シマノ「20ゾディアス」長期使用インプレ。今が買い時!色褪せない実釣性能を誇る名作バスロッド。

ロッド
シマノ「20ゾディアス」長期使用インプレ。今が買い時!色褪せない実釣性能を誇る名作バスロッド。

本記事では、シマノの「20ゾディアス」を長期使用したインプレをまとめています。

初代ゾディアスの登場から5年後、満を持してフルモデルチェンジを果たしたシマノのグローバルスタンダードロッド「20ゾディアス」

20ゾディアスは、ポイズンアドレナやグロリアスといったハイエンド機種にしか搭載されていなかった技術が惜しげもなく投入されており、単なる「初心者向けのエントリーロッド」という枠組みを完全に崩す名作ロッドとなりました。

20ゾディアスの特徴を一言で表現するなら、

「エントリークラスの価格帯で、ハイエンドの技術を搭載しているロッド」

と言えます。

著者も、20ゾディアスは現在でもメインロッドとして現役稼働中で、好きな番手は複数本所有するほどに気に入っています。

正直な感想は、「余裕で価格以上の仕事をしてくれる、最高にコスパの良いバスロッド」と言ったところです。

今回は、そんな「20ゾディアス」を実際に長期間使用したインプレを中心に、徹底的に解説していきます。

また、著者は15ゾディアスも使用していたので(現在は手放してしまった)、15ゾディアスと20ゾディアスの違いについてもインプレしていきます。

シマノ 20ゾディアス
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 172H

「20ゾディアス」長期使用インプレ

シマノ 20ゾディアス
シマノ 20ゾディアス

20ゾディアスが人気の名作ロッドとなった理由は、カタログスペックの数値以上に、その技術がもたらす実釣性能の高さにあります。

20ゾディアスの気になるディテールを、深掘りインプレしていきます。

カーボンモノコックグリップ

シマノ 20ゾディアス カーボンモノコックグリップ
カーボンモノコックグリップ

20ゾディアスの最大の目玉となったのが、カーボンモノコックグリップの搭載です。

従来のEVAやコルク素材を排除し、カーボン一体成型の中空構造を採用した「カーボンモノコックグリップ」。

これまで、この技術はシマノのバスロッドで「ポイズンアドレナ」以上のクラス(実売3万円台後半〜)にのみ使われてきた、上位機種の特権でした。

それが、実売1万円台後半〜2万円前後のゾディアスに採用されたこと自体が、衝撃だったと言えます。

実際の感度はどうなのか?

カーボンモノコックグリップは、リアグリップをカーボン一体成型の中空構造に仕上げたものです。

従来のEVAやコルクといった素材は、どうしても振動を吸収してしまう性質がありました。

しかし、硬質なカーボン素材で中空構造を作ることで、ブランクスが捉えた水中の振動を減衰させることなく、むしろ反響させて手元に伝達することが可能になります。

シマノの公式データによれば、「その感度は従来比30%UP」と言われていますが、実際に使っていても、感度の良さは間違いなく実感できるレベルで良いです。

ボトムの材質変化、ウィードの質感、そしてタフコンディション下でのついばむようなショートバイトなどが、明確に手元に届くのを感じます。

軽量化という副産物

カーボンモノコックグリップの恩恵は感度だけではなく、軽量化にも繋がっています。

旧モデルと比較すると、平均で約10%の軽量化に成功しています(例:100gだった機種が90gに)。

特にロッドの自重が軽くなることは、操作性の向上や疲労の軽減、巻き感度にもつながります。

グリップの滑りやすさは?

ゾディアス 264L-2

EVAやコルクのグリップに対して、カーボンモノコックグリップは握った時に滑りやすいのでは?という声もありますが、マットラバーコーティングがされているので、見た目以上にグリップ力があります。

