アイマの「リザードクロー3.6″」は、内山幸也プロが開発した、リザードともクローフィッシュとも判断がつかない、曖昧なタイプのワームです。
内山プロが言うには、この曖昧さがバスの好奇心を刺激して、バイトを誘っているのだといいます。
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「リザードクロー3.6″」の使い方と特徴
爬虫類っぽいとよく言われ、顔に出てしまうくらいクリーチャー系ワームが大好きだという内山プロ。
そんなクリーチャーワーム好きの内山プロが開発した「リザードクロー3.6″」は、テキサスリグでのフリッピングを前提としたワーム。
最大の特徴である、リザードでもクローフィッシュでもない曖昧なシルエットにはバスを釣るための大きな秘密があります。
メインベイトではない「リザード」シルエットに、なぜバスがバイトするのか?
「リザードクロー3.6″」のボディは、クローではなくリザードべース。
リザードといえばイモリで、バスからしてみればメインベイトではなく、食べる機会も少ないはず。
しかし、このシルエットにバイトしてしまうのはなぜでしょうか?
リザードがよく使われる春のスポーン時期は、外敵から卵を守らなくてはならず、この時期の主な外敵として古くからイモリがいたのでしょう。
そして、バスが存続し続けてきた長い歴史の中で、本能的にリザードに注意するようなDNAが刻まれてきたため、このシルエットを見ると思わずリアクションバイトしてしまうのではないでしょうか。
なので、リザードというシルエット自体が、攻撃するときのリアクション的な反応を刺激していると考えられます。
もちろん、シチュエーションによっては、エサとして食べる場合もあるでしょう。
こんな理由も合って、「リザードクロー3.6″」のボディはあえてクローではなく、バスの本能を刺激するリザードをベースにしているのです。
アクションに時間差の起こるギミック
「リザードクロー3.6″」の尻尾の部分にあるパドルテールは、水噛みの良いカップ付きとなっています。
パドルテールの両サイドには、パタパタ系アームのサイドテールが配されており、フロントアームは、細かなアクションでピリピリと動きます。
- 水噛みの良いカップ付きパドルテール
- パタパタ系アームのサイドテール
- 細かなアクションでピリピリと動くフロントアーム
この3つのギミックが、それぞれのアクションにタイムラグを起こすので、フォール中だけでなくステイ時にもバスにアピールし続けてくれるのが、「リザードクロー3.6″」の釣れるアクションの秘訣です。
具体的には、フォール中は、ピリピリと動くフロントアームと、サイドテールがパタパタとしっかりアクションしてくれて、ボトムに着くと、今度はカップ付きのパドルテールがゆっくりと水押しを演出します。
過度にアピールさせず、それでいて、各ギミックがしっかりと艶かしくアクションしてバスを誘う。まさに、日本のフィールドにマッチしたアクションとなっています。
また、通常のクローワームにはないフロントアームとサイドテールの動きが秀逸なので、ベーシックなテキサスリグのプリッピングだけでなく、チェリーリグやジカリグにセットした時も、アクションがしっかり生きてくるところが素晴らしいポイントです。
サイズ感が日本のフィールドにベストマッチしている
リザードワームを思い起こしてみると、アメリカ色が強くてサイズの大きい物が多く、日本のフィールドにマッチしたものがありそうで、なかなかありませんでした。
ボディも太くてフッキングが悪いのもいただけないところです。
それに対して、「リザードクロー3.6″」は3.6インチというコンパクトなサイズ。
これは、まさにちょうど欲しかったオールマイティに使えるサイズ感です。
3.6インチとはいえ、ワーム自体がバルキーなのでフリッピングで扱いやすく、カバーにしっかりと効率よく打ち込むことができるのがとても嬉しいです。
「リザードクロー3.6″」のスペック
名称 | サイズ | カラー | 価格 |
---|---|---|---|
リザードクロ―3.6 | 3.6インチ | 全10色 | 780円 |
「リザードクロー3.6″」のカラーバリエーション
フリップでの使用を意識した「リザードクロー3.6″」のカラーバリエーションは、全10色。
- #LC36-001 ウォータ-メロンペッパー
- #LC36-002 グリーンパンプキンペッパー
- #LC36-003 グリーンパンプキンチャートリュース(2トーンカラー)
- #LC36-004 リアルシュリンプ
- #LC36-005 テキサン(2トーンカラー)
- #LC36-006 グレープウォーターメロン(2トーンカラー)
- #LC36-007 ブラックブルー
- #LC36-008 ブラックレッド
- #LC36-009 ジューンバグ
- #LC36-010 レッドバグ
5番目のカラー「テキサン」は、アメリカで「テキサスの人」という意味で、ブラックブルーとグリパンのツートンカラーです。
まとめ
「リザードクロー3.6″」の生みの親、内山プロは、タンス一つには到底収まらないほどのリザード系ワームのコレクションを持っているとのこと。
世界中のリザードワームを知り尽くしている内山プロが手がけたからからこそ、「リザードクロー3.6″」は日本のフィールドにマッチした釣れるリザードワームに仕上がっているます。
最初この「リザードクロー3.6″」を見た時は、「んん?リザードなのか?」と思いましたが、このワームが開発された経緯を見ていくと、「いかにもリザードらしい大げさなところがない」ところが良いところだと気付かされました。
それは、リザード原産のアメリカとは違って、日本のフィールドでは、あまりアピールさせすぎないアクションのワームの方が釣れるからです。
広大なフィールドでとにかくアピールしてバスに気付かせるのではなく、ここぞというカバーに入れた時に、そこにいたバスに気づいてもらえばいい。それが日本の釣り方です。
また、アメリカでは「春はリザード」という言葉がいまだに健在です。
本のバスにもリザードにバイトするDNAが刻まれているはずなので、ちょうどこれからの春の時期に大活躍しそうなリザードワームです。