今回は、「おすすめスプーンルアー」ランキングとスプーンルアーの使い方・コツについてまとめた。
小型のスプーンと言えば、トラウトの釣りを連想させるが、バス釣りでもスプーンは結構釣れる。
季節を問わず釣れることは釣れるが、バス釣りで使われない理由は、外道が結構釣れてしまうからだろう。私自身も、実際の釣果はフィールドによっての差こそあれ、総合すると半分くらいは外道の思い出が。。。トラウト、ナマズ、ニゴイ、巨ベラ、ブルーギル。。。
特に河口湖を筆頭として富士五湖なんかではバスより圧倒的にニジマスが釣れてしまう。投げども投げどもバスが釣れないのは流石にバサーとして悲しくなってくる。それでも、ニジマスは綺麗な体をしているし、釣れば釣れたで楽しいので、魚種に関係なく「とにかく釣りたい」という方はスプーンを使ってみると、かなり楽しめると思う。
特に冬になるとメタルのフラッシングによるリアクションバイトを誘えるし、トラウトの活性も上がるので「とにかく魚を釣る」ということにかけては、陸っぱりの釣りでかなり重宝するルアーになる。
目次
スプーンルアーの使い方とコツ
スプーンルアーの歴史
スプーンというルアーは、バス釣りでは馴染みがあまりないと思うが、実はかなり種類が豊富で、歴史の長いルアーなのである。ルアーの起源とも言われるスプーンのそもそもの始まりは、食事中の釣り師が誤って湖に落とした、食事用のスプーン。
その後、釣りで使いやすいようにスプーンの柄の部分が取られ、カラーが塗られ、形が改良され、現在に至るというわけだ。
スプーンルアーのメリット
スプーンの大きなメリットは3つある。
- 安い・入手しやすい
- 飛距離が出る
- 手返しが早い
スプーンは安い
スプーンはどんな釣具屋にも売っていて、入手しやすく、価格が安い。新品でも500円程度だし、中古なら200円程度でもいいものが手に入る。安くて手に入りやすいので、様々な種類を揃えてローテーションの釣りがしやすいのも嬉しいところだ。
スプーンは飛距離が出る
スプーンは金属の塊で空気抵抗が少ないので、遠投がしやすい。向かい風でも飛びやすいので、飛距離を稼ぎたいときは重宝するルアーだ。
スプーンは手返しが良い
よく飛び、フォーリング速度も早いので手返し良く釣りができる。タダ巻きをしてサーチルアーとして使うこともできるので、広範囲を短時間で釣り歩くことが出来る。
スプーンルアーの種類
スプーンには大きく分けて6種類のタイプがある。
- コロラドタイプ(エッグシェルタイプ)
- リーフタイプ
- ウィローリーフタイプ
- ベンダータイプ
- ティアドロップタイプ
- ハイブリットタイプ
コロラドタイプ(エッグシェルタイプ)
最も原始的な食事用スプーンと同じ形状の、古くからあるタイプのスプーン。
3g以上の比較的大型が多く、幅広で肉厚。特に遠投が効くタイプなので、ボトムから中層の釣りに最適。
リーフタイプ
コラルドタイプに比べて細身で、葉っぱの形状をしているスプーン。
空気抵抗が少ないので風に強い。また、同じく水の抵抗も少ないので、沈下速度が早く、基本的に早巻きでの仕様となる。アクションは、アイを中心に細かいウォブリングアクションで泳ぐようになり、早巻きでの動きは抜群に安定する。釣りの技量にかかわらず初心者でもルアーを動かしやすく、使いやすいタイプである。
ウィローリーフタイプ
細身のボディと波打つような形が特徴のスプーン。
波打つようなアクションをする。水の抵抗が少ないため、早巻きでも安定したアクションをしてくれる。リーフタイプ同様に空気抵抗が少ないので遠投がしやすく、風に強い。リーフタイプよりもウォブリングが強いのが特徴。
ベンダータイプ
金シンプルな属板を1回曲げた(ベンドした)ような形のタイプ。渓流釣りではよく使われるタイプで、特に流れのあるエリアで効果的なスプーンだ。流れに対して垂直にルアーの向きを整えてくれるのが特徴。
曲げが強いほうがアイを中心に上下に大きく尻を振り、障害を交わしやすい。逆に曲げが弱いものはよりナチュラルな動きになり、リアルなベイトフィッシュを演出するため、スレたフィールドで有効だ。
ティアドロップタイプ
雫のような形をしたタイプのスプーン。高性能スプーンとも呼ばれる。
形状の特徴としては、針側の部分が大きく湾曲しており、重量バランスも後方に置いている。重心が後方にあるため、早巻きしてもルアーが回転しにくく、安定したアクションをしやすいのが特徴。表面積が大きくなるので、フォーリング速度が遅く、水面近くをゆっくり引きたい場合にもおすすめだ。立ち上がりも早く、バランスが良いので初心者には一番使いやすいタイプだろう。
ハイブリットタイプ
上記のどのタイプにも当てはまらないタイプのスプーン。上の5種類のスプーンから、良いところを掛けあわせて作っているものが多いので、ハイブリッドタイプと呼んでいる。
スプーンを選ぶ前に押さえてきたい基礎知識
使うスプーンの基準サイズは?
