ディスタイル(DSTYLE)の「シェイクシャッド」は、ディスタイル4作目となるワームです。
ちなみに、これまで発売されているワームを振り返ると、以下の3アイテムがあります。
- D1
- トルキーストレート
- フーラ
「シェイクシャッド」はこの中の「D1」の形状によく似ており、ざっくり見ると「D1」のボディにシャッドテールを追加したようなカタチです。
今回は、先に発売された「シェイクシャッド3インチ」を入手したので、インプレと実釣報告もレポート。
それでは、「シェイクシャッド」釣れる秘密を詳しく紐解いていこうと思います。
タップできる目次
「シェイクシャッド」の使い方と特徴
シェイクシャッドは、僅かな水流でも動く究極のフィネス系シャッドテール!
「シェイクシャッド」は青木大介プロ曰く、「究極のフィネス系シャッドテールワーム」ということもあり、ごく僅かな水流でも独自構造のシャッドテールがしっかりと水を受けて、とにかくよく動いてくれるのが特徴のシャッドテールワームです。
通常の小型シャッドテールでは動かないような、ノーシンカーでの超デットスローリトリーブでもしっかりとアクション。
逆に、動きのスピードを速めるとベイトフィッシュが逃げる時のような、細かく素早いテールアクションも演出することもできます。
こんなテールってあり!?変幻自在の「可変ピッチテール」とは!
「シェイクシャッド」は一見すると普通のシャッドテールですが、実はかなり画期的な「可変ピッチテール」なるものを搭載しています。
この「可変ピッチテール」は、その名の通りアクションによってテールが変幻自在に可変する機構。
通常のスローなアクションではシャッドテールがプルプルと震えるアクションをしますが、リトリーブ時に水圧を受けると、なんとテールの平面部が閉じてボディーと一直線となり一体化。
テールがボディ全体のシルエットに溶け込んで、タイトロール系アクションを開始し、無防備に表層を泳ぐベイトフィッシュを演出することができてしまうのです。
シェイクシャッドは「I字系ルアー」×「シャッドテール」という新ジャンルのワーム
このように「シェイクシャッド」は、リトリーブ時に「I字形ルアー」のように変形し、超微波動を生むテールアクションでバスを魅了することができます。
しかし、通常の「I字形ルアー」では見切ってしまうようなシビアなバスであっても、「I字引き」から突然プルプルとシャッドテールのアクションに変化し、再び「I字引き」へ…とめまぐるしく変化する「シェイクシャッド」のアクションには興味を示さずにいられないはず。
その喰わせの能力は、通常の「I字形ルアー」よりも強力であることは間違いないでしょう。
まさに「シェイクシャッド」は、「I字系ルアー」と「シャッドテール」それぞれの武器を兼ね備えた新しいジャンルのシャッドテールワームとなっています。
「シェイクシャッド」ひとつで3役のアクション!
シェイクシャッドの「可変ピッチテール」によるアクションのバリエーションは、これだけでは終わりません。
通常のハイピッチなロールアクション時からラインテンションが抜けると、今度は一変してスローでナチュラルなスイング系アクションに変動するのです。
特に、ノーシンカーやライトキャロ、ダウンショットなどで食性に訴える微振動アピールをさせつつ、このナチュラルなスローアクションを適所にメリハリ良く織り交ぜることで、リアクションバイトも誘発させることができるということです。
ここまでのアクションの種類をまとめてみると、使い方によって「シェイクシャッド」は下記の3つのアクションを自在に出すことができるということです。
- スローアクション時(ラインテンション有り):プルプルと細かいハイピッチなロールアクション
- スローアクション時(ラインテンション無し):ナチュラルでスローなスイング系アクション
- リトリーブ時:ベイトフィッシュが逃げ惑う様なテールアクション
「シェイクシャッド」の使い方。最適なリグとフック・シンカーは?
