今回は「バス釣り初心者」がストレスなく使える道具を、安く買いそろえるコツについてまとめてみました。
私はバス釣りを25年以上続けており、バス釣りを始める初心者に道具の選び方や、最初の一匹の釣り方をレクチャーしてきた経験があります。
この記事では、その経験から大事なポイントをギュッとまとめてお伝えできたらと思います。
はじめに、バス釣りの道具の相場をお伝えしておくと、バス釣りが好きなアングラーなら、ロッド(竿)やリールひとつに、それぞれ2〜3万円以上かけることも多いです。
つまり、ロッドとリールだけで合わせて5万円以上もかかってしまう計算です。
確かに高価な道具は品質がよく、釣りを快適にしてくれ、上達スピードも格段に上がります。
しかし、これからバス釣りを始める初心者の場合、高額な釣り道具はオーバースペックになってしまいます。
それに、自分の好きな釣りのスタイルが決まっていないうちから、いきなりここまでの金額を投資するのは、正直もったいないです。
そもそも、バス釣りの初心者の道具選びで一番大切なことは、「まず道具の使い方になれること」にあります。
そのためには、リーズナブルな価格かつ、初心者でも扱いやすい道具であることが一番です。
そこで今回は、バス釣り初心者が、バス釣りを始める時に必要な道具一式を「予算1万円」から買いそろえるコツをお伝えしようと思います。
また、同時にもう少し予算を掛けられる方向けに「予算1万5,000円コース」と「予算2万円コース」の道具も同時進行でご紹介していきます。
▼それぞれの予算や目的に合わせて、自分に合った道具を選んで頂けたら幸いです。
- 予算1万円コース
とにかく安くバス釣りを始めたい。最低限の道具でもまずはバス釣りを体験してみたい。 - 予算1万5,000円コース
お金をあまり掛けられないけど、これから本格的にバス釣りを始めたい。 - 予算2万円コース
いきなり良い道具でバス釣りを始めたい。本格的な趣味として長くバス釣りを楽しみたい。
今回の道具選びで特に意識したことは、「安かろう悪かろう」ではなく、しっかりと使い込めて、バスを釣る力のある道具を厳選したところです。
初めての道具選びで失敗しないように、快適な釣りができるイチオシの道具をご紹介するので、ぜひご参考にして頂けたら幸いです。
タップできる目次
「バス釣り初心者」が予算1万円の道具でどこまでいけるか
バス釣りという釣りは、気軽に始められそうでいて、意外と道具が高いのが特徴です。
釣りに慣れたバスアングラーから考えると「予算1万円」の道具では、安すぎて「バス釣りにならないのではないか!?」と思うかもしれません。
その理由は、比較的簡単な海の五目釣りとは違って、バス釣りは餌を付けて糸を垂らして待っていれば、勝手に魚が釣れるほど優しいものではないからです。
そのため、大型釣具店やネットショップなどで初心者向けに販売されている「格安バス釣り初心者セット」のように、安くて悪い道具を買ってしまうと、ルアーの動きが悪く、ロッドやリールも使いにくくて「永遠にバスが釣れない」=「バス釣りはつまらない」ということになりかねません。
安くて悪い道具は扱いにくく、重くてすぐに疲れてしまうし、何よりバスが釣れないので、釣り自体へのモチベーションも下がってしまいます。
なので、これから趣味として釣りを始めたいと思う方にとって、最初の道具選びは特に大切です。
決して「いい道具をそろえて、カタチから入れ!」というわけではなくて、それなりの道具を使うことで、「まずは魚を釣って、確実にバス釣りの楽しみを味わっていこう!」ということです。
バス釣りの道具の良し悪しは、初心者にはわかりにくいものです。
扱いづらい道具を買ってしまうと、結局、数回の釣行で嫌気が差してしまい、新しい道具に買い替えることになります。
安価な「バス釣り初心者セット」を買うことは、最初から無駄な出費をしてしまうことでもあり、最終的には高く付いてしまいます。
しかし、コツさえつかんで本当に良いものを選べば、初心者でも低予算で品質の良い、バスが釣れる道具を買いそろえることは可能です。
良い道具をしっかり選んで買うことこそが、予算の節約にもつながります。
バス釣り初心者が「確実にバスを釣る釣具」を安く買うコツ(予算1万円〜2万円)
低予算で品質の良いバス釣りの道具を買いそろえるためには、厳選に厳選を重ねなければなりません。
そのため、本当は欲しいものや、あると便利な物も、かなりそぎ落としています。本当に重要な道具だけに焦点を合わせてご紹介していることを、あらかじめご了承して頂けたら幸いです。
ここから紹介する道具は、バス釣り初心者がまず「1匹のバスを確実に釣るための道具」を基準にしています。
