ダイワから2026年4月に発売予定の「Dジャークベイト(D-JERKBAIT)」。
Dジャークベイトの開発コンセプトは、「ベイトフィッシュの強反射と明滅を具現化」すること。
つまり、バスがベイトフィッシュを探す目印である、水中で放たれる輝きに着目したものになっています。
ジャークベイトというルアー自体が、何メートルも下のレンジから魚を引っ張り上げる力のあるルアーですが、さらに、強反射が加わることで、「ギラギラッ」と光って、遠くにいるバスを気づかせることができるはずです。
これを聞いて思い出したのが、フラット面を大きくとることで、一方向への強いフラッシングを発生させる、クリスタルSのV-ブレードです。
この強いフラッシングがハマって、他のスピナーベイトよりも明らかに反応が良いことが多々あるクリスタルSのことを考えると、Dジャークベイトの強反射も、他のジャークベイトで反応しにくい魚を反応させることができるかもしれません。
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Dジャークベイトの特徴
Dジャークベイトは、通常のジャークベイトのようにただキラキラ光るだけでなく、本物の小魚(ワカサギなど)が放つ「鏡のような反射」と、光ったり消えたりする「明滅効果」を科学的に再現しています。
レーザーインパクトが、本物のベイトフィッシュの光り方を再現
この光り方を再現している技術が「レーザーインパクト」です。
通常、ルアーのホログラムは光を拡散させる「拡散反射」が多いのですが、Dジャークベイトは鏡のように光を一方向に強く反射する「鏡面反射」を採用しています。
これにより、水中でも光が減衰せず、遠くまで強烈な輝きを届けることが可能です。
Dジャークベイトのボディ内部には、なんと1,290枚もの微細な鏡が配置されているとのこと。
このレーザーインパクトの開発にあたっては、生きたワカサギに麻酔をかけて暗室で光の反射を測定する実験が行われ、その結果、ワカサギは角度によって「強く光る瞬間」と「光らない瞬間」がはっきりしていることが判明したそうです。
Dジャークベイトはこの「明滅(オンとオフ)」を忠実に再現しており、これがバスの捕食本能をダイレクトに刺激します。
一見すると、自転車に付いている反射板のようにも見えますが、実際にルアーを水中で使ってみたらどの様になるのか楽しみなところです。
反射板になる重心移動「MIRROR-CLE 360°」
また、Dジャークベイトには、重心移動と強反射を両立させた「MIRROR-CLE 360°(ミラクル360)」が採用されています。
ボディ内部に10角柱の筒を入れ、各面が鏡の役割を果たして360°へ強反射しつつ、この筒の中をウェイトが移動する重心移動システムとなっています。
Dジャークベイトのアクションと使い方
Dジャークベイトは、ボディの反射性能だけでなく、ジャークベイトとしての基本性能も高いレベルで作られています。
基本的な使い方は、普通のジャークベイトと同じでしょう。
ただ、潜行深度が公開されていないため、使える明確なレンジがわかりませんが、アクション動画ではシャローで使われていたこともあり、おそらく1.5mくらいではないかと予想されます。
水押の強いダート
ジャーク時の手応えとダート性能にこだわり、水押しを強くしつつ、ダート幅はあえて控えめに設定されています。
そのためコントロール性能が高く、狙ったコースを通しやすいルアーとなっています。
使い方としては、鏡面反射×明滅が強みなので、強く動かして一瞬光らせ、止めて見せるが基本となるでしょう。
目安は「2〜3回ジャーク→1〜3秒ポーズ」で、水温が下がるほどポーズを長めにするのが良いでしょう。
濁り/マズメ/ローライトは見つけさせる力が効く
Dジャークベイトは、朝夕のマズメや濁りでも広範囲にアピールできるので、サーチベイトとして、テンポ良く撃っていく運用も相性良さそうです。
Dジャークベイトのラインナップ
Dジャークベイトは、フローティング(F)とサスペンド(SP)の2タイプ展開です。
サスペンドモデル
サスペンドモデルは、ジャーク時にリアウェイトのみが後方へ移動し、わざとバランスを崩すことでキレのあるダートを生み出します。
基本は止めて食わせるタイプで、寒い時期やタフコンほど強いです。
フローティングのシミーライズ
フローティングモデルは、浮上時にボディを左右に揺らしながら浮き上がる「シミーライザーアクション」を発生。
止めて浮かせるだけでバイトを誘発します。初夏におすすめです。
Dジャークベイトのスペック
| モデル | サイズ | 自重 | タイプ | フック | 価格(税抜) |
|---|---|---|---|---|---|
| Dジャークベイト 112F | 112mm | 12.1g | フローティング | #6 | 1,900円 |
| Dジャークベイト 112SP | 112mm | 14.4g | サスペンド | #6 | 1,900円 |
Dジャークベイトの重さはフローティングが約12g、サスペンドが約14gとなっており、標準的な110mmのジャークベイトと同じサイズ感になっています。
例えば、ワンテンはサイズ110.5mmで、重さは1/2oz(約14g)のスローフローティングです。
また、フックサイズも#6と、このクラスのジャークベイトと同じサイズになっています。
価格は、税別1,900円。
ダイワのルアーとしてはやや高価ですが、実売価格は安めになることが予想されます。
カラーラインナップ
Dジャークベイトのカラーラインナップは全10色となっています。
- LI マックスレーザー
- LI チャートバック
- LI チャートヘッドアユ
- LI ワカサギ
- LI ナチュラルシャッド
- LI クロキン
- LI クリアピンク
- LI ブルーバックチャート
- LI ファントムワカサギ
- LI オイカワ
「LIワカサギ」「LIチャートバック」「LIマックスレーザー」など、レーザーインパクトの輝きを活かしたカラーが多数ラインナップされています。
Dジャークベイトの発売日
Dジャークベイトの発売日は、2026年4月予定となっています。
Dジャークベイトの解説動画
【ベイトフィッシュの強反射と明滅を具現化】D-JERKBAIT 佐々木勝也徹底解説
佐々木勝也プロによる、Dジャークベイトの解説動画です。
まとめ
Dジャークベイトは、レーザーインパクトによる強烈なフラッシングと明滅により、バスに遠くからでも見つけさせるジャークベイトです。
ダート幅も抑えめで、狙い通りのコースを通しやすい操作性もあるようです。
発売は2026年4月頃なので、低水温期のジャークベイトシーズンは終わってしまってますが、フローティングモデルでのウキウキパターンにはちょうど良いタイミングでしょう。
とくに、強い反射がどれだけバスの反応を引き出せるのか、ぜひ使って試してみたいところです。