「シェイクシャッド」の使い方としては、
- ノーシンカーリグ
- ダウンショットリグ
- ライトキャロライナリグ
- ジグヘッドリグ
- スモールラバージグのトレーラー
など、フィネス系の使い方はほぼ全て対応可能です。
それぞれのリグで使った場合について簡単に解説していきましょう。
「シェイクシャッド」のノーシンカーリグ
「シェイクシャッド」のノーシンカーリグでは、超デットスローリトリーブでもテールが動くという特徴を生かして、表層を「I字系ルアー」の様に引いてくるのがおすすめです。
特に春には表層を意識したバスを浮かせて喰わすのに最適です。
「シェイクシャッド」のダウンショットリグ
「シェイクシャッド」をダウンショットリグで使用する場合は、特に0.9g程度の軽量のシンカーを使用するのが効果的です。
ゆっくりスローに動かし、時折ラインテンションをゆるめ、「ナチュラルでスローなスイング系アクション」を織り交ぜることでリアクションバイトも誘発できます。
「シェイクシャッド」のライトキャロライナリグ
中層からボトム狙いの時は、「シェイクシャッド」のライトキャロライナリグが強力です。
テールによる強力なアピールと共に、リーダー部分を上手く生かしてノーシンカー状態を作り出し、ナチュラルなスローアクションを織り交ぜて使う事ができます。
「シェイクシャッド」のジグヘッドリグ
「シェイクシャッド」をジグヘッドリグで使用する場合はスイミングアクションが効果的。
スイミングアクションでは、
- ボディー部:ナチュラルでリズミカルなロールアクション
- テール部:タイトで強すぎないハイピッチロールアクション
という2つのアクションの相乗効果で、低水温時で活性の低いバスでも喰わせる力を持っています。
ただ巻くだけで勝手にアクションしてバスに口を使わせることができるので、ミドストが苦手なアングラーでも安心です。
「シェイクシャッド」のスモールラバージグのトレーラー
「シェイクシャッド」をスモールラバージグのトレーラーとして使う場合に最も威力を発揮するのが、1.8g程度の軽いウエイトでのスモールラバージグとの組み合わせです。
軽いスモラバを使用する場合、ラバーの抵抗もありフォール速度はかなり遅くなります。
ここで通常のシャッドテールの場合は水流が弱すぎてテールが動いてくれませんが、「シェイクシャッド」なら他のワームでは動かないようなスローな速度でもテールがしっかりとアクションしてくれます。
このスモラバでの「超スローフォール」×「シャッドテールの微振動」を演出できるのは、今のところ「シェイクシャッド」しかないはず。
バスの見慣れていないアクションで、これは相当釣れるはずです。
「シェイクシャッド」の推奨フック
「シェイクシャッド」の推奨フックは、オフセットなら「DASオフセット#2」、マスバリなら「DSR132 #3」となっています。
「シェイクシャッド」の推奨タックルは?
「シェイクシャッド」を使う時の推奨タックルは、使うリグによっても多少異なるところではありますが、メインのスモラバやダウンショットを使う時は、ラインが2〜3Lb程度、ロッドはライトアクションのものが良いでしょう。
ちなみに、青木大介プロは下記のようなタックルセッティングで使っているようです。
ロッド:ファンタジスタDeezBANK FDNS-63L-SF
リール:レボMGX2500SH
ライン:バニッシュレボリューション2〜3.5lb
「シェイクシャッド」インプレ
「シェイクシャッド」を開封してみる
ここからは、「シェイクシャッド」のインプレをレポート。
「シェイクシャッド」のパッケージは、斬新なダブルブリスターケースとなっています。
パッケージ表面には、フォーミュラー入、メイドインジャパンの記載が。FECOエコタックル認定商品のシールも光ります。
▲「シェイクシャッド」パッケージ裏面。推奨リグやフックの記載があります。
この辺りの内容は、上述した通りです。
▲「シェイクシャッド」のパッケージを横から見るとこんな感じ。
4本×2層のダブルブリスターケースです。
「シェイクシャッド」を早速開封。まずは、こんな感じで2つにパカっと両開きします。
さらにもう一段階開くと、「シェイクシャッド」ワーム本体にたどり着きます。
テール部の作りがかなり繊細なのでブリスターケースがしっかり保護してくれて安心です。
ケース自体もそれほど大きくなく、かさばらないので、バッグに丸ごと放り込めるところが嬉しいです。
「シェイクシャッド」の自重を測定してみる
「シェイクシャッド」の自重をキッチンスケールで測ってみます。
1g単位なのでアバウトな数値ですが、約2g。
