シマノからバンタム「ラウドノッカー」が登場する。
「ラウドノッカー」は、今までの技術では両立の難しかった、スライドアクションと立ち浮きアクションを見事に両立したペンシルベイト。今回は、そのルアー作りのこだわりを詳しく見ていこう。
目次
バンタム「ラウドノッカー」の使い方と特徴

従来のペンシルベイトのアクションは、「スライド系」と「立ち浮き系」でアクションの一長一短があった。
タイプ | 長所 | 短所 |
---|---|---|
スライド系 | 広範囲をテンポよく探れる | 小技が苦手 |
立ち浮き系 | ピンスポットで小技が利く | 広範囲のサーチが苦手 |
「ラウドノッカー」は、上表に書いたような「スライド系」と「立ち浮き系」それぞれの長所を両立させているのが最大の特徴だ。
「ラウドノッカー」のアクションは、やや立ち気味の浮き姿勢。ドッグウォークでもダイビングでもしっかり動き、幅広いアクションに対応している。
顎の部分にはアクション時に水を噛むスプラッシュカップが設けられており、ドッグウォーク時に動きすぎてフックがラインを拾ってしまうトラブルを防いでいる。
さらに、テール部分にもこだわりがある。よく見ると、小さなフィンのような形状となっており、バスのバイト時の吸い込みの良さも実現しているのだ。
「マグネット重心移動2ノックラトル」が、飛距離と釣れるサウンドを実現

「ラウドノッカー」が採用している独特のラトルウエイト構造「マグネット重心移動2ノックラトル」について見ていこう。
この構造では、3つのラトル球が内蔵されており、キャスト時には3つのラトル球すべてがボディ後方に移動するため、抜群の飛距離を実現。
一方アクションが始まると、前のラトル球1つだけが前部のマグネットで固定される。そして、真ん中の1つ(上図の赤丸)だけがフリーな状態となり、あたかも「メトロノーム」のようにラトルの役割を果たす仕組みだ。
このフリーなラトル球は、前方と後方の固定された鉄球に球がぶつかって、独特の甲高い音を発生させるため、バスに強烈にアピールすることができる。
また顎の部分のスプラッシュカップから発生させる音は「小魚が水面の餌をついばむ音」そのもの。ラトル音との相乗効果で「釣れるサウンド」を奏でるのだ。
バンタム「ラウドノッカー」の解説動画
シマノから、山木一人プロによる「ラウドノッカー」の解説動画が公開されている。アクションシーンもあるので、ぜひチェックしてみよう。
バンタム「ラウドノッカー」のスペック
名称 | 全長 | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
バンタム ラウドノッカー | 110mm | 20g | 1,850円 |
バンタム「ラウドノッカー」のカラーバリエーション
「ラウドノッカー」のカラーバリエーションは、全10色。

- 101 フラッシュアユ
- 104 ゴーストワカサギ
- 105 オイカワ
- 106 ハス
- 107 マットギル
- 112 フロッグ
- 120 IPアマゴ
- 121 IPマットオチアユ
- 225 IPコットンキャンディ
- 226 IPライムチャート
どれもよく釣れそうなラインナップだ。特にオススメは「フラッシュアユ」と「ゴーストワカサギ」。今年はワカサギ系のカラーが好調なので、ぜひ使ってみたい。
「バンタム ラウドノッカー」まとめ
バンタム「ラウドノッカー」は幅広いアクションを実現したおかげで、「スライド系?」それとも「立ち浮き系?」とルアーセレクトで悩まなくていい。そんなペンシルベイトとなっている。
ライントラブル回避性能や、バスのバイト時のフッキング率向上の工夫もあり、初心者でも扱いやすいペンシルベイトだ。ここまで幅広く使えるペンシルベイトは、今までありそうでなかったかもしれない。楽しみなルアーだ。