実際に、20ゾディアスを雨天時に使ってきて、これまで滑ったことは一度もありません。

ブランクスとリールシート

ゾディアス 264L-2

20ゾディアスは、グリップだけでなく、ブランクスやリールシートも非常に使いやすく、実釣性能の高いものとなっています。

ハイパワーXによる「強さ」と「精度」

シマノ 20ゾディアス
20ゾディアスのブランクスはハイパワーX採用

20ゾディアスは、ブランクスの最外層をカーボンテープでX状に締め上げる「ハイパワーX」を引き続き採用。

キャスト時やファイト時に発生するブランクスの「ネジレ」を抑制するこの構造は、以下のメリットを生み出します。

  • キャスト精度の向上
    ティップのブレが収束しやすく、狙ったピンスポットへルアーを送り込めます。
  • パワーロスの低減
    フッキングパワーが逃げず、確実にバスの上顎を貫通させることができます。
    また、デカバスとのファイトでも主導権を握りやすくなります。

個人的に使っていて感じたのは、特にキャストアキュラシーの良さです。

ベイトタックルではもちろんのこと、スピニングでもかなり思い通りにキャストが決まりやすいです。

フッキング性能に関しては、同じ価格帯のロッドよりも確かに決まりやすいと感じます。

特にそれを感じたのは、カバーの中でバスを掛ける際に、しっかりとフッキングが決まってくれることが多かったからです。

もちろん、タックルバランスもあるので、ロッドだけですべてが決まるわけではないのですが(むしろバランスの方が重要)、それでも、期待していた以上にフッキングもキャストもしっかり決まってくれた、ということが多々あります。

CI4+製リールシート

シマノ 20ゾディアス
CI4+製リールシート

20ゾディアスのリールシートには、軽量高強度素材「CI4+」を採用しています。

  • ベイトモデル
    「パーフェクションシートXT」を搭載。
    握りやすさとパワー伝達力に優れ、徹底的な肉抜きにより軽量化されています。
  • スピニングモデル
    新規の専用リールシートを採用。
    ホールド性を高め、繊細なロッドワークを可能にしています。

リールシートに関しては、とにかく「クセがなくて使いやすい」です。

シマノのみならず、ダイワやアブのリールにもしっかりと合うし、ストレスなく握れます。

シマノ 20ゾディアス
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 172H

20ゾディアスと15ゾディアスの違い

ゾディアス
以前所有していた15ゾディアス。

2015年モデルの「15ゾディアス」も名竿として知られていますが、「20ゾディアス」との違いはどのようなものでしょうか?

20ゾディアスと15ゾディアスの違いを、具体的に比較してまとめました。

比較項目15ゾディアス20ゾディアス進化のポイント・メリット
リア
グリップ
EVAセパレートカーボン
モノコック
最大の特徴。
振動伝達率が飛躍的に向上し、
衣服への干渉も激減。
感度クラス標準レベル従来比
最大30%UP
ボトムの地質変化や、
ウィードの種類まで判別可能なレベルへ。
自重平均的平均5〜10%
軽量化
持ち重り感の軽減。
1日振り続けた時の疲労度に差が出る。
リール
シート
パーフェクション
シートII
CI4+ シート軽さと剛性を両立。
最新リール(メタニウム等)との見た目の相性も向上。
ブランクスハイパワーXハイパワーX信頼の構造を継承。
キャストのブレ抑制とフッキングパワーは健在。
価格帯実売1万円台
前半〜
実売1万円台
後半〜
若干価格は上がったが、
搭載技術を考えればコスパはむしろ向上。

感度の進化(最大30% UP)

20ゾディアスと15ゾディアスの最も大きな違いは「感度」です。

15ゾディアスはEVAグリップでしたが、20ゾディアスはカーボンモノコックグリップになり、感度がかなり向上しています。

シマノ公式のデータでは、数値的には30%ほど感度が向上しているそうです。

軽量化とバランスの向上

20ゾディアスは15ゾディアスと比較して、平均で5〜10%程度の軽量化が図られています(例:1610Mで約5g〜10gの軽量化)。

技術的には、リアグリップ(カーボンモノコック)が劇的に軽くなったことで、物理的に「重心がティップ寄り(先重り)」になるリスクがあります。

しかし、20ゾディアスはブランクスのテーパー設計やリールシート位置の調整により、実釣時に不快な先重りを感じさせないバランスに調整されているため、実際にリールをセットして握ると、手元の軽さが際立ち、15ゾディアスよりも軽く振り抜くことができます。