サイズの割に重量感があり、実際にノーシンカーでキャストしてみてもかなり良く飛んでくれました。
「シェイクシャッド」と「D1」を比較してみる
「シェイクシャッド」と「D1」を比較。クビレまでのボディ形状は、長さは違えどほぼ同じカタチ。
「シェイクシャッド」はクビレから下が細くなり、シャッドテールにつながっています。
「D1」の場合は、クビレから下がリブ状になっています。
早速、スモラバの「Dジグ」にセッティングしてみる
早速、「シェイクシャッド」をスモラバの「Dジグ」にセッティングしてみます。
「釣れるオーラ」が半端なく漂い始めました。
「シェイクシャッド」をスモラバと使うなら、やはり同じブランドであるDSTYLEの「Dジグ」との組み合わせが最強です。
「シェイクシャッド」の解説動画
青木大介が新作シェイクシャッドを直接生解説-DSTYLE
ルアーニュースより、名古屋キープキャスト2016会場での青木大介プロによる「シェイクシャッド」の解説動画が公開されています。
「シェイクシャッド」のスペック
名称 | サイズ | 入数 | 価格 |
---|---|---|---|
シェイクシャッド | 2.5インチ 3インチ | 8 | 800円 |
- FECOエコタックル認定商品
- 味とニオイのフォーミュラ入り
「シェイクシャッド」のカラーバリエーション
「シェイクシャッド」のカラーバリエーションは、全8色。
- グリーンパンプキンペッパー
- グリーンパンプキン・ブルーフレーク&ペッパー
- ブラック・ブルーフレーク
- スモークシルバーフレーク&ペッパー
- スパークワカサギ
- チャートリュースゴールドフレーク&ペッパー
- ライトモエビ
- ウォーターメロンギル
どれも釣れそうな色ばかり。
著者はスタンダードな「グリーンパンプキンペッパー」を購入。安定して釣れております。
「シェイクシャッド」の発売日
「シェイクシャッド」の発売日は、3インチが2016年7月発売です。
2.5インチの発売日は、2016年9月となっています。
「シェイクシャッド」はかなり釣れる。けど、要スキルの釣りも有り。
「シェイクシャッド」野池で中サイズ連発!
早速「シェイクシャッド」を近所の野池に投入。
今回は、0.9gのシンカーを使ったダウンショットをメインに実釣。
結果が出るのは早かったです。
サイズは出なかったが、かなりのバイトと数が出ました。
まだバスが「シェイクシャッド」に見慣れていないためか、いつもの釣行よりも明らかにバイトの数が多いように感じました。
その後、ノーシンカーでも多くの小バスをキャッチ。
「シェイクシャッド」はボディにウエイトがギュッと詰まっているので、ノーシンカーでもかなりの飛距離が出て、とても使いやすいです。
足元で泳がせて「シェイクシャッド」の動きを見てみると、ワームがほとんど止まっている状態でもテールはかなり動いています。
ステイさせている時のバイトも多くあり、自分がステイさせているつもりでも、ワーム自体は僅かな水流でナチュラルに動いていたのでしょう。
軽いスモラバでボトムを取るのはスキルが必要
早速、強力な実釣能力を発揮してくれた「シェイクシャッド」ですが、軽量のダウンショットやスモラバで使うときには、ある程度のスキルが必要なことも事実。
リグ自体がかなり軽くなると、操作が雑になりがちです。
また、スモラバの場合は水の抵抗が大きく、気づくとボトムから浮いてきてしまいます。
底を取るには練習も必要となります。
このスモラバのテクニックについては、バサー2016年9月号の「オカッパリオールスタークラシック」内で詳しいテクニックの解説が紹介されています。
「オカッパリオールスタークラシック」自体も白熱したバトルになり、笑いあり、ドラマありと、かなり読み応えがあって勉強にもなる記事。
興味のある方はぜひ一読を!
「シェイクシャッド」まとめ
以上、「シェイクシャッド」のインプレから、詳しい使い方などをご紹介してきました。
実際に使ってみても、やはり「シェイクシャッド」は「究極のフィネス系シャッドテールワーム」なのだと実感できる実釣能力を発揮してくれました。
今はハイシーズンなのでバスの活性も高く、バス自体が釣りやすいこともありましたが、今後低水温の季節になり、バスの活性が下がってタフになった時にもその威力を発揮してくれるはず。
そして、「今まで取れなかった1匹」に出会わせてくれるワームとなってくれるでしょう。
皆様もぜひ、「シェイクシャッド」の威力をご自分の手で確かめてみてください。
また、同じく最近発売となったスピナーベイト「Dスパイカー」も、着水からピックアップまでアクションし続ける死角のないルアー。
こちらのインプレも書いているので、ぜひご一読を▼