なので、釣りを続けていると「やっぱりあれが欲しいな!」というようなものが、確実に出てくると思います。
その場合は、この記事の最後に「その他にバス釣りで必要なもの」という項目で追加アイテムをまとめているので、ぜひご参考にして、自分なりに道具をカスタマイズしてみてください。
バス釣り初心者向けロッド
最初の道具である「ロッド」には、いきなり予算の半分をかけたいところです。
というのは、バス釣りではロッドは一番重要な道具だからです。
いくらリールが良くても、ルアーが良くても、ロッドが駄目だと釣りにならないのがバス釣り。
悪いロッドは、釣り自体を駄目にして、バス釣りをつまらなくさせる原因でもあります。
バス釣りでのロッドの役割
ウキ釣りならば、蛍光カラーの目立つ「ウキ」が沈むのを目で見てアワせることが可能です。
しかし、バス釣りは違います。
バス釣りでのアタリは、ほとんどがロッドを伝った手の感触や、目視による竿先のかすかな動きから合わせなければなりません。(他にも、ラインが走る場合もあります。)
ロッドは、魚や水中の状況を手に伝える、触覚のような存在です。
つまり、ロッドが駄目なら、目を隠して平均台を歩くようなもの。
それだけバス釣りにおいてロッドは重要な道具です。
さらに、バス釣りは、餌釣りのように投げたら放っておく釣りとは違い、ルアーを自分でアクション(動かす)させて、魚を喰い付かせる釣りです。
そのルアーを適切に動かすためにあるのがロッドです。
つまり、ロッドが駄目ならルアーはうまく動かず、魚も違和感を感じて喰い付くことはありません。
世の中にロッドの種類がたくさんあるのは、それだけたくさんのルアーとそれに適した数多くのアクションに対応するためなのです。
まとめると、
- 魚のアタリ(水中の様子)を感じ取る感度
- ルアーを適切に動かせること
最低限、この2つはバス釣りのロッド選びでは欠かすことのできないポイントとなります。
バス釣り初心者がロッドを選ぶ際のポイント
バス釣りで初めてのロッドを選ぶ時のポイントを、3つお伝えします。
ちなみに、最初はバス釣り初心者でも扱いやすいスピニングリールを使うことを前提としています。
- ロッドアクションがL(ライト)のもの
- 長さが6フィート〜6フィート6インチ程度のもの
- 軽いもの
この3つポイントを考慮してロッドを選ぶことがマストです。
予算に余裕のある方なら、デザインのカッコよさで選んでもいいですが、低予算で始めたい場合は、デザインが少しダサいと思っても、釣るためなら機能重視のほうが良いです。
本気でバスを釣りたいのなら、予算内でこのポイントは最低限、押さえておく必要があります。
ちなみに、ロッドアクションいうのは、ざっくり言って竿の「柔らかさや張り」と言ったところです。
L=ライトアクションのロッドは、スピニングタックルにおいては様々なルアーを万能に使える基本タイプ(バーサタイルモデルと言います)なので、始めの1本には最適です。
バス釣り初心者おすすめロッド:予算1万円コース
最も低予算の予算1万円コースでバス釣り初心者にオススメのロッドは、シマノの「ルアーマチック S60L」です。
ルアーマチックの定価はバリュープライスとなっていますが、アマゾンなら値引きされて5,000円台程度で買えるはず。
一流メーカーでもあるシマノの「ルアーマチック」は、がんばロッドと名付けてシマノが初心者応援アイテムとして販売しているモデルです。
バス釣り初心者が安心して使える品質なので、低予算で始めたい方には最適のロッドです。
ここで、バス釣りでのロッドとリールの3大メーカーをご紹介しておきます。
- SHIMANO(シマノ)
- DAIWA(ダイワ)
- Abu Garcia(アブガルシア)
この3大メーカーのロッドやリールなら、品質的には間違いないと言えます。
もちろん、この他にもバスロッドやリールを販売しているメーカーはありますが、最初はこの3つのメーカーを知っておけば大丈夫です。
予算1万5,000円コースのおすすめロッド
予算1万5,000円の場合は、シマノの「バスワンXT 260L-2」がオススメです。
バスワンXTの定価は1万円程度ですが、実売価格は7,000円台程度で購入できるはずです。
バスワンシリーズは、ロッドだけでなくベイトリールも展開するシマノのバス釣り初心者向けブランドで、昔からバス釣り初心者に人気の伝統的なロングセラーブランドと言えるものです。
バスワンシリーズは数年ごとにモデルチェンジされており、その度に価格帯を変えずに性能が向上しています。
現在のモデルでは、私がバス釣りをはじめた頃と価格帯はそれほど変わらないのの、以前より格段に高品質、かつデザインも格好良くなっています。
