また、ラピッドファイアドラグは、ドラグノブを少し回して調整するだけで、ドラグ力を大きく変化させることのできる機構です。
瞬時にドラグ調整をすることができるので、ストラクチャーに巻かれそうな時に魚を止めたり、足元で魚が急に突っ込んだ時でも素早いドラグ調整でラインブレイクを防ぐことが可能です。
この2つの強力なドラグシステムのおかげで、17コンプレックスCI4+は安心してファイトを楽しむことが出来ます。
防水構造コアプロテクトを新採用!脅威の防水性能で安心&長持ち。
17コンプレックスCI4+は、フラッグシップモデル16ヴァンキッシュにも搭載されている、シマノ独自の防水構造コアプロテクトを新採用。
このコアプロテクトは、撥水効果を利用することで、回転レスポンスを維持しながら防水性能の向上を実現した防水構造です。
17コンプレックスCI4+は、この新しい防水構造の採用で耐久性を大幅に強化し、より安心して、そしてより長く愛用できるリールとなりました。
17コンプレックスCI4+とストラディックCI4+の違いは?
17コンプレックスCI4+は、昨年登場したばかりの人気モデル16ストラディックCI4+をベースにモデルチェンジしています。
そこで、両モデルの違いを比較してみようと思います。
また今回は、旧モデルである13コンプレックスCI4+からの進化も一緒に見てみましょう。
3モデルをスペック比較表で見比べてみる
下表が、3モデルのスペック比較表です。
製品名 | 17コンプレックスCI4+ 2500S F6 | 16ストラディックCI4+ 2500S | 13コンプレックスCI4+ 2500S F6 |
---|---|---|---|
自重 | 185g | 185g | 190g |
フロロ 糸巻量 (lb-m) | 5-130 6-100 8-75 | 4-130 5-100 6-80 | 5-130 6-100 8-75 |
HAGANEギア | ◯ | ◯ | ◯ |
X-SHIP | ◯ | ◯ | ◯ |
CI4+ 使用箇所 | ボディ ローター ハンドル | ボディ ローター | ボディ ローター |
ローター | NEWマグナム ライトローター | NEWマグナム ライトローター | マグナム ライトローター |
コアプロテクト | ◯ | ◯ | ☓ |
Gフリーボディ | ◯ | ◯ | ☓ |
リジッドサポート ドラグ | ◯ | ☓ | ◯ |
ラピッドファイア ドラグ | ◯ | ☓ | ◯ |
ベアリング | 9/1 | 6/1 | 9/1 |
価格 | 35,300円 | 31,000円 | 35,300円 |
17コンプレックスCI4+と16ストラディックCI4+の違い
まずは、17コンプレックスCI4+と16ストラディックCI4+の違いに関しては、
- ラインキャパの違い
- リジッドサポートドラグの有無
- ラピッドファイアドラグの有無
- CI4+製ハンドルの有無
- ベアリング数3個の差
- 5,700円の価格差
が挙げられます。
糸巻き量の違いに関しては、
- 16ストラディックCI4+ 2500S:5lb-100m(F5に相当)
- 17コンプレックスCI4+ 2500S F6:6lb-100m(=F6)
となっており、17コンプレックスCI4+の方がラインキャパが多いです。
17コンプレックスCI4+は、高機能なドラグの存在が大きく、ベアリングの増加でリーリングもスムーズです。
17コンプレックスCI4+と13コンプレックスCI4+の違い
次に、17コンプレックスCI4+と13コンプレックスCI4+の違いを見てみると、
- 5gの軽量化
- CI4+製ハンドルの新採用
- NEWマグナムライトローターの新採用
- コアプロテクトの新採用
- Gフリーボディの新採用
となっており、明らかな進化を遂げていることがわかります。
これだけ進化していて、価格は変化なしの据え置きなのが、かなり嬉しいです。
旧モデルから考えると17コンプレックスCI4+は、相当お買い得なモデルだといえるでしょう。
17コンプレックスCI4+ (COMPLEX CI4+)のスペック
17コンプレックスCI4+のラインナップは、2500番のみだった13コンプレックスCI4+とは異なり、新たにコンパクトボディモデルのC2500が追加されています。
