本記事では、パブロシャッドを9年以上使い込んで感じたことを中心に、インプレを書いていきます。
パブロシャッドは、シャッドの神様とも呼ばれる山木一人プロが作った名作シャッドプラグです。
ソウルシャッドのような早巻きでも破綻しない直進性能と、スレッジのようなキレのあるダート性能を兼ね備えた、ひとつで何でもこなせる万能シャッドプラグです。
ひとつのプラグで巻いても使えるし、ジャークで魚を呼ぶように使うこともできるので(ライブスコープで見ていると、実際に約3m下にいた魚を引っ張り上げてバイトさせる力がありました)、非常に便利なルアーと言えます。

個人的には、とても気に入っている好きなルアーで、どうしても魚を触りたい時に、ついつい手が出てしまうほど頼りにしていますし、実際に釣れます。
そんなパブロシャッドですが、万能なシャッドとはいえ、実際に使っている中で感じたルアー特有のクセもありますし、不満点も出てきました。
この記事では、このあたりを書いていこうと思います。
また、パブロシャッドの使い方や、各サイズごとの使い分け、フックサイズ、タックルセッティングなどについては、下記の記事で詳しくまとめています。
パブロシャッドのインプレ【9年以上使って感じたこと】

パブロシャッドは2017年に発売されており、当時はすでにソウルシャッドやスーパースレッジ、ハイカットなど、ロングセラーの名作シャッドたちがあったため、比較的後発のシャッドプラグとして作られたルアーとなります。
そのため、ルアーの売りとしては「直進性能とダート性能の両立」という、万能型のシャッドプラグとして作られているかと思います。
ジャークアシストバランサーの良し悪し
この、直進性能とダート性能の両立を支えている立役者が、「ジャーアシストバランサー」という、頭から背中にかけてウエイトが動く機構です。

パブロシャッドには、マグネット式の重心移動も付いていて、こちらはマグネットに固定されてしまえばウエイトが動くことはありません。
一方で、ジャーアシストバランサーの方のウエイトは、固定されることなく自由に動く様になっているので、ロッドアクションを加えると、このウエイトが背中の方に移動します。
そうすると、スレッジの「C.B.S.カウンターバランスシステム」ように、背中のウエイトがカウンターウエイトとして働くので、ルアーがヒラを打った瞬間に左右に倒れ込む力を助けて、軽いトゥイッチでも大きくダートしてくれます。
このように聞くと「ジャーアシストバランサー」は素晴らしく思えて、確かに、実際に使っていてその恩恵を感じるのですが、一方で、9年も使い続けていると、このジャークアシストバランサーがマイナスに働く局面を少なからず感じました。
着水時の絡まり
まず1つ目は、着水時に、ルアーがエビりやすいことです。
発売された2017年当時のタックルはフロロラインを通しで使っていたため、あまり感じなかったことかもしれませんが、現在、シャッドプラグを使う方の多くはPEでタックルを組んでいると思います。
飛距離に関しても、アクション面や強度の面でも、PEの恩恵は大きいです。
小型プラグをPEで扱うと、確かにどんなプラグでもある程度着水時にエビることはあると思いますが、それでも、パブロシャッドは他のシャッドプラグよりも、明らかにエビりやすいです。
これはおそらく、ジャークアシストバランサーのウエイトが着水時の衝撃で動くことが原因なのではないかと思います。
リーダーを10lbくらいにすればやや解消されますが、同じタックルで他のルアーも使うことを考えると、やはり7lbくらいを使いたいところです。
優しくキャストして、優しくサミングして、着水の衝撃を緩めてあげても解消しますが、風が吹いているときや、飛距離が欲しくてフルキャストしたいときなどは、やはり厳しいです。
ボトムヒット時に復元できないときがある
パブロシャッドは、直進性能の高さを売りにしていますが、ある程度の速さで巻いている時にボトムや障害物に当たった時、ジャークアシストバランサーのウエイトがズレるため、横姿勢になったまま復元してくれないときがあります。
これも、以前のようにフロロラインを通しで使っていた場合は、ラインの伸びでショックを吸収してくれたおかげであまりなかったトラブルですが、伸びの少ないPEだと、ウエイトが外れやすいために起こる現象かと思います。
なので、クランキングシャッドとして使うにはややストレスが溜まります。
この点、ソウルシャッドではこのようなことはあまり起きないので、やはり、ボトムや障害物にコンタクトさせて使う時は、素直にソウルシャッドを使った方がストレスが少ないと思います。
ただ、ヒット後の巻き出しで姿勢が崩れたと思ったら、すぐにロッドワークでウエイトを戻してあげればもとに戻ります。
また、巻きスピードが遅い場合はちゃんと直進してきてくれます。
使い慣れている人なら、超万能ルアー
これまで、パブロシャッドの悪いところばかりを書いてきてしまったように思いますが、私個人は、このようなデメリットを受け止めた上でも、パブロシャッドが好きですし、これからも使い続けます。
その理由は、上記のようなクセを知った上で、ある程度こちら側から対応してあげれば、デメリットをだいたい消せるからです。
それは、キャスト時に丁寧に扱うことや、ジャークアシストバランサーのウエイトをロッドワークでコントロールしたりなど、使い続けるうちに手に馴染んで来ると思います。
また、どうしてもストレスに感じるなら、ラインシステムをPEからフロロ通し(4lb〜5lb)に変えてしまえば、これまで書いたデメリットもほぼ解消されます。(そのために1つタックルを用意しなければなりませんが。)
アクションの強さについて
パブロシャッドのアクションはロール主体で、カタログスペック的には非常に弱いと思われているのではないかと思いますが、実際に使ってみると、引き抵抗はしっかりとしていて、河口湖などのクリアウォーターでは、ある程度魚を呼んできてくれる強さがあります。
また、ジャークした場合は、広範囲からでも魚を引っ張ることができます。
実際に、ライブスコープで見ていると、パブロシャッド59SP MRの潜行深度2.5m付近で連続ジャークしていると、5m付近の魚でも気づいてルアーを追ってきます。
バスがスクールの場合、1匹が気付くと、何匹かが続いてきて、スクール全体を上のレンジに引っ張り上げてきて、ジャークで連発ということも多々あります。
まとめ

以上、パブロシャッドを9年以上使い込んで感じたことを中心に、インプレを書いてきました。
今回は、かなり辛口なインプレとなってしまいましたが、パブロシャッドは本当に良く釣れるルアーであることは間違いありません。
また、ここに書いたデメリットも、例えば1日中パブロシャッドしか投げない、みたいなことでなければ、あまり気になることではないかもしれません。
その程度のことですので、パブロシャッドにはメリットのほうが多いですし、手に馴染んでくれば、手放せないルアーになることは間違いないです。
パブロシャッドは、現在は廃盤となってしまいました。このことについては、下記の記事で解説しています。
また、パブロシャッドのメリットを中心とした使い方や、各サイズごとの使い分け、フックサイズ、タックルセッティングなどについては、下記の記事で詳しくまとめていますので、ぜひこちらもチェックしてみてくだい。