バスワンXTは、上で紹介したルアーマチックよりも重量が軽く、上位機種にも使われる「セパレートEVAグリップ」や、高品質で軽量なリールシートを使用しています。
そのため、ロッドを握ったときの感度やホールド感が格段に良く、使いやすくなっています。
また、長さも初心者に最適な6フィートなので、ルアーを飛ばしやすく、オカッパリに最適です。
これ1本でワームの釣りから小型プラグまで使うことができるオールマイティなロッドです。
予算2万円コースのおすすめロッド
予算2万円の場合は、初心者〜中級者に人気のロッドであるシマノ「ゾディアス 264L-2」がオススメです。
ゾディアスの定価は2万円程度ですが、実売価格は1万円台前半程度で購入できます。
定価は「バスワンR」の2倍近くしますが、バスワンRよりもさらに重量が軽く、ブランクスに「ハイパワーX」というシマノ独自の構造を採用しており、ねじれに強く、竿のパワーも良好。
ちなみに、私もゾディアスのスピニングモデルを1本持っていますが、初めて使った時、この価格でこの品質なのか!!?と衝撃を受けました。
扱いやすく、今でも実戦投入しているロッドです。
さらに使用しているガイドの質も良いので、感度(アタリの取りやすさ)とルアーの飛距離も良いです。
リールシートには、バスワンRよりも更に高品質な「パーフェクションシートCI4+」を使用しており、感度も握り心地も最高。
とにかく1万円前半程度で買えるロッドとしては、他を圧倒するほどに高品質かつ高性能なモデルとなっています。
ゾディアスは中級者になってからでも十分に「使える」ロッドなので、長く使えるという意味ではかなりコストパフォーマンスが高いロッドと言えます。
また、ゾディアスには1ピース(1本竿)と、センターカット2ピース(2本に別れる竿)があります。
見分け方は、「264L-2」のように、品番の末尾に2ピースを表す「-2」がついているので、これを見て確認してください。
基本的には1ピースの方が繋ぎがないので感度が良く、竿のしなりもスムーズですが、現在の技術では2ピースでも殆ど1ピースと変わらないほどクオリティが高いです。
しかし、初心者の場合は、持ち運びが便利で気軽に釣りに行ける2ピースタイプの方がオススメです。
バス釣り初心者向けのリール
バス釣りでは、リールも重要ですが、最初の段階ではロッドよりも予算の優先順位は低めとなります。
とはいえ、予算に余裕のある方は、しっかりとしたリールを買っておくと長く使えるので、結果的には経済的です。
上で述べた通り、最初はバス釣り初心者でも扱いやすい「スピニングリール」をオススメします。
ベイトリールは見た目がいかにもバス釣りらしくてカッコイイのですが、最初はバックラッシュなどによるトラブルがとても多く、慣れるまで扱いにくいです。
ひどいバックラッシュになると、修復不能になってとても釣りにならず、複雑に絡んだラインを解いているだけで釣りが終わってしまうこともあります。
トッププロである沢村幸弘プロもその著書で言っているように、バス釣り初心者は「スピニングリール」から始めるのが無難です。
バス用のロッドとリールには2種類あるが、ベイト・タックルは投げるのが難しいので、初心者はスピニング・タックルを使ってほしい。
なぜスピニングかというと、最初の1投目から、投げやすく、ある程度投げれば馴染みやすいということがある。
沢村幸弘 著『サワムラ式 バス釣り大全』筑摩書房 より
私もこれに大きく同意です。
私が思う大きな理由の一つとしては、スピニングタックルを使ったライトリグのほうが、初心者にもバスが釣れる確率が間違いなく高い、ということがあります。
メディアのキラキラした写真のように、格好良いベイトタックルで大物を釣りたいという!気持ちは誰にでもあると思います。
しかし、まずはサイズを気にせずバスを確実に釣って、自分の中の”釣った経験”をベースに着実にステップアップしていくことが、バス釣りを長く楽しむ上では大切だと思います。
やはり、魚を釣ることが釣りの一番の楽しみなのですから。
バス釣り初心者がリールを選ぶポイント
初心者が「スピニングリール」を選ぶ際のポイントは以下の4つです。
- 大きさが2000〜2500番台のもの
- 軽いもの
- ガタツキが少ないもの
- 巻いた時に、巻き感が軽いもの
とにかく②の「軽さ」にはこだわって欲しいところです。
リールが軽いことは、扱いやすさや疲れやすさ、アタリのとりやすさに大きく影響してきます。
ここでも、とにかく釣ることを目的とすれば、色やデザインよりも上のポイントを重視して選ぶことが大切です。
①の大きさについては、バス釣りで最も扱いやすいスタンダードな番手は2500番となっています。
なので、とりあえず2500番台のものを買えば大丈夫です。
一つ小さい2000番台は、より軽くて繊細な釣りをしたい場合に使います。
また、手の小さな子どもの場合は、こちらの小さなサイズのほうが扱いやすいでしょう。
海釣り用のリールによくある、巻くと「カチカチ」音が鳴るタイプは、バス釣りでは買わないほうが良です。
バス釣り初心者おすすめリール:予算1万円コース
最も低予算で始めたい場合、バス釣り初心者におすすめのスピニングリールは、ダイワの「16ジョイナス」です。
実売価格は2,000円台程度と破格の安さですが、一流メーカーのダイワ製で、デザインもなかなか格好良いリールです。
価格が安い分、16ジョイナス2500は自重260gとやや重めではありますが、バス釣りをちょっと試してみたいという方や、高価なリールを買えない子供向けのリールとしてなら、この程度でもそこそこ使えるのでオススメのリールとなります。
手の小さい子供の場合は一つ小さいジョイナス2000が良いでしょう。
付属の糸については注意点があります。
糸の太さが、3号=12lb相当であり、これはスピニングリールを使ったバス釣りではかなり太めであることです。
ちなみに、スピニングリールの場合、1号=4lbが平均的な太さです。
とはいえ、糸代が節約できるというメリットもあり、とにかく価格重視の場合はとりあえずこのラインで始めても良いと思います。
まずは、これでバス釣りの感覚やキャスティングに慣れて、糸が傷んできたら、この糸を下糸にして、自分で買った細いラインを巻き替えるのが良いでしょう。
ただし、自分の行く釣り場の水がクリアウォーター(透明度の高い水域)の場合は、最初から細い糸に巻き替えたほうが良いです。
逆に、釣り場の水が濁っている場合は、糸が太くても魚には見切られにくくなるので、最初はそれほど気にしなくていいです。
昔はこんなにしっかりしたリールを安く変えなかったので、これから始める方にとっては、本当にいい時代になったと思います。
予算1万5,000円コースのおすすめリール
予算1万5,000円の場合は、ダイワ「20クレスト」がオススメです。
20クレストは実売価格4,000円台程度で購入可能ながら、これまでの高機能モデルに採用されてきた機能を多く搭載しています。
一昔前なら、一万円は軽く超えるようなスペックではないでしょうか。
ちなみに、20クレストは、2020年に登場したばかりの新しいスピニングリールで、ダイワの低価格リールで初めてLTコンセプトを採用しています。
そのため、価格を感じさせないほどの軽さと丈夫さがあります。
LT2500Sなら自重も235gと軽めなので扱いやすく、長時間使っていても疲れにくいのが良いところです。
なお、上述の「ジョイナス」とは違って「クレスト」にはラインが付いていないので、自分で買って巻く必要があります。
予算2万円コースのおすすめリール
予算2万円の場合は、ダイワ「20レブロス」が特にオススメです。
20レブロスは定価9,000円程度ですが、実売価格は6,000円台程度。
こちらも、価格的には最安リールのジョイナスに対して2.5倍程度するリールですが、2500番台クラスにしては自重が220gと軽めで、この価格帯では唯一、ダイワの誇るエアローターとエアベールが搭載されているのが特徴です。
エアローターは、簡単に言うと、リールの回転を軽くしてくれる機構です。
特にバス釣りではこの「巻きの軽快さ」は重要です。
また、エアベールはラインがラインローラー(スプールからラインを送り出す部分)に絡まるのを激的に解消してくれる構造。
初心者の場合、これがあるとかなりライントラブルを減らしてくれるので、とってもありがたい機能です。
このリールも中級者になってからでも十分に「使える」ので、長く使えるという意味ではかなりコストパフォーマンスが高いリールです。
なお、上述の「ジョイナス」とは違って「レブロス」にもラインが付いていないので、自分で買って巻く必要があります。
バス釣り用ライン
次に、バス釣り用のラインをご紹介します。
なお、予算1万円コースの場合はアリビオにラインが付いているので、予算からは割愛しています。
まず、バス釣り用ラインの種類についてをご紹介すると、ナイロン、フロロカーボン、PEの3種類があります。
▼それぞれの特徴は下記の通りです。
種類 | 価格 | 強度 | 伸び | 硬さ |
---|---|---|---|---|
ナイロン | 安い | 弱め | 伸びる | 柔らかい |
フロロカーボン | やや高価 | 強い | 伸びにくい | 硬い |
PE | かなり高価 | かなり強い | 伸びない | 柔らかい |
この中でも一番のおすすめは「フロロカーボン」です。
フロロカーボンの特徴は、硬くてラインが伸びにくいので感度がよく、耐久性があることです。
価格はナイロンに比べて高めですが、バス釣りには一番適したライン素材です。
ラインの太さは「lb=ポンド」と読み、スピニングタックルでは「4lb(1号)」が、太すぎず細すぎず、使いやすくてベストです。
おすすめのフロロカーボンラインは、ダイワ「バス-X フロロ 4lb」です。
私もこのラインを愛用していますが、品質的にもしっかりとしており、とても満足して使っています。
バス-Xは、300mで安くてコスパが良いだけでなく、同価格帯のラインとしては唯一の完全並行巻きなので品質面も安心。
基本的には全300mを4回に分けて使うので(1回あたり75m)、その時のためのライン残量の目印が付いていてかなり便利です。
バス釣り初心者に限らず、すべてのバスアングラーにとって最高のコストパフォーマンスのラインだと言えます。
バス釣り初心者が最初に買うルアー
ここからは、バス釣りで肝心のおすすめ「ルアー」のご紹介です。
バス釣りでは、ルアー自体のデザインもオシャレでかっこいいので、持っているだけでも幸せになれます。
釣りに行けない日などは、ルアーを家でいじっているだけでも十分に楽しい時間を過ごせるものです。
バス釣り初心者におすすめの「ワーム」
バス釣り初心者が最初に買うべき「ルアー」とは、どのようなものでしょうか?
「とにかくバスを釣る」ことを重視すると、やはり最初は「ワーム」を使うのが一番釣れる確率が高くなります。
ここでは、バス釣り初心者におすすめの「ワーム」を2種類厳選しました。
ゲーリーヤマモト「4インチグラブ」
バス釣り初心者におすすめのワームNo.1は、ゲーリーヤマモトの「4インチグラブ」です。
使い方のポイント
ゲーリーヤマモト「4インチグラブ」は、とにかく万能なワームで、使い方も簡単です。
テールによるアピール力が強く、飛距離も出るので、広範囲を効率よく釣るのに向いています。
オモリを付けなくても高比重なのでよく飛び、表層から中層、ボトムまで全てカバーできます。
リグ(仕掛け)も「ノーシンカー」で十分です。
針にワームをセットしたら、投げて巻くだけで、勝手にワームがアクションしてくれて釣れます。
使い方のポイントは、投げた後にボトム(底)までしっかり沈めて、竿を横向きに動かしてボトムをズルズル引いてくることです。
「ズル引き」という超基本的なテクニックです。
ズルズル竿を横向きに動かしたら、動いた分の糸を巻き、また竿を横向きに動かす、の繰り返しです。
まずはこの釣り方を覚えてください。
その他の使い方では、沈めずに表層をピロピロと巻いてくる「グラビンバズ」や、障害物付近をフォーリングさせる釣り、テールをカットして使う「イモグラブ」にしてもよく釣れます。
ズル引きを覚えたら、これらの使い方も試していってください。
このように、ゲーリーヤマモト「4インチグラブ」は様々な使い方ができるので、とにかくコスパが良いのが嬉しいワームです。
カラーチョイス
また、最初に買うカラーは、フィールドも天候も問わず、どこでも使える「#042 ウォーターメロン(ソリッド)」または「#194 ウォーターメロンペッパー」がオススメです。
ちなみに近年はウォーターメロンカラーと同系色のグリパンこと、グリーンパンプキンというカラーが流行っていて、実際によく釣れるが、私は昔から馴染みのあるウォーターメロンが好みです。
サイズに注意
注意点としては、ゲーリーヤマモトのグラブには、サイズが様々あることです。
大きさは2インチ、3インチ、4インチ、5インチと4種類あり、テールの種類もシングルテールとツインテールと2形状あります。
このうち、初心者におすすめなのは、ベーシックな「4インチのシングルテール」です。
2〜3インチは確かによく釣れるワームではあるものの、4インチに比べるとかなり小さく、軽くて飛距離が出ないのでキャストの練習をしにくくなってしまいます。
ただし、サイズが小さい分、タフコンディション下での難しい魚を釣る力は4インチグラブよりも強い場合があります。
また5インチ(このサイズはスーパーグラブと名付けられている)は、4インチに比べて若干大きく、デカバス狙いには最適ですが、タフコンディションやハイプレッシャーなフィールドではアピール力が強めです。
そのかわり、4インチグラブよりは飛距離も出て、キャスティングの練習はしやすいかと思います。
まとめると、4インチはフィールドを選ばず、どこでもオールマイティーに使えて、初心者が最初に練習するキャスティングにも最適だということです。
とはいえ、もし4インチ以外のサイズを購入したとしても、ゲーリーのグラブはどんなサイズでも非常に優秀なワームであることに間違いないし、実際によく釣れるので、持っていて損はないアイテムです。
気にせず、ルアーを信じてとにかくたくさん投げることが大切です。
ゲーリーヤマモト「カットテールワーム 3.5インチ」
バス釣り初心者におすすめのワーム第二位は、ゲーリーヤマモトの「カットテールワーム 3.5インチ」です。
こちらも、上で紹介したグラブと同じゲーリーヤマモトのワームで、ソルトを多く含んだゲーリー独特のマテリアルがバスにとてもよく効きます。
使い方のポイント
使い方は、「ダウンショットリグ」や「ネコリグ」がオススメです。
基本的な使い方は、投げてからボトムまで沈めて、そのままボトムをシェイクしていきます。
特に、足元やストラクチャーに付いたバスには効果テキメンのワームです。
また、上記のゲーリー「4インチグラブ」との使い分けは、グラブの巻きの釣りでは取りきれないバスを、「カットテール」を使ったじっくりとした点の釣りで釣っていくようなイメージです。
「カットテールワーム」のカラーも、フィールドも天候も問わず万能な「ウォーターメロン」または「ウォーターメロンペッパー」がオススメです。
バス釣り初心者におすすめの「ハードルアー」
本当は「ワーム」だけではなく、「ハードルアー」もほしいところですが、予算の関係上、こちらはオプションという形でご紹介します。
最初の釣りは、上記の2種類のワームだけでも十分に釣れるでしょう。
それでも、もし予算に余裕があるなら、ジャッカルの小型スピナーベイト「デラスピン 1/8oz」を買っておくことをオススメします。
このスピナーベイトは、スピニングタックルでも取り扱いやすいサイズ感で、根がかりも少なく、何よりよく釣れるので、初心者には特にオススメのルアーです。
また、価格に関しても、ミノーやシャッドなどの通常のプラスティックルアーは1,600〜1,800円程度するのに対して、デラスピンは1,000円程度と安いのも良いところです。
初心者がいきなり高価なハードルアーを投げて根がかり&ロストするのは、心理的にかなりキツイと思うので、その点でもデラスピンは初心者にオススメです。
使い方は、基本的に「タダ巻き」するだけです。
ただ投げて、気持ちゆっくり目に巻くだけでOK。
とても簡単に使えて、結構よく釣れます。
オススメのカラーは、バスが好んで捕食するブルーギルを模したギル系カラーです。
ブルーギルなら、だいたいどこのフィールドでも生息しており、場所を問わず使えるのでひとつ持っておいて損はありません。
ルアーは「似たような形」ではダメ
最後に注意点です。
バス釣りを始めたばかりの初心者に、釣具屋でおすすめのワームやルアーを紹介すると、「同じルアーを持っているから、それを使うよ」と言うことがあります。
しかし、実際に一緒に釣り場に行くと、その「同じルアー」の現実は、悲しいかな「全然違うルアー」であることがほとんどです…。
上のワームを例にとってみれば、やっぱりグラブは「ゲーリー」じゃないとダメなんですね。
ストレートワームも、「カットテール」じゃないとダメ。
これは、ある程度バス釣りをしている方なら「そうだよね」と頷いていただけると思います。
見た目が同じような形でも、素材や色が違えば、水中でのアクションは、全く違うルアー。
微妙な厚みや長さの違いでも、バスからすれば大きな変化なのです。
同じようなカタチに見えても、実はクセがあって扱いの難しいルアーであったり。
このことは、釣りを続けていくうちにきっと理解できるようになると思います。
でもこの辺りの微妙な違いが、初心者の方にはなかなか見分けがつかないはずです。
なので、購入前にはブランドやルアー名を、サイズをよく確認しておいてください。
バス釣りのフックとシンカー
ワームを買ったら、フックとシンカーが必要になります。
このフックが意外と高いのですが、まず最初は「オフセットフック」と「マスバリ」の両方を1種類ずつ買えばOKです。
ゲーリー「4インチグラブ」には、ワイドゲイブ(幅広タイプ)のオフセットの「#1(1号)」〜 「#1/0(1/0号)」がベストサイズです。
フックのサイズは同じ番手でもメーカーによって若干異なるのですが、メジャーブランドのものであれば、だいたいどれも品質は良いので、最初は安いもので良いです。
デコイの「キロフック ワーム17 #1(1号)」が安くて手に入りやすいのでオススメです。
次に、ストレートワームであるゲーリーの「カットテールワーム」用には、マスバリの「#4」〜「#2」程度があればOKです。
ちなみに、フックサイズの号数は単一番号の場合は、数字が小さいほうがフックサイズが大きく、数字が大きくなるとフックサイズが小さくなります。
サイズ小 | #6 | #5 | #4 | #3 | #2 | #1 | サイズ大 |
---|
#1の次に#1/0サイズと続いてフックサイズが大きくなっていき、#1/0という表記からは、単一番号のときとは逆に、数字が大きいほうがフックサイズが大きく、数字が小さくなるとフックサイズが小さくなります。
サイズ小 | #1/0 | #2/0 | #3/0 | #4/0 | #5/0 | #6/0 | サイズ大 |
---|
かなりざっくりした解説をすると、フックサイズが大きい方がフッキングしやすいですが、逆に根掛かりもしやすく、重さも増すため、ワームの動きも悪くなりがちです。
逆に、フックサイズが小さいと、フッキングしにくくなりますが、ワームの動きが良くなり、ハリが小さいので魚への違和感も少なくなる傾向にあります。
次に、シンカー(オモリ)についてです。
最初は、ダウンショット用に「1/16oz(1.8g)」があればなんとかなります。
予算がなければ、最初は一番安いガン玉の詰め合わせでもOKです。
あとは、ネコリグ用のネイルシンカーがあれば完璧です。
シンカーについても、最初は特にこだわらず安いものでOKです。
ここまでのまとめ
ここまでご紹介してきた道具を、予算1万円コース、予算1万5,000円コース、予算2万円コース、それぞれ予算別に表にまとめてみました。
各予算コースでの違いは竿とリールだけで、ルアー・針・重りは同じアイテムです。
あとは、糸(ライン)の有無ということになります。
ロッド&リール
2万円コースのタックルなら、中級者になってからも十分使えるほどの品質なので、これから本格的にバス釣りを始めて、長く続けて行きたい方にオススメです。
糸(ライン)
※糸別売りのリールの場合は必要
ルアー(ワーム)
シンカー(おもり)
シンカーは主に、ストレートワームのダウンショットリグやネコリグで使います。
安いガン玉で代用可能です。
ダウンショットシンカー (ダウンショットリグ用) | ネイルシンカー (ネコリグ用) |
---|---|
TAKAMIYA FALKEN R ダウンショットシンカー 1/16oz | TAKAMIYA FALKEN R バーブネイルシンカー 1/32oz |
Amazon | Amazon |
楽天市場 | 楽天市場 |
ここで紹介した道具(タックル)を使って、道具の使い方に十分慣れてきたら、気になるルアーを少しずつ買い足していくのが良いでしょう。
手持ちのルアーが増えてきて、上のタックルではカバーしきれないほど釣りがうまくなってきたら、新しい釣りに合わせて1〜3万円程度の中級クラスのリールやロッドを新たに購入していくと良いと思います。
その他、バス釣りで必要なもの
ここまでご紹介してきた道具で最低限の釣りはできますが、それ以外にも釣りには持っていると便利なアイテムがあるので、軽くご紹介しようと思います。
ただし、ここから先でご紹介する道具は、家にあるものを代用すれば十分に釣りができるのでご安心を。
もし予算に余裕があれば、バス釣り専用のものを購入すると、より快適に釣りをすることができ、釣果UPにつながります。
プライヤー(釣り用のペンチ)
「プライヤー」は、シンカーを付けたり、釣ったバスからフックを外すのに使います。
家にペンチや小さなハサミがあれば、それで代用も可能ではあります。
新しく買う場合は、先端がフック状になっているタイプがベスト。
この形状なら、一度閉じてしまったシンカー(ガン玉)を開くことができたり、簡単にスプリットリングの交換ができるのでとても便利です。
おすすめはシマノ「ADプライヤー」。
私もこちらを愛用していますが、しっかりとした作りで使いやすく、錆びにくくて丈夫なので長持ちするので、長い目で見てかなりコスパの良いアイテムです。
釣り用のプライヤーは非常に種類が多く、狙う魚種によってもサイズや機能面で使いやすさが違ってきます。
なので、意外と選ぶのが難しいアイテムなのですが、このプライヤーを買っておけば間違いないでしょう。
バス釣り用のバッグ
バス釣りではバッグも、大事な要素だ。バッグを身につけても、両手が自由に空いて動きやすい状態となるのが理想です。
ヒップバッグやウエストポーチ、ショルダーバッグが良いでしょう。
トートバッグやリュックサックはオススメできません。
実際に使ってみるとわかると思いますが、道具を出し入れする際に、何度もカバンを降ろさなくてはならないので、面倒だし、疲れやすいです。