陸っぱりからスピニングのライトタックルでスプーンを使う場合や、管理釣り場でトラウトの釣りをする場合は、1.8g(1/16oz)を基準にすると釣りやすいだろう。
ここから、遠投したい場合や風が強いとき、ディープを狙いたい時には2.5g、3gとウェイトを上げていくと良い。
一つ目に買うスプーンのカラーは?
まず最初にスプーンを買う場合に私がオススメするカラーは、スタンダードな赤金だ。場所を選ばずどこでも使えるカラーだからだ。その他としては、メタルカラーを基本に選んでいこう。
- ゴールド:晴天時や魚が高活性の時有効。
- シルバー:曇天時や魚の活性が低い時に有効。
- コッパー:マッディーウォーターで有効。
これにプラスして、赤系、黄色系、緑系、黒系のスプーンがあれば完璧だ。また、変わり種ではアワビ貼りスプーンだ。自然界が産んだ独特のきらめきからか、条件を選ばず安定して釣れるし、スレにくいのが特徴だ。
スプーンルアーが有効なポイント
スプーンは根掛かりしやすいので使うポイントは基本的にオープンウォーターとなる。
スプーンをタダ巻きで使えば、とても手返しの良いルアーなので、広範囲をラン&ガンで手早く探って、やる気のある魚を釣っていこう。水中にウィードがあれば、その上スレスレを通してやったり、ウィードエッジに沿ってルアーを通してやると良い。また、冬場はメタルジグと同じようにディープやブレイクを狙うと効果的だ。
スプーンルアーのアクション
スプーンのタダ巻き
スプーンの最もオーソドックスな使い方だ。一定のスピードを保ってただ巻いてくるだけでいい。巻いている時に気をつけたいのは、次の3つだ。
- 巻いているレンジ(深さ)
- スプーンが一定の速度を保って動いているか
- 使っているスプーンの最も効果的なリトリーブスピードで泳がせているか
巻いているレンジ(深さ)
スプーン着水後の沈める深さをコントロールすることで、巻いてくるレンジ(深さ)を調節する。
着水後すぐに巻き始めれば、表層引きとなり、ボトムに着いてから巻き始めれば下層引き、その中間ならば中層引きができる。中層を狙う場合は、着水からボトムに着くまでの時間をカウントダウンし、その時間を参考にして沈める深さを調節しよう。
魚のいる層と、魚の向いている意識に合わせてレンジコントロールをしよう。ちなみにスプーンのタダ巻きはあまりボトムを攻めるのには向いていない。根掛かりしやすいからだ。ボトムを攻めたいときはタダ巻きよりも後述のリフト&フォールの方が根がかりがしにくく釣りやすい。
スプーンが一定の速度を保って動いているか
スプーンが一定の速度を保っていることを意識して巻いてこよう。次第に遅くなっていると沈んでいってしまうし、早くなっていると浮いてきてしまう。一定の速度で同じレンジを保つことが大切だ。
使っているスプーンの最も効果的なリトリーブスピードで泳がせているか
使っているスプーンの形状によって、効果的なリトリーブスピードは異なる。
これは、上述したスプーンのタイプの特徴でも触れているが、ワイドで水の抵抗が大きなタイプはゆっくり巻いてきたほうが効果的だが、細身で水の抵抗が少ないタイプは早く巻くほうが良い。ルアーをキャストする前に、足元でよく動きを確認するといいだろう。浮かず、沈まず、しっかりウォブリングするのが最適の速度だ。
スプーンのトゥイッチ
ロッドをあおり、スプーンをミノーのようにリズミカルにトゥイッチする。
一定のリズムで連続してアクションさせてもいいし、強めに2〜3回アクションさせたらフォーリングさせて、着底したらまたアクションというように使っても良い。不規則な動きが出て、リアクションバイトを誘発できる。
スプーンのリフト&フォール