特に、15ゾディアスはロクテン以上のロングロッドだと、どうしても構造上の「先重り」を感じる事がありましたが、20ゾディアスではそれが解消されています。

使用感の違い

シマノ 20ゾディアス

開発者の黒田健史プロによれば、15ゾディアスのブランクスは既に完成度が高かったため、約7割の機種は旧モデルのブランクステイストをそのまま継承しているそうです。

しかし、残りの3割(ロングロッド、ヘビーロッド、グラスコンポジットなど)は、カーボンモノコックグリップによる軽量化でバランスが変わってしまう(先重りする)ため、ブランクスやグリップ長を一から再設計しています。

実際には、15ゾディアスと20ゾディアスの使用感には確かな違いがあり、簡単に言えば「シャープさ」が加わりました。

15ゾディアスの使用感

どこかマイルドで、粘りのある、モチッとしたトルクフルな使用感。

20ゾディアスの使用感

カーボンモノコックの硬質な感触も相まって、よりドライでパリッとした使用感。

この使用感の変化は、近年のバスフィッシングが「感度重視」「操作性重視」にシフトしているトレンドによるものです。

ただ巻くだけでなく、意図的にルアーをハングオフさせたり、細かくシェイクしたりする動作において、20ゾディアスの方が圧倒的にレスポンスが良くなっています。

デザインの変化

シマノ 20ゾディアス

デザインに関しては、15ゾディアスも黒と赤を基調としていましたが、20ゾディアスはより洗練されたデザインになっています。

リールシートやグリップ周りの赤のアクセントがシャープになり、カーボンモノコックグリップの幾何学的な形状が「最新鋭の機材」という雰囲気を醸し出しています。

19アンタレスや20メタニウムといった最新リールと組み合わせても見劣りしないルックスで、高級感があり、所有欲を満たしてくれるデザインです。

シマノ 20ゾディアス
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 172H

「20ゾディアス」の神番手は?ラインナップ解説

20ゾディアスのラインナップは全49機種(1ピース24機種、2ピース25機種)となっています。

初心者でも扱いやすいバーサタイルモデルをはじめ、上級者が特定の状況で欲する「尖った」番手もラインナップされており、TOP50のトッププロも実践で投入する番手も多々あります。

ここでは、20ゾディアスの神番手と呼ばれる名作の番手から、人気の高い番手を紹介していきます。

  • 神番手:20ゾディアスが唯一無二の性能を発揮する番手
  • 人気の定番番手:汎用性が高く人気の番手(バーサタイルロッド)