コンパクトのCが頭に付くC2500は、2500番よりもコンパクトになった分、自重も5g軽くなっており、スプール寸法も3.5mm小径化された43mmとなっています。
ただし、ラインキャパに関しては、新旧ともに
- F4=フロロ巻糸量 4lb-100m
- F6=フロロ巻糸量 6lb-100m
となっていて、旧モデルからの変化はありません。
製品名 | ギア比 | 自重 (g) | 最大 ドラグ力 (kg) | 最大 巻取長 (cm) | スプール 寸法 (mm) | フロロ 糸巻量 (lb-m) | PE 糸巻量 (号-m) | ハンドル (mm) | ベア リング | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
C2500S F4 | 5.0 | 180 | 4.0 | 68 | 43 | 3-130 4-100 5-80 | 0.6-180 0.8-110 1-90 | 45 | 9/1 | 35,300円 |
C2500S F4 HG | 6.0 | 180 | 4.0 | 81 | 43 | 3-130 4-100 5-80 | 0.6-180 0.8-110 1-90 | 45 | 9/1 | 35,300円 |
2500S F6 | 5.0 | 185 | 4.0 | 73 | 46.5 | 5-130 6-100 8-75 | 0.8-200 1-150 1.2-100 | 50 | 9/1 | 35,300円 |
2500S F6 HG | 6.0 | 185 | 4.0 | 88 | 46.5 | 5-130 6-100 8-75 | 0.8-200 1-150 1.2-100 | 50 | 9/1 | 35,300円 |
技術特性
- HAGANEギア:金属塊を切削せずミクロン単位の精度で仕上げる精密冷間鍛造により、硬くて粘り強く、なめらかな巻き心地のギアを実現。
- X-SHIP:ドライブギアの大径化、ピニオン&ドライブギアの最適配置、ピニオンギアのベアリングによる2点サポートにより、負荷に強い軽快なリーリングを保持。
- NEWマグナムライトローター
- コアプロテクト
- Gフリーボディ
- AR-Cスプール
- CI4+(ボディ・ローター)
- リジッドサポートドラグ
- ラピッドファイアドラグ
- S A-RB
- ワンピースベール
- 海水OK
17コンプレックスCI4+はクイックレスポンスシリーズ
また17コンプレックスCI4+は、軽量&コンパクトな低慣性ローターによる、巻出しの軽さと優れたリーリング感度を特徴とするクイックレスポンスシリーズにラインナップされています。
17コンプレックスCI4+の発売日と価格
17コンプレックスCI4+の発売日は2017年02月発売となっています。
すでに販売開始
17コンプレックスCI4+はすでに販売が開始されています。
17コンプレックスCI4+の価格は35,300円ですが、おおよその実売価格は2万円台後半くらいとなるでしょう。
価格の安いショップは先に完売してしまうので、気になる方はお早めに。
まとめ
シマノ(SHIMANO)の2017年新作スピニングリール17「コンプレックスCI4+ (COMPLEX CI4+)」は、人気モデル16ストラディックCI4+をベースとしたバス釣り特化型モデルです。
超軽量素材CI4+のコンパクトボディとハンドルや、HAGANEギア、NEWマグナムライトローターなどのシマノが誇る最先端技術を惜しみなく注ぎ込み、バス釣りを存分に楽しむことの出来るスピニングリールです。
また17コンプレックスCI4+には、リジッドサポートドラグ&ラピッドファイアドラグという安心のドラグシステムもついており、強烈なファイトを見せるバス釣りにおいては強力なバックアップとなってくれます。
さらに、フロロ巻糸量4lb-100mでコンパクトボディモデルのC2500という新たなサイズも追加されており、細いラインを用いたフィネスゲームに最適なモデルとなっています。
特に、このコンパクトサイズで細糸を使ったバス釣りをする場合には、17コンプレックスCI4+のドラグシステムは重宝することが間違いないでしょう。
掛けたバスがデカければデカイほど、バス釣りでは高性能のドラグ性能に助けられるもの。
16ストラディックCI4+からは約5,000円の価格差こそあれ、17コンプレックスCI4+ならデカバスを逃して悔しい思いをしなくて済むかもしれません。
▼リール特集も必見!