フォールして沈めたスプーンを、ロッドをあおって上に跳ね上げ、再びフォールさせる。フォールする時にヒラヒラと不規則なアクションを起こし、メタル特有のフラッシングも効くので魚のリアクションバイトを誘う。ボトムを攻めたい時には特に有効だ。
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それでは、ここからは「おすすめのスプーンルアー」ランキングを紹介していこう。
「おすすめのスプーンルアー」ランキング
1位 ロデオクラフト ノア(Rodiocraft NOA)
スプーンの入門に最適の最も基本的なタイプのスプーン
「ロデオクラフト ノア(Rodiocraft NOA)」は、最も基本的なタイプのスプーン。
トラウトフィッシングでは愛用者も多い。クセがなく使いやすく、カラーバリエーションも豊富。スプーンの入門にはもってこいのルアーだ。
2位 フォレスト ミュー(Forest MIU)
表層からボトムまでオールラウンドに使えるスプーン
「フォレスト ミュー(Forest MIU)」は、ロングキャストができ、素早くボトムポイントへコントロールすることが可能。
着水後のリトリーブのタイミングで、表層からボトムまでオールラウンドに使えるスプーン。トーナメンターも使用しており、数々のトーナメントでのウイニングルアーとなっている。
3位 デュオ ヴァルケイン ハイバースト(DUO ValkeIN HI BURST)
泳ぎで食わせるならこのスプーン
「デュオ ヴァルケイン ハイバースト(DUO ValkeIN HI BURST)」は、ハイアピールをコンセプトに開発されたスプーン。ウォブンロールを追求した作りになっており、泳ぎで食わせるならこのスプーンが最適。
4位 ジャッカル ティモン ティアロ(JACKALL TIMON Tearo)
遅く巻いても早く巻いても安定した動きを保つスプーン
「ジャッカル ティモン ティアロ(JACKALL TIMON Tearo)」は、遅く巻いても早く巻いても安定した動きを保つティアドロップ型のスプーンだ。
ウォブリングは大きく、時々イレギュラーなアクションが発生するため、食わせのきっかけを作ってくれる。泳ぎ出しも抜群によく、着水直後や着底後の巻き始めも安定していてバイトを逃さない。
根がかりが気になる人は「スプーンの格安セット」がおすすめ
スプーンルアーの欠点は、根がかり。ボトムを引いてくると、よく釣れるが、根がかりもかなり多い。良いスプーンは、ロストが重なると金銭的にツラいものだ。そこで、根がかりが気になる人には、格安セットがオススメ。
このスプーンは格安だが、作りは意外と良く出来ていて、一流メーカーのものに劣らないほど結構釣れる。まずは、これでテクニックを磨いてから良いスプーンを購入するというのもありだ。
▲スプーン5枚セットで、1枚200円弱の安さ。品質も良い。
▲スプーン30枚セットで、1枚100円弱の安さ。よく釣れる定番カラー5色なので、安心して使えて初心者には特にオススメ。
▲これが一番安いセット。スプーン30枚セットで、1枚50円弱の激安。これなら根がかりも怖くない。練習用にピッタリ。
まとめ

おすすめのスプーンルアーたち
以上が、「おすすめスプーンランキングとスプーンの使い方・コツまとめ」だ。
ここで紹介したスプーンの釣り方は、バスに限らず管理釣り場でも有効だし、渓流や山上湖でのトラウトフィッシングでも使える。
おすすめしたスプーンも同様にトラウトがよく釣れるスプーンだ。バスを狙ってスプーンを投げてもいいし、冬場はトラウト狙いで遊んでも楽しいだろう。スプーンは価格がとても安いので、始めるのも簡単だ。普段の釣りに飽きてきた時などに試しに投げてみると、きっと楽しめるはずだ。
また、河口湖にスプーンでニジマス釣行に行った時の様子は、下の記事を見てみて欲しい。ニジマスがスプーンで爆釣し、ブラックバスもスプーンで釣ることができた。