おすすめは、アブガルシアの「ワンショルダーバッグ3 (One Shoulder bag 3)」。
私も旧モデルの「ワンショルダーバッグ2」の頃から実際にこのバッグを使い続けています。
他にも複数の釣り用バッグを持っていますが、いろいろ試してみて結局このバッグに戻ってきました。
サイズ感と、ループやD管、ポケットなどの細かなギミックとその配置が絶妙で、やっぱり使いやすいです。
防水仕様なので、雨の中でも安心して使えるのもポイントが高いです。
バス釣りのバッグについては、下の記事でオススメのアイテムを特集しているので、気になる方はぜひご参考に。
タックルケース
「タックルケース」とは、ワームやルアーを収納するケースのことです。
ワームの場合は、買った時のパッケージのままでも持ち歩けるので、最初はケースが無くても大丈夫です。
ただ、やはりケースは持っていた方が、便利です。
もし最初に買うなら、メイホーの「VS3043ND」が丁度良いサイズ感で、どんなルアーサイズにも対応できてオススメです。
その他バス釣りであると便利なもの
その他に、バス釣りであると便利なものについては、下の記事でも詳しく特集しています。
最初の釣りでは必要ないかもしれませんが、興味のある方はぜひご覧ください。
バス釣り初心者におすすめの本
これからバス釣りを始める際に、必ず押さえておきたいバス釣り基礎をサクッと学べるおすすめ本も紹介しておきます。
バス釣りは、専門用語も多いので、最初はこのような初心者向けの本を一冊持っているとかなり役に立ちます。
バス釣り入門
こちらの本は、日本最高峰のバス釣りトーナメントTOP50で活躍していた関和学さんが書いたバス釣りの入門書です。
凄腕のプロが書いていることもあり、どの内容も関和さんの経験に基づいた信頼性の高いものとなっています。
内容は、ブラックバスの習性についての解説から、季節のバス釣り、タックルの使い方やラインの結び方、キャスト、各ルアーの使い方とアクション、よくあるポイントの狙い方など、バス釣りの基礎が詰まっています。
また、本書にはDVDも付属しているので、キャスティングやロッドワークによるアクションなど、書面だけではわかりにくいポイントも、映像を通して学べるのが良いところです。
また、各リグ(仕掛け)の作り方も映像にあるので、初心者にはかなり役立つ内容となっています。
2013年7月の出版と少し古くはありますが、バス釣りの本質は時代が進んでも不変です。
まずはこの本でバス釣りの基礎を学んでおくことをおすすめします。
つり人社
マンガでわかる 必ず釣れる ブラックバス講座
バス釣りの基礎をマンガで気軽に学べるのがこちらの本です。
季節のパターンや、ロッドやリール、タイプ別ルアーの解説、ラインの結び方やキャストまで、図解入りでわかりやすくまとまっています。
子供でも読める気軽さがありますが、内容的には意外と充実しており、これをしっかり頭に入れておけば、バス釣りの基礎はかなり押さえられます。
マンガなので、読むのに時間もかからず、バス釣りのイメージや全体像がサクッと頭に入ると思います。
また、要所要所のポイントが一覧表にまとめてあり、巻末にはバス釣りの用語集もあるので、バス釣りを続けていく中でも何かと役に立つ本です。
充実した内容ながら価格が1,000円と安いので、バス釣りを低予算で気軽に始めたいという方は、まずはこの本でバス釣りを学んでいくのが良いでしょう。
イラスト:カナマル ショウジ
日東書院本社
まとめ
以上が、「バス釣り初心者」が高品質な道具を安く買いそろえるコツについてのまとめとなります。
ここで書いたことを参考にしていただければ、バス釣り初心者でも「確実にバスが釣れる」道具を、安く買いそろえられるはずです。
道具がそろったら、自信を持ってフィールドに出てバス釣りをしてみてください。
あとは、キャスティングやルアーのアクションなど、釣りの動作を覚え、雑誌などを読んで(このバスブログもご参考に!)勉強していく過程で、気になったルアーや道具を少しずつ買い足していってください。
そして、今使っている道具に不満を感じたら、中級者向けの良い道具を買ってステップアップして行くといいでしょう。
▼バス釣り雑誌についてはこちら
釣りとは面白いもので、最初の1投で簡単にバスが釣れることもあれば、「今日は全然駄目だ」と思っていた日の最後にデカバスが釣れることもあります。
とにかく投げて、最後まで諦めずに集中して釣りを楽しんでください。
釣りは、最後の1投までわかりません。
そこがツラくもありますが、とても面白いところでもあります。
それでは、素敵なバスフィッシングを!!