また、それぞれのスペック表は下記の通りです(タップして開きます)。

品番全長
(ft.)
全長
(m)
テー
パー
仕舞寸
(cm)
自重
(g)
先径
(mm)
ルアー
ウェイト
(g)
適合
ライン
(lb)
カーボン
含有率
(%)
価格
(円)
164L-BFS6’4″1.93FF166.7921.44-126-1210020,400
166ML6’6″1.98F169.7951.65-157-1410019,900
166ML-G6’6″1.98R168.61172.25-217-1658.820,400
166M6’6″1.98F169.21021.87-218-1610020,100
166M-G6’6″1.98R168.61252.27-2810-2060.420,700
166MH6’6″1.98F168.61082.010-3010-2099.320,400
167M-S6’7″2.01FF172.2971.24-156-1210020,700
168L-BFS6’8″2.03FF174.7971.54-126-1210020,700
169MH-S6’9″2.06FF176.11071.65-217-1498.821,100
1610ML6’10”2.08RF178.91071.65-156-1299.320,100
1610M6’10”2.08F178.21101.77-218-1610020,400
1610MH6’10”2.08F177.71121.810-3010-2010020,700
170M-G7’0″2.13R181.11322.37-288-2046.321,100
172MH7’2″2.18F185.61222.110-3010-2010020,900
172MH-G7’2″2.18R183.81552.710-4214-3043.321,700
172H7’2″2.18F184.61272.212-4212-2510021,100
品番全長
(ft.)
全長
(m)
テー
パー
仕舞寸
(cm)
自重
(g)
先径
(mm)
ルアー
ウェイト
(g)
適合
ライン
(lb)
カーボン
含有率
(%)
価格
(円)
264UL-S6’4″1.93FF167.7920.81.5-52-599.919,900
264UL6’4″1.93F167.7951.42-72-593.119,200
264L6’4″1.93F167.7951.43-103-699.619,600
264ML6’4″1.93RF167.7941.64-125-1010019,900
266ML-G6’6″1.98R1711172.04-155-1053.920,700
268L-S6’8″2.03FF177.3920.92.5-103-698.820,700
268L6’8″2.03F177.2971.53-103-610020,100
268ML6’8″2.03F177.21001.64-124-810020,400
品番全長
(ft.)
全長
(m)
テー
パー
仕舞寸
(cm)
自重
(g)
先径
(mm)
ルアー
ウェイト
(g)
適合
ライン
(lb)
カーボン
含有率
(%)
価格
(円)
164L-BFS/26’4″1.93FF99.2921.54-126-1295.920,900
166ML-26’6″1.98F101.71001.65-157-1498.620,400
166ML-G/26’6″1.98R101.81122.25-217-1669.320,900
166M-26’6″1.98F101.71021.87-218-1699.220,700
166MH-26’6″1.98F101.61052.010-3010-2098.820,900
167M-S/26’7″2.01FF1031001.44-156-1298.221,400
168L-BFS/26’8″2.03FF104.21001.54-126-1295.421,400
169MH-S/26’9″2.06FF105.81071.65-217-1498.221,700
1610ML-26’10”2.08RF106.81021.75-156-1298.720,700
1610M-26’10”2.08F106.71071.87-218-1699.221,100
1610MH-26’10”2.08F106.71102.010-3010-2099.521,400
170M-G/27’0″2.13R109.21202.37-288-2070.821,700
172MH-27’2″2.18F111.91252.110-3010-2098.621,400
172H-27’2″2.18F111.71302.112-4212-2599.521,700
176M-27’6″2.29F117.21252.07-218-1699.421,400
品番全長
(ft.)
全長
(m)
テー
パー
仕舞寸
(cm)
自重
(g)
先径
(mm)
ルアー
ウェイト
(g)
適合
ライン
(lb)
カーボン
含有率
(%)
価格(円)
264UL-S/26’4″1.93FF99.2900.81.5-52-599.220,400
264UL-26’4″1.93F99.2921.52-72-596.519,900
264L-26’4″1.93F99.2921.53-103-695.820,100
264ML-26’4″1.93RF99.6941.64-125-1098.820,400
266ML-G/26’6″1.98R101.71102.04-155-1064.521,100
268L-S/26’8″2.03FF104.3920.92.5-103-698.121,100
268L-26’8″2.03F104.2951.53-103-699.420,700
268ML-26’8″2.03F104.2971.64-124-899.420,900
270M-27’0″2.13RF109.21071.75-155-1099.421,900
270MH-27’0″2.13R109.31121.87-216-1298.722,200

20ゾディアスの神番手

特定の釣り方において、価格以上の性能や替えの利かない操作性を持つとされる番手です。

型番特徴(強み)適したルアー・釣り方
166ML-Gグラスコンポジット採用。
低弾性で魚のバイトを弾かず、
深く吸い込ませる「乗せ」の特化モデル。
小型〜中型クランクベイト、
シャッド、スピナーベイト
167M-Sベイトロッドながら繊細な「ソリッドティップ」を搭載。
感度と食い込みを両立。
高比重ワームのノーシンカー、
ヘビダン、重めのスモラバ
264UL-Sスピニングのフィネス特化型。
超軽量・高感度で、タフコンディションの
小さなアタリを捉える。
ダウンショットリグ、ネコリグ、
極小ワーム

166ML-G / 166ML-G/2(グラスコンポジット)

「ゾディアスの良さはグラスにあり」と言わしめる名作ロッド。

カーボン含有率を抑え、グラスの粘りを活かした設計で、クランクベイトなどの巻き物の「ノリ」が抜群です。

低価格帯のグラスロッドにありがちな「重くてダルい」感覚がカーボンモノコックグリップによって軽減されており、プロアングラー(黒田健史氏ら)も高く評価する「安くて本当に使えるグラスロッド」です。

シマノ 20ゾディアス 166ML-G
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 166ML-G

167M-S / 167M-S/2(ソリッドティップ搭載ベイト)

ベイトロッドでありながら、繊細なソリッドティップを搭載した「食わせ」の番手。

通常のM(ミディアム)では弾いてしまうようなショートバイトを絡め取ります。

「ベイトフィネス以上、通常のM未満」という絶妙な隙間を埋める存在。

5〜6インチのネコリグや重めのスモラバなど、少し重さのあるソフトルアーを繊細に操るのに「神」がかった使いやすさを誇ります。

シマノ 20ゾディアス 167M-S
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 167M-S

264UL-S / 264UL-S/2(ソリッドティップ・スピニング)

圧倒的な軽量化(約90g)とカーボンモノコックの感度が相まって、ボトムの変化や小さなアタリを「目」と「手」の両方で察知できます。

フィネス(超繊細な釣り)に特化しており、タフコンディションの野池などで「とりあえず1匹」を絞り出すための救世主的な番手として人気です。

シマノ 20ゾディアス 264UL-S
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 264UL-S

人気のおすすめ番手(バーサタイルモデル)

多くのアングラーが1本目に選び、実際に最も売れている汎用性の高いモデルです。

型番特徴(強み)適したルアー・釣り方
1610Mシリーズ不動の人気No.1。
遠投性能と操作性のバランスが完璧で、
おかっぱりでの汎用性が最高。
ルアー全般(10〜20g程度)、
テキサス、スピナベ、
バイブレーション
264Lスピニングのベーシックモデル。
ライトルアー全般を扱える
「とりあえずの1本」に最適な万能竿。
シャッド、小型ミノー、
ライトリグ全般
164L-BFSベイトフィネスのベーシックモデル。
シャッドなどの小型プラグや、
スモラバによるカバー打ちに最適。
ネコリグやダウンショット、
スモラバ、小型プラグ
172Hパワーと遠投力を備えた剛竿。
ビッグベイトの入門やカバー攻略に最適。
ラバージグ、テキサス、
ビッグベイト(2ozクラスまで)

1610M / 1610M-2(ベイトバーサタイル)

ゾディアスシリーズで不動の人気No.1ロッド

ロクテン(6フィート10インチ)という長さは、おかっぱりからの遠投性能とボートでの操作性を両立。

10g〜20g程度のルアー(クランク、スピナベ、テキサスリグ等)をすべて1本でこなせるため、最初の1本として圧倒的に選ばれています。

シマノ 20ゾディアス 1610M
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 1610M

264L / 264L-2(スピニングバーサタイル)

スピニングモデルにおける基準となる番手です。

ライトルアー全般(ノーシンカー、シャッド、ミノー、小型ジグヘッド)に対応。

癖のないテーパーで投げやすく、カーボンモノコックグリップによる感度の恩恵を最も体感しやすい定番モデルです。

シマノ 20ゾディアス 264L
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 264L

164L-BFS / 164L-BFS/2

操作性を重視したベーシックなベイトフィネスロッドです。

スモラバ、小型ワーム(ノーシンカー、ネコリグ)、小型シャッドなどに最適。

カーボンモノコックグリップにより、軽量ルアーのわずかな挙動や底質変化を鮮明に伝えます。

小回りが利くため、精度の高いキャストが求められる小規模河川やオーバーハング下での釣りに最適です。

シマノ 20ゾディアス 164L-BFS
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 164L-BFS

172H / 172H-2(ヘビーバーサタイル)

カバー(障害物)撃ちやビッグベイト入門に人気のロッドです。

「この価格でこれだけ品質の良い強い竿が手に入るのか」という驚きが多く、カバー打ちから、おかっぱりでビッグベイトを投げたい層から強く支持されています。

シマノ 20ゾディアス 172H
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 172H

「20ゾディアス」はなぜこれほど安いのか?

20ゾディアスは、その性能を知れば知るほど、「実売1万円台後半」という価格設定が破格に思えてしまうほどに安いです。

なぜ、20ゾディアスはこれほどまでに安いのか?

その理由は、シマノの「グローバル戦略」にあります。

世界で販売されているロッド

ゾディアスは、日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアなど世界中で販売されているモデルです。

世界規模での圧倒的な販売数量が見込めるため、金型代や開発費の償却が早く、高品質な素材やパーツを使っても単価を抑えることが可能になるため、価格を安くできていると考えられます。

アメリカでは「ハイエンド寄り」の品質

20ゾディアスシリーズは、アメリカでの販売価格は一番安いモデルでも、なんと約260ドル(執筆時のレートで約4万円)もします。

定価
日本19,200円〜22,200円
アメリカ$259.99〜$299.99USD
(約40,000円〜47,000円)

つまり、日本の倍程度の価格帯のロッドで、アメリカの市場感覚では、エントリークラスではなく、十分に「ハイエンド寄り」のロッドとして認識されています。

つまり、ゾディアスは世界的に見れば「安物」ではなく、「世界基準の高品質ロッドを、スケールメリットによって安価に提供できている」ロッドということです。

20ゾディアスは「買い」か?モデルチェンジ前がお買い得!

20ゾディアスの購入を、もし迷っているなら、間違いなく「買い」です。

特に、以下のようなアングラーにはかなりおすすめです。

  • コスパと性能重視の人
    「実釣性能」と「コストパフォーマンス」を重視し、浮いた予算をリールや遠征費に回したい方。
  • 釣りの幅が広い方
    巻き物専用のグラスロッドや、操作重視のソリッドティップのベイトロッドなど、様々な釣りのロッドを価格を抑えて幅広く揃える場合には最適です。
  • タフユースを前提とする方
    高価なハイエンドロッドは、扱いに気を使います。
    藪漕ぎをしたり、ボートや車への積み込みなど、ラフな扱いが想定される現場でも、ハイエンド並みの性能で気兼ねなく使い倒したい方。

モデルチェンジ前は、在庫処分でかなり安くなる

2026年には、20ゾディアスがフルモデルチェンジした26ゾディアスが登場予定です。

そのタイミングで、各釣具店(特に楽天などでのネットストア)では、20ゾディアスの在庫処分セールが確実に行われます。

どうしても最新の26ゾディアスが欲しいという理由がなければ、このタイミングは20ゾディアスがかなりお買い得になります。

もちろん、26ゾディアスは、20ゾディアスよりも進化しているはずですが、おそらく価格も上がっており、発売直後はほぼ定価での実売価格となるので、そこまでのお得感はないでしょう。

それに対して、20ゾディアスはかなり安く買えることが予想されるので、価格に対するリターンが相当大きくなります。

予想では、店頭での在庫処分価格の相場は40%〜50%オフになると予想されます。

つまり、新品にも関わらず、現在の中古市場の美品と同じ程度の価格になるはずです。

モデルチェンジ前は、在庫処分でかなり安くなる20ゾディアス
在庫処分で激安の20ゾディアス

実際に、執筆時(2025年12月)に確認したところでは、一部のモデルがすでに11,000円程度(通常の相場は16,000円程度)まで値下がりしていました。

これからの26ゾディアスが販売されるまでの時期は、20ゾディアスをお得に買える期間となります。

20ゾディアスはもう生産されていないはずなので、在庫が終了次第、新品での購入は不可能になります。

購入を検討している方は、在庫が売り切れる前に買っておくことをおすすめします。

シマノ 20ゾディアス
SHIMANO(シマノ)
シマノ 20ゾディアス 172H

まとめ

シマノ 20ゾディアス
シマノ 20ゾディアス

以上、シマノの「20ゾディアス」を長期使用したインプレをまとめてきました。

20ゾディアスは、プロのトーナメントシーンでも投入できるほどの実釣性能を持ちつつも、1万円台から購入できる圧倒的なコスパが魅力のバスロッドです。

26ゾディアスがもうすぐ登場となりますが、こちらのデザインは、これまでゾディアスのイメージカラーだった「レッド」がなくなり、ブラックだけのモダンなものになり、個人的には少しさみしい思いです。

もちろん、好みはありますが、20ゾディアスのレッドをあしらったデザインは、色褪せないかっこよさがあると思いますし、私もまだまだ使い続けます。

初心者のステップアップや、釣りの幅を広げるなどに最適な20ゾディアス。

ぜひ、価格以上のその実釣性能で、これまで以上にバス釣りを楽